「このミステリーがすごい」大賞が付いているとついつい手に取ってしまいます。
<あらすじ(抜粋)>
「密室の不解証明は、現場の不在証明と同等の価値がある」との判例により、現場が密室である限りは無罪であることが担保された日本では、密室殺人事件が激増していた。
そんななか著名なミステリー作家が遺したホテル「雪白館」で、密室殺人が起きた。館に通じる唯一の橋が落とされ、孤立した状況で凶行が繰り返される。
現場はいずれも密室、死体の傍らには奇妙なトランプが残されていて――。
題材が面白かった。殺人事件のように見えても、密室であれば脱出は不可能で、証拠も出てこないので無罪を主張できる。作中では様々な密室のトリックが出てくるが、既に今出ている情報だけで解明できるといったリードがあったりと、読むほうもリアルタイムで楽しめることができた。
あと、登場人物も名前と役職が関連付けやすくなっていたのが読むほうとして有難かった(例えば医師の石川さんとか)。メイドの迷路坂さんはちょっと強引すぎかなと思ったけど笑
実際に密室の犯罪が起こったのかは知らないし、起こったとしても無罪になった事例があるのかはわからない。ただ名探偵コナンが人気であるように、日本にはミステリー好きが多数いると思われるのできっと無罪で乗り切れることはないだろう。必ず誰かしらが暴けると思うので、密室殺人をたくらむことは止めましょう!笑
読む本に迷ったときに、おそらくこのミス大賞のものを選ぶことになりそうかな。また楽しみにしたい。
じゃこの辺で
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