ビタミンおっちゃんの歴史さくらブログ

STU48 音楽、歴史 などいろいろ

◎ディドロと百科全書 2

2015-02-09 22:46:32 | 歴史 本
ディドロと百科全書 2

ディドロ(1713~1784)

ドニ・ディドロは1713年10月5日、フランスのシャンパーニュ州(現オート=マルヌ県)のラングルで生まれた
 ラングルは城壁に囲まれた、刃物製造業で有名な町である
 ディドロ家は職人の家系で、父のディディエ・ディドロは刃物作りの親方だった
 とくに外科用器具の製作にすぐれていた
 母アンジェリク・ヴィニュロンはなめし革業者の娘で、長男はすぐに亡くなり、ドニは第2子である

○幼少年期~
・読み、書き、算術の初等教育は両親のもとで受けたと思われる
・10歳(1723年11月)のときラングルにあるイエズズ会の経営するコレージュ(日本の中学校に相当)に入学し、ギリシア・ラテンの古典語・古典文学の教育を受けた
 成績は優秀だった
 ラテン語の詩作とラテン文翻訳で2等の成績をとったときの賞品はクラッセ神父著「日本教会史」だった
 一方で、パチンコを使った石の当てっこや戦争ごっこなどいろいろな遊びをしていた

・1728年の秋、あるいは翌年の初頭、15歳のドニは父親に伴われてパリに行き、コレージュ上級学年(日本の高等学校と大学教養課程に相当)に入学する
 入学したコレージュに関しては、コレージュ・ルイ・ル・グラン説、コレージュ・ダルクール説、両校に順次在学したとする説など諸説がある
 1732年9月2日、ディドロはパリ大学から「教養課程修了者」の資格を与えられた
 中世からフランス革命にいたるまで、パリ大学の一般教養課程の教育はコレージュで実施されていた

○1732年~1739年(19歳~26歳)
・パリ大学神学部で神学博士号を得るために神学の学習
 同時にギリシア語、ラテン語、ヘブライ語、数学を学習

・1736年(23歳)ラングル出身の刃物師フークーの家に泊めてもらって借金をする
フークーに借金を払ったのはディドロの父親だった

○1739年~1742年(26歳~29歳)
・数学の出張個人教授
 徴税請負人ランドン家で住み込みの家庭教師をしてランドンの息子に教えた(3か月)
 数学の出張個人教授
 クレマン・ド・リの法律事務所での代訴人見習い(2年間)
 しかしディドロの関心は代訴人の実務よりも古代語と近代語(英語、イタリア語)と数学の学習に向けられていた
 数学の出張個人教授

○演劇
・当時、ディドロは演劇に情熱を傾けていた
 数学者、演劇関係、文学関係、画家、版画家たちとの交友があった

アンヌ=トワネット(略称アントワネット)・シャンピオンとの出会い(1741年 28歳)

・1741年、ディドロはラングルの家族にサン=シュルピス神学校に入学したいと伝え、母親は寄宿舎入りに備えて衣類一式を送った
 ところが、大きくなったディドロには小さすぎて着られず、ディドロが下着類一式の仕立て直しに訪れたのが、シャンピオン母娘だった
 シャンピオン夫人は1726年からレースと下着の小売商を始めており、娘アントワネットは修道院を出ると仕事を手伝うことになる
 ディドロと出会ったとき、アントワネットは31歳だった
 ディドロは仕立て直しを口実に「週3、4回」訪問し、ついには「毎晩」になる
 ディドロはアントワネットとの結婚を決意した

 1742年12月7日、ディドロは父から結婚の許可を得るためにラングルに旅立った
 1743年1月初め、結婚の意志を父親に打ち明ける
 ディドロは結婚の許可と同時に、父親から財産の分け前として年金を要求した
 話がこじれてディドロは父親に暴力行為を及ぼそうとしたらしく、父親はディドロをトロワの近くの修道院に監禁した

 18世紀のフランスでは、30歳未満の男子が父親の許可なく結婚した場合、父親は息子の財産の相続権を剥奪することができたし、息子が父親の意志に反して結婚を断念しない場合は、父親は息子を僧院、城、牢獄等に無期限に監禁する権利ももっていた

 ディドロは修道院から脱走し、パリにたどり着いた
 アントワネットは二度とディドロに会うまいと決心したが、ディドロが病気になり、看病するひともなく、汚い部屋で寝ているとの情報が入る
 アントワネットの決心はくずれ、ディドロの部屋を訪れるとその場で結婚の約束をしてしまったという
 1743年10月26日、ディドロはアントワネットとの結婚契約書に署名する
 11月6日、サン=ピエール=オ=ブフ教会で結婚式をあげた

ジャン=ジャック・ルソーと知り合う(1742年)
・1742年秋、ディドロはコーヒー店ラ・レジャンスで友人のダニエル・ロガンからスイスの青年ジャン=ジャック・ルソーに紹介され、友人となった
 ディドロはこの頃、ルソーとしばしばチェスの勝負をした

◎ディドロと百科全書 1

2015-02-07 22:23:36 | 歴史 本
ディドロと百科全書 1

◎もとより、「百科全書」全体について私ひとりにはとても手に負えませんが

以下、「ディドロと百科全書」については、主に
・「ディドロ」人類の知的遺産 41、中川久定、講談社
・デュラント世界の歴史 28、日本ブック・クラブ
・「百科全書」桑原武夫訳編、岩波文庫
・『百科全書』と世界図絵、鷲見洋一、岩波書店
などによります

★1750年11月に「百科全書」の全体の計画と予約の条件を印刷した「趣意書」が配布された

 「百科全書」は予約購読制で、ディドロダランベールの共同編集によって、本巻8巻、図版2巻(約600点)で完結する予定だった
 結局、本巻17巻、図版11巻が1751年~1772年に、補巻4巻、図版1巻、索引2巻がマルモンテルの編集によって1776年~1780年に発行された

・教養があり、富裕な人たちにしか購入できない高額なものだった(おそらく現在の価格にして数百万円?)

○大きさは2つ折り版(40cm×25cm)で、本巻はそれぞれ約1000ページで、左右2段組で各74行であった
 項目はアルファベット順で、本巻17巻の収録総項目数は約60600項目、21巻あわせて400字詰原稿用紙約14万枚、図版は約3000点という膨大なものである

○題名は「百科全書、あるいは科学・技芸・工芸の合理的辞典」文筆家集団著

学問の分類(ディドロとダランベールの「人間知識の系統図」)

○ディドロたちは学問の分類の総覧として「人間知識の系統図」という表を第1巻の冒頭近くに折り込みの形でしめした

・最も根源には「悟性(知性)」を置いている
 知性、人間の精神能力の3つの機能「記憶」「理性」「想像(力)」を考え

 「記憶」がつかさどる分野として「歴史」
 「理性」がつかさどる分野として「哲学」
 「想像」がつかさどる分野として「芸術」
 を配した

○ここでの「歴史」、「哲学」、「芸術」は現在の意味より広い意味を含んでいる
それぞれが含む内容は大まかには

・「歴史」の内容
 神、教会の歴史
 人間の歴史
 博物誌
 自然の利用(技術、技能、手工業生産)

・「哲学」の内容
 一般形而上学
 神学、宗教
 占い
 心理学
 論理学
 文法
 倫理学
 法学
 数学
 物理学
 天文学
 医学
 動物学
 植物学
 化学
など

・「芸術」の内容
 詩
 音楽
 絵画
 彫刻
 建築
など

◎プロフェッショナルの条件(P・F・ドラッカー) 2

2015-01-22 23:00:37 | 歴史 本
プロフェッショナルの条件(P・F・ドラッカー) 2

「プロフェッショナルの条件」(P・F・ドラッカー著 ダイヤモンド社)より 2

・意見の不一致が存在しないときには、決定を行うべきではない

・自分は正しく、彼は間違っているという仮定からスタートしてはならない

・さしたる問題が起こりそうもないというときは、問題に手をつけてはならない


コミュニケーションは、受け手の経験にある言葉を使わなければ理解されない

・受け手が見たり聞いたりしたいと思っているものを知ることなく、コミュニケーションを行うことはできない


・イノベーションに成功するには、単純なものにしなければならない

・イノベーションに成功するには、小さくスタートしなければならない

イノベーションに成功するには、最初からトップの座をねらわなければならない

・イノベーションに成功するには、多角化してはならない
 イノベーションにはエネルギーの集中が必要であるから、1つに的をしぼること

・成功するイノベーションはリスクの限られたイノベーションである
 リスクを最小限にすること


リーダーシップはカリスマ性とは関係ない
 カリスマ性はリーダーとしての有効性を約束するものではなく、リーダーを破滅させる

・リーダー的資質なるものも存在しない

・リーダーとは、目標を定め、優先順位を決め、基準を定め、それを維持する者である

・リーダーシップは地位や特権ではなく、責任である
 優れたリーダーは、失敗を人のせいにしない
 最終責任をとる

・真のリーダーは自らが最終的に責任を負うべきことを知っているがゆえに、部下を恐れない

・優れたリーダーは、強力な部下を求める
 部下を激励し、前進させ、誇りとする


・強みだけの人間、完成した人間を探したとしても、結局は平凡な組織を作ってしまう

・大きな強みをもつ人は、ほとんど常に大きな弱みをもつ

・組織とは、強みを生かし、弱みを中和し無害化するための道具である
組織のおかげで、強みだけを生かし、弱みを意味のないものにできる

・成果をあげるためには、弱みをもとにするのではなく、強みを中心にすえて人事を行わなければならない
 弱みを成果とは関係のない個人的な欠点にしてしまえるよう組織をつくらなければならない

・リーダーは、部下1人ひとりの強みを最大限に生かす責任がある

組織の役割は、1人ひとりの強みを、共同の事業のための建築用ブロックとして使うところにある

◎プロフェッショナルの条件(P・F・ドラッカー) 1

2015-01-18 16:35:34 | 歴史 本
プロフェッショナルの条件(P・F・ドラッカー) 1

「プロフェッショナルの条件」(P・F・ドラッカー著 ダイヤモンド社)より 1

イノベーションとは創造的破壊である

組織は変化を求めて、確立されたもの、習慣化されたもの、馴染みのもの、心地よいものを体系的に破棄する仕組みをもたなければならない

・組織はすでに成功しているものについて、さらに新しい応用法を開発する必要がある

・行う必要のない仕事をやめること

・新しい任務が要求するもの、新しい挑戦、仕事、課題において重要なことに集中すること

強み、成果を生み出すものに集中すること

・努力しても並にしかなれない分野に無駄な時間を使わないこと
 無能を並みの水準にするには、1流を超1流にするよりも、はるかに多くのエネルギーを必要とする

・学び方は何種類もある

・時間は蓄えることも、他のもので代替することもできない

・成果をあげるためには、まとまった時間を必要とする
 中断すると、初めからやり直さなければならないこともある

成果をあげる人は、もっとも重要なことから始め、しかも、1度に1つのことしかしない
 1度に1つのことを行うことによってのみ、早く仕事ができる

・成果をあげる人は、ゆっくり進み、時間と競争しない

・もはや生産的でなくなった過去のものを捨てること

もっとも重要なことに集中すること

◎2015年の目標

2015-01-01 08:50:32 | 歴史 本
◎2015年の目標

○私は毎年、12月31日に来年の目標を考えて、1枚の紙に書いています

・2015年の目標は昨年度から共通のもの、持ち越しのものを含めて10項目ほどになりました

・共通の目標の1つは「歴史の真実を知ること

・昨年は病気で入院したので、今年は「健康になること」
・経済的にしんどかったので、「節約すること」

・「さくちゃんが発展するように、少しでもささえになるように応援すること
など

○私がいま興味を持っていて、できればブログにまとめたいテーマは

・マリーアントワネットとフランス革命
・真珠湾攻撃
・アメリカ独立
・大航海時代
・ジョン万次郎
・ペリー来航
・モーツァルトとピアノ
・量子論
・宇宙論
・生命の起源
・人類の進化
など

追いつかない、どないしょう