連休明けの初日、帰りのターミナル駅からの電車は連休前より混んでいました。
いつも乗る電車は座れないにしても、荷物を網棚に載せることは余裕でできていました。しかし今日は、それすらできないほどの人が乗車していました。
リュックを前にかかえつつ本を読むスペースを確保できなかったので、車内広告をみて過ごしました。
その一つが大手進学塾・日能研が定期的に出している、中学校の入試問題でした。
ある二人の会話を読ませたうえで、「なぜ最大公倍数や最小公約数は教科書に説明がなかったと考えられるか」という問題です。
まず、公倍数や公約数が何だったかを思い出し、次に最小公倍数や最大公約数はどういうものかを思い出しました。問題となっているのはその逆です。
導き出した答えは、「最大公倍数は無限大になる。最小公約数は1に決まっているから」というものです。まったくはずれているとは思いませんでしたが、小学生の解答としてふさわしいかも見当がつきません。
帰宅後に見た日能研のホームページには、次のような解答例が記載されていました。
最大公倍数については「公倍数はいくらでも大きな数を考えることができてしまうから」、最小公約数については「どの整数も必ず1を約数にもつため、最小公約数はどんな整数どうしでも1になってしまい、その複数の数に共通する特徴を表す意味がないから」。
私の説明が不親切だったとは思いますが、ゼロ点ではなかったと思うので少し安心しました。
しかし、即答できなかったのも事実です。まったく歯が立たなかった問題を見たこともあります。今どきの小学生は、若さゆえもあってヤワラカアタマなのでしょうか。
なお、日能研のホームページには解説や、この問題を取り上げた理由も掲載されていました。興味ある方は読まれてみてはいかがでしょうか。