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【道尾秀介】いけない

2022-12-07 21:20:45 | 小説・マンガ感想

意味が分かると怖い系、のやつです。

 

<あらすじ(抜粋)>

“写真”が暴くもうひとつの真相。あなたは見抜けるか 各章の最終ページに登場する一枚の写真。その意味が解った瞬間、読んでいた物語は一変する——。二度読み必至の驚愕ミステリ。

 

 

第1章~第3章で構成されており、最後に最終章として真相に迫るストーリーとなっていた。各章の最後に写真があり、それぞれのストーリーのカギとなる部分が写真に隠されていた。

あくまで個人的な感想になるが、第1章は読み進めた限りでは写真の意味はわからなかった。正確に言えば、写真が示すものはわかるけどそれが事件の真相にどう繋がるのかは掴めなかった。

第2章はちょっと気味悪い話のように見えて、各章のなかで一番スッキリする内容だったかなと思う。最後の写真もなるほどと思わせる内容だったし、登場する子供たちの強さ(物理的ではなく心の面)を感じることができた。

第3章はミステリー要素の集大成ともいえる構成だったが、最後の最後でどんでん返しされたような気分になった。最後の写真はおそらく真相に気づいてしまった時の妄想だったのかもしれない。

 

そして最終章は各章の登場人物が一挙に登場し、これから街が平和になっていくのかを想像する内容となっている。少々ネタバレになってしまうかもしれないが、最終章は死人は出ないです。ただどこか街の将来が不安になる終わり方になっています。

俺だったら、この真相を知っていたらこの街から速攻で抜け出すでしょうね。

 

 

 

全部読み終わった後に考察サイトに行くのは定番化しているが、ここまでいろんな意見が見られた作品はなかなかないと思う。あまりに意見が分かれていると作品として不十分な評価になりがちだが、本作は作者の意図はしっかりと伝わる部分が多いように感じた。

おそらく2周目で読んでみるとまた捉え方が違ってくるのかなと思うので、時間がある時にでも読んでみたい。ブックオフに売らずにしばらく寝かせておくことにする。

 

 

じゃこの辺で


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