築地の考え方

築地市場移転問題

　移転問題に解決の道を拓く「市場再整備中央区案」発表
　今般、我が区は、築地市場移転問題に対して新たな解決策として「築地再整備中央区案」を正式に発表しました。
市場のツインマーケット化（物流拠点と販売拠点を２箇所に分ける）の考え方を前提とすることで、「現地が豊洲か」といった二者択一的な泥沼化しつつある移転問題に終止符を打ち、現実的で実現可能な第三の道を拓くのが狙いです。
そもそも跡地のことを考えてこなかった都の移転計画は、地元である中央区からすれば論外の「極論（空論）」でしかありえません。だからこそ我々は行政と議会一体となって一貫して移転に反対をしてきましたし、今後も基本的にはこの姿勢を堅持してまいります。
　しかし一方で、市場を取り巻く厳しい状況から、この問題の解決には時間的猶予がありません。未来の市場のあり方以前に今日明日にも廃業を余儀なくされている市場関連の小規模事業者が多く存在しているからです。
この度、中央区が都に対して「中央区案」をぶつけたのは、つまらない過去のしがらみを断ち切り、一日も早く現実的な落とし所としてこの問題を解決することこそが、なによりも市場関係者や地域にとってもっとも有益だと考えたからです。
我々は常に原則、現在地再整備でありますが、仮に中間的ともいえる中央区案を基本と考えた場合においても、さらなる議論の積み重ねや合意形成が必要です。
けれども、世界一の取扱量を誇る基幹市場と、世界一細かいニーズに対応できる庶民市場、この相反する２つの目的を達成できる考え方が中央区案にはありますので合意形成は現在の案よりも容易だと考えております。
　いずれにしましても、さまざまな状況の変化の中で、時間的な猶予がないという認識のもとに、現実的かつ創造的生産的な解決を図るために、これからもしっかりと対応していきます。





画像が大きいですが、細部まで見えないのでこのサイズにしました。