軽井沢one beauty 片山農園の日々雑感

軽井沢で農業をしながら、ちょっとしたことをブログに書いてます

立春にトマト

2013-02-04 21:37:16 | 日記
暦の上では今日から春だ。

窓から外を眺めると、日の光が春を感じさせる。
その光も次第に雲が架かりだし、10時46分LINE天気 から『10時48分まもなく雨が降りだす予想』と来た。
確かに降りだした。
すげー!!

スキー場から見渡すパノラマは、どんよりした雲で浅間山が隠されているが、何故か谷川岳や八ヶ岳、北アルプスの方はどんよりしているが雲が高く遠くまで見えている。

そんな変な雲の下、スノーマシンの点検をしていると、僕を呼ぶ声がする。
振り返ると軽井沢でペンションを営んでいる友達が立っていた。
友達は子供とスキー、僕は仕事と言うことで、そんなには話が出来なかったのだけど、「トマトはいつ?」と聞いてきた。
いきなり「トマトいつ?」と言われても…
「3月に種蒔くよ」
「出来るの」
「7月かな」
こうやって家のトマトを待っていてくれる人がいる。
うれしいく想うし、やりがいにもなる。
家のトマトを気にいってくれてて、すごい誉める。
そんなに違うのかと思う。
基本的に夏場のトマトを買って食べたことがない。
違いが分からないが家のトマトはウマイと思う。

僕はまったく覚えてないのだけど、この友達はトマトが嫌いだったらしい。
だから以前「俺がトマト嫌いだったの知らない?給食でトマト食べられなくて先生とケンカしたの覚えてない?」
当人にしてみればすごい出来事だったに違いない!!
だから鮮明に記憶に残っているのだろう。
「あの時のトマトの味、あの時の匂いなんだよ。懐かしい味なんだよ」と。
それ分からないなぁ~

家で作る野菜はその味が当たり前だと思ってしまっている。
でもね、でもね、軽井沢のキャベツとレタスは絶対違う。
僕は農業を始める前は、レタスやキャベツを加工する仕事をしていた。
時期により当然産地も代わる。
日本中の産地からレタスが来る。
北は北海道から南は沖縄まで。
その各産地の中でも、軽井沢のレタスの品質の良さは別格だ。
キャベツなんか芯を取る時、包丁がすーっと入るのは軽井沢産だ。
それだけ柔らかい。

自分がキャベツやレタスの生産者だから品質が良いとか、柔らかいと言う訳ではない。
今までいろんな産地を見てきたからこそ言えるし書ける。

トマトが出来るのは半年も先になるが、ベジタブルクリエイターとして友達が求めている味のトマトを作り上げねば!!