今日の日経のコラムでは牡蠣を取り上げていました。生はもちろん、鍋でもフライでもおいしい牡蠣ですが、子どもの頃は嫌いでした。
冬になると父親が好きだった牡蠣フライが食卓に並ぶことがありました。私には黒い部分が苦く、歓迎せざるおかずでした。
おいしさを感じるようになったのは、社会人になって最初の赴任先である広島で、新鮮な生牡蠣をおいしい日本酒とともに食してからでしょうか。焼きたても、生とは違った甘さと食感があり、楽しめます。
家庭ができてからも、以前は酢牡蠣を出すことがありましたが、やはり子どもには不評でした。オリーブオイルを入れた小鍋でじっくりと火を通して出したこともありましたが、手間暇の割には喜ばれません。
最近は、「プチっと鍋 キムチ鍋」に鱈や豆腐、春菊、白菜とともに牡蠣を入れています。これだと彼らも抵抗なく食べられるようです。
個人的にいちばん衝撃を受けたのは、山形(だったはず)で食べた岩牡蠣です。
結婚前は夏休みに、一人で気の向くままに数日のドライブを楽しむことがありました。
その年は東北の日本海側へフラフラと。2日目の夕食は、宿泊先としたビジネスホテル1階にあった日本料理店で取ることにしました。
その中のメニューに、なんと「牡蠣」とあるではありませんか。「真夏に牡蠣なんですか」と尋ねると、女将さんは「岩牡蠣といって、夏が旬なんですよ」と教えてくれました。
時価となっていましたが、この機会を逃してはなるものかと注文。出てきた牡蠣の大きさにまずはビックリ。普通のものの2倍ぐらいある感じです。
口の中に入れたらまたビックリ。ジューシーで、甘くて、本当にほっぺたが落ちそうでした。あれほどの牡蠣は、その後、食べたことはありません。
ところで、日経のコラムの後半には、地球温暖化の影響で海水温が上昇するだけでなく、海水が吸収する二酸化炭素の濃度が高まり、二枚貝が殻や甲羅を作りにくくなる、と書かれていました。
今冬、北海道では鮭が不漁でかわりに鰤がとれた理由の一つは、海水温の上昇といわれています。
ひとりでできることは高が知れていますが、ちりも積もれば山となる、ともいいます。いつまでもおいしいものが食べられるよう、協力したいと思います。
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