通勤に使っている電車のドアガラスに、「怒涛の英語と個人指導」「難関大学進学率94.50%達成」とうたった広告が貼ってありました。英語専門の塾ではないようですが、一つの科目を強調するのも珍しい気がします。
そして思い出したのが昔の夢です。もともと大学2年ごろまでは、英語の教師になるつもりでした。大学の学部は文学部で、2年生のときから専攻の勉強をします。
英文学は人気が高く、希望者が定員をオーバーすると成績が悪い者は他の専攻に回されてしまいます。私は希望どおり英文学専攻に進めたので、それまではそれほど出来が悪かったわけではないのでしょう。
しかし、2年生になるとクラブ活動に力を入れすぎて授業はあまり出ないようになりました。夕方5時半ごろから始まる教育学の授業も出席したのは最初の1・2回だけ。結局、教師になる力も資格も得ることができず、教師の道は3年生のときにはあきらめました。
そもそも、入学前に決めなければならない第2外国語は中国語を選択。理由は「これからは中国の時代だ」ということだったのですが、一般的には英語教師を目指すなら、ドイツ語やフランス語を選択するでしょう。
また、1年の国語の授業で取り上げられた『小説神髄』や『浮雲』に興味を持ち、選択科目の授業のなかでの「明治の文学は日本の近代古典と言える」(当時は昭和の時代です)という講師の言葉に印象が残ったことなどから考えると、同じ文学なら日本文学を選択すべきだったと思っています。
もっとも、日本文学を専攻したら国語の教師になっていたかどうかはわかりません。同じ道を歩んだかもしれません。ただ、希望専攻を提出するときに戻りたい気持ちは今でもあります(2つある「人生であの時に戻れればと思うとき」のうちの1つです)。
いまさら言っても仕方がないんですけどね。
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