TENNIS COACH DIARY

ハンサム木全のたわごとです

インド遠征記17(281)

2005-12-07 15:00:54 | ATFインド2005
 夕食はホテルでカレー。ゆうやは注文したことのない、新しいメニューに挑戦!!してみました。しかし、あまりの、想像を絶する辛さに、1口で口から火を噴き、ギブアップ、食べるのはあきらめました。

 シャワーは毎日好調で、しっかりお湯が出ています。よかったー。

 まいが喉をやられて、ちょっと心配です。咳がひどく、声が出ません。インド特有のほこりと、空気のよごれのせいだと思います。風邪じゃないといいんですが。

 夜、子供達を4人集めてミーティング。インドのカースト制度についてお話しました。江戸時代、日本にあったような身分の差別であること。3000年の昔、北から白い皮膚をしたアーリア人という民族が侵略してきて、もともとインドに住んでいた、黒い肌を持つドラヴィダ人たちを征服したこと。皮膚の色で身分の階級をつけたこと。インドのお金のお札に顔がのっているガンジーさんが、一番下の位にあって、だれからもひどい差別を受けて苦しむ「不可触民」たちのことを「ハリジャン(神の子)」と呼んで、地位の向上を目指し、現在のインドの法律では、身分差別はなくなっていること。しかし実際には、依然として差別はいたるところに残っていること。下層の人々は、生まれた時から、やることができる職業も決められていて、自分の階層からはどんなにがんばっても、抜け出すことはできないので、「輪廻」の考え方を」強く持っている事、などなどなど…。
質問に答えながら20~30分話しました。子供達はけっこう真剣に、そしておもしろそうに聞いていて、そしていろいろ考えていました。いい時間がもてました。日本人はとても幸せだということがわかったでしょうか。

写真はキャンプでの練習風景。コーチはこれはクリスさんかな?

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インド遠征記16(280)

2005-12-05 19:14:21 | ATFインド2005
 3:00からの練習は、もとは、はじめの15分間だけプレーしましたが、とてもプレーできる状態ではなかったので、ピーターがストップをかけました。藤井コーチがホテルで寝ているように指示し、1人で帰っていきました。みちる(金城くん)は、いつもふうふういいながらがんばっていますが、手足のまめにだいぶ悩まされています。彼に少し話をしました。遠征先で出会ったコーチが、大きな技術改良のアドバイスをしても、それは地元に帰って自分のコーチと相談した上で、とりかかればいい。言われた技術変更をかたっぱしからすべて実行していたら、自分のフォーム、自分のテニスがぐちゃぐちゃになってしまい、調子を落とし、試合に負け、自信をなくす。といった内容です。アドバイスの取捨選択能力を鍛えるのは、はじめて海外遠征に行った子たちが必ず直面する、いわば洗礼みたいなもんです。何回も遠征に行って、慣れている子たちには、もうすでにしっかりフィルターが出来上がっているものなのです。
 ちなみに、びっくりしましたが、10歳のななみの方が、みちるより、いいフィルターを持っている事を知り、たくましく感じました。

 こちらに来る前から想像していたのが、みごとに完璧に的中して、その結果、ゆうやもちび3人組も、ものすごいすばらしい経験をしています。女の子2人は友達の名前や住所、電話番号、メールアドレスなどを紙に書いてもらって、友達を増やし続けています。なかなかたくましくていい感じです。

写真は沖縄から参加の金城(きんじょう)みちるくん。とてもパワフルでダイナミックなテニス。ふだんはおとなしい少年です。
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インド遠征記15(279)

2005-12-05 19:06:06 | ATFインド2005
11月24日(木)晴れ
 今回の遠征はとてもよく眠れる。同室のゆうやとはるみが爆睡してくれるので、木全の眠りを妨げないからです。

 8:45にホテルを出発。早めに到着して会場でゆっくりしました。木全は今日もお気に入りのチャイを3杯。売店のおばちゃんは、私が店に入るとすぐに「チャイね」というようになってきました。1杯5ルピー(約12.5円)なり。

 午前の練習はナショナルの子たちと、木全チーム、まとめて全員の面倒を見ました。藤井さんは銀行へ換金に。もと(喜多くん)の体調が悪く、首筋に悪寒が走り、頭がいたいといっています。おなかは少し痛いけど、下痢はしていないそうです。風邪をひいたか、水にあたったのかもしれません。午前の練習はお休み、ずっと横になっていて少しつらそうでした。他の子たちはとても元気に練習しました。

 12:00から昼食。子供達は1:00から特別練習、コーチ達は授業。あとでピーターさん(ピーター・マクナマラさん、もと世界ダブルスランキング1位、マッケンローなんかと戦っていた世代です)が、言っていましたが、子供たちはとってもいいプレーをしていたそうです。もとは、この練習も休みました。

写真は元気だった時のもと。
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インド遠征記14(278)

2005-12-04 19:13:16 | ATFインド2005
 ここでインドの気候について。インドのジョークに「インドには3つの季節があり、その3つはホット、ホッター、ホッテストだ」というのがあるそうなのですが、実際は雨季、乾季、暑季に分かれます。6~9月は雨季、11~2月は冬で乾季、旅行するのには一番のいい時期だそうです。実際、毎日、昼間は真夏のようですが、朝夕は涼しいです。寒いというほどではありません。そして湿気についてですが、まったくありません。タイもマレーシアもフィリピンも、空港に降り立った瞬間にねっとりとした空気が体にまとわりつき、夕方ホテルに帰ってシャワーを浴びてからそのあと食事に出かけると、帰ってきたころにはまたべっとりという感じだったのですが。
 しかし、ここインドのデリーには、それが全くありません。とっても快適な気候です。木全は毎日長いズボンは使っていません。朝夕、外を歩く時はうすでの長袖をはおります。ホテルの中では上下半袖。夕方は、5:30くらいから急激に寒くなります。日が落ちて暗くなるのがこのくらいの時間です。

 おもて日本代表チームの中で、選手と監督の間の関係が少しギクシャクしてきました。多少、ジェネレーションギャップが大きいようです。うーん、問題です。少し修復のお手伝いをしようと思います。まだ先は長いです。

 写真はお気に入りの1枚。
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インド遠征記13(277)

2005-12-04 18:40:06 | ATFインド2005
 1時からの特別レッスンの内容は不明です。木全、藤井監督はクリスさんの講義を受けていましたから。3:00~6:00のワークアウトでは、上の年齢の日本の男子4人と女子3人はすばらしい経験をしました。ITFのトップ選手、インドのデ杯メンバー、フェドカップメンバーと一緒にずっと打ち合っていました。いろんな点がうまくいっていない分を、リッチーさんたちもうまくカバーして、満足してもらおうと思っている事が伝わってきます。はじめは心配していましたが、だんだん、well organaized(いい感じ)になってきました。いいことです。

 ホテルの料金が少しトラブっています。ATFの当初のインフォメーションでは1部屋1550ルピー(税込)となっているのですが、ホテル側からは1550ルピーの上に莫大な税金をかけて要求してきました。合計金額に10%上乗せした額にさらにまた12.5%を上乗せしてくるという。話がぜんぜん違うと、ホテルに抗議し、インドのテニス協会側に伝えました。今、調整してもらっています。

 明日のコートを10:00~11:003面分予約しました。明日は藤井さんが銀行に換金に行くということで、日本人全員木全がみることになりました。明日も、午前1時間程度練習、午後1:00~2:00特別練習、3:00~6:00通常練習となります。
 
 クイックにホテルへ帰り、タクシーで日本食のお店「たむら」へ。ハンバーグ、親子丼、天丼、からあげ、天ぷら盛り合わせ、肉じゃが、などをみなで食べました。久しぶりに辛くないものを食べました。タクシーは行きも帰りもまあまあトラブルもなく、めでたしめでたしでした。
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インド遠征記12(276)

2005-12-04 12:18:21 | ATFインド2005
11月23日(水)晴れ
 朝、女の子たちが部屋にやってきて「コーチ、バチッって爆発したような音がして電気が全部消えました。どうしましょう!?」の声で起こされました。いわれたとおり、男子部屋もまったく電気がつきません。真っ暗ななかで、出かける準備をしました。(ホテルの人に、夜までには直しておいてくれと頼んでおきました)ひょっとして、こんなことも日常茶飯事??

 ゆうべ、少し作戦を変えて朝食を7:30にとオーダーしてみました。どうせまた30分遅れて、8:00になるだろうなと思ってゆっくり寝ていたら、なんと、7:30ぴったしに、「朝食準備できました」と呼びにきました。いったい、どうなってるの?どうやら、ホテルスタッフの起床時間が7:00に決まっていて、それから仕事を始めるというわけかしら??どうもインドの時間はあつかいにくい。

 8:45にホテルを出発。コートで少しリラックスタイムです。(木全はインドの紅茶チャイでリラックス、はまってます)朝早い時間にコートに来ると、インドのトップ選手たちが芝生の上で、トレーナーといっしょに、コンディショニングトレーニングを毎日しています。そして、9:30くらいから11:30くらいまで練習しているようです。教はジュニアでITFランク4位になる(上の年代が抜けると、1月から)という子がいました。このあいだ、会田翔くんに楽勝したと言っていました。インドのデ杯選手たちと練習していました。

 表チームも、木全チームも10:00~11:00で練習。12時過ぎにクラブのレストランで昼食をとり、1時からの特別レッスンにそなえました。
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インド遠征記11(275)

2005-12-04 11:42:13 | ATFインド2005
 明日はみな練習がんばったら、「たむら」という日本食屋さんに行って食べる約束を子供達としました。モチベーションアップ作戦!!

 ななみが部屋にきて「コーチ、携帯なくしちゃいました!」と爆弾発言。しかし、実は、帰り道で落としたのを、うしろを歩いていたゆうやが拾っていました。何かおごってもらうために、すぐには言わずに、事がおおげさになるのを待っていたようです。ななみはゆうやに日本食1食おごることになりました。

写真は町の野菜売り、なんでもこんな感じで売ってます。

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インド遠征記10(274)

2005-12-04 11:26:39 | ATFインド2005
 インドの人たちの食事について。ヒンドゥー教の人々は牛を神と思っているので(だから町中を牛が自由に歩いているのかも)、牛を食べません(たぶん)。イスラム教の人々は豚をとても汚れているものと考えているため、豚を食べません。鶏肉はみな食べれるので、レストランでもよく見かけますし、売店でもサンドイッチなどによく入っています。しかし、これは、肉を食べる人たちのお話。こちらの人々は、基本的にベジタリアンとノンベジタリアンに分かれます。昼間ランチを食べているレストランはベジタリアン用のカレーが出てくるようです。そしてとてもおいしいです。きのうのチーズ入りのバターカレーは、インドで食べたカレーの中で一番おいしかったです。(チーズは豆腐のような感じでした)

 インド人はみな頭にターバンを巻いているというイメージが日本にはありますが(外国人は、日本人がみな着物を着て、ちょんまげだと思っているようなもの?)、ターバンをするのはスィーク教徒だけなので、、ターバンをしている人はあまりは多くないです。全体の20%くらいの感じですかねえ。時々、子供もターバンを巻いている子がいます。あるコーチは毎日、ターバンの上に帽子をかぶっています、ちょっと変な感じ。女性はみなとてもきれいな服を着ています。写真をとりたいのですが、なかなかチャンスがありません。

写真は通りにいたオレンジ売り。風情があります。


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インド遠征記9(273)

2005-12-03 18:38:48 | ATFインド2005
昼に、とてもうまい選手が練習していたので、、聞くと、18歳の男の子で名前は早口で聞き取れませんでしたが、ITFで最高26位までいったことのある、今年のジャパンオープンジュニアでベスト4に入った選手だそうです。

 ここ、カーナ・テニス・スタジアムは、インドのナショナルセンターで、観客席つきのでっかい、大阪のうつぼのスタジアムくらいのコートがあります。そして、コートはそれ以外にハードコートが15面くらい、グラスコートも1面ありました。オール・インディア・テニス協会のオフィスもあり、インドのテニスの中心という感じがします。トップ選手はいつもここのコートを使ってトレーニングしているようです。日本よりかなりしっかり強化が行われている感じですね。コーチ達のレベルも高そうです。

 下痢になっている子なし、疲れもあまりたまっている様子なしです。もちろん時差ボケぜんぜんなし。なかなかいろいろな事が良好です。嵐の前の静けさだったりして!!??
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インド遠征記8(272)

2005-12-03 18:32:09 | ATFインド2005
 昼過ぎに、リッチー・ギーさんからすばらしい話が来ました。明日、1時から1時間オーストラリアのスタッフが日本の子達に対して、特別レッスンをしてくれるというのです。しかも、この特別練習は毎日行われるという。なんという、すばらしい事。スケジュールが狂ったことに対して、しっかり穴埋めをしてくれたわけです。
そこで明日の午前中の練習は10:00~11:00の1時間だけにしました。つまり明日のスケジュールは、10:00~11:00練習→昼食→1:00~2:00特別練習→休憩→3:00~6:00練習 …ということになりました。

 今日の午後の3:00~6:00のワークアウトはみなとてもがんばりました。ナショナルの3人と同じクラスに入り4人でやっていたゆうやはよくがんばり、ハードな練習を最後までがんばりました。沖縄から参加のみちるは少しばて気味で元気がありませんでした。はるみ・ななみ・みなみの3人も友達をたくさんつくり、楽しそうな笑顔をふりまいていました。

写真はリッチー・ギーさんと2ショット。後ろにちらっと藤井監督の姿も。
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