時を紡いで

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神戸からの発信です

   桜   (読売新聞・編集手帳より)

2011-03-27 19:01:24 | 思い
     大正期の詩人、山村暮鳥に『桜』と題する詩がある。

      さくらだといふ
      春だといふ
      一寸、お待ち
      どこかに
      泣いている人もあろうに



     東北の人情と風物をこよなく愛した人が今日のためにあらかじめ書き残した挽歌ののようである。

     この春、多くの人が愛でるのは、花ではなく、酒でも御馳走でもなく、生きている身の
     ありがたさに違いない。

     宴の筵で、そういう供養もある。


                            編集手帳より
   
     
     

    この分の切り抜きを持ってA地点の家へ行く途中でもう咲いている桜があった。

     バスを降りて見た。
    ソメイヨシノの街路樹の中の2本だけが 寒桜 ? であった。
    
    この文章が頭の中を駆け巡る。



    



    


    

 
    

     優しくほころびかけているピンクの濃い花の塊に「とても綺麗だね」と話しかけた。

     いつもより1区間余分に歩くのだけど真っ青な空が心にしみてきた。

     三田の山並みが綺麗に見えていた。
     


  


     大きな雲を見て歩いていたら毎日メールをしている妹の一文が思い出された。

        
         昨日はなんだかいらいらして周囲の人に八つ当たり最低でした。

         ごめんなさい、と翌日周囲の人に謝りました。

         小さな人間です。
   


      この日の返信メールには自分の人への八つ当たりも書きました。
      
     イライラの八つ当たりは私も最低でした、ごめんなさいと。


      真っ白な大きな雲が笑っているように思えました。
      







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