今季初のギラヴァンツ観戦に行ってきました。トリニータほどではないが気にかけているクラブの一つで、現在J3最下位ということで九州のJクラブが減るのだけは何としても阻止したいということで応援することにしました。
北九州のスタメンは天皇杯のメンバーと同じで、リーグ戦初出場初スタメンとなる選手も多かったです。勝ったイメージそのままでいくという判断が吉と出るか凶と出るか。
目視ではギラヴァンツのグッズを身に付けている方が多く、どっちがホームなのかわからない中でのキックオフ。ややYSCCのほうがサイドのスペースを有効に使えてたりと優勢に進めていたかなという印象でしたが、先制したのはギラヴァンツでした。コーナーキックからのこぼれ球を高がオーバーヘッドでシュートを放ち、前川がコースを変えてゴールへと流し込んだ。攻めあぐねていたギラヴァンツにとって大きな得点となった。
ここで勢いがつければよかったのだが、その直後のYSCCのセットプレーで、ゴール前でがちゃがちゃなっていたところをクリアしきれずにゴールへと流し込まれた。ちょっとした小ネタになるが、セットプレーのボールの位置がファウルした場所とずれていて、田坂監督が副審に抗議しまくっていた。そこで副審から無線で交信があったのかわからないが、主審に伝わりボールの位置をセットし直すことになったが、その直後に田坂監督は副審に対して「さっきはすまなかった」というリアクションを見せていた。状況的に熱くなるのは仕方ないのだが、こうした配慮があるところを見ることができると印象が変わってくる。リスペクトは大事。
後半になっても一進一退の展開が続くが、ちょっと残念だったことがあり、後半はギラヴァンツのゴール裏に向かって攻めていく形になるので相手のGKがギラヴァンツのサポーターを背に戦うことになるのだが、GKの児玉選手に対するヤジ(というか下品な言葉)が聞くに堪えないくらい酷いものでした。
本人は全く振り向くことなくプレーに集中できていたように見えましたが、相当腹が立ってたんだなというのが本人のツイートで語られていました。現地にいたからこそ言えますが、全て事実でこれでも一部でしかありません。普段は埋め込みツイートを載せることは無いのですが、少しでも多くの方に知ってもらいたいので敢えて載せます。
#j3#yscc横浜#ギラヴァンンツ北九州
— 児玉 潤 (@jun_kodama0908) May 27, 2023
何感じて頂けたら嬉しいです。 pic.twitter.com/1f7cWR9Vnw
何が悔しいって、キーパーに精神的にゆさぶらないと勝てないのかって思ったところ。チャントや自分の選手に対する声援ももちろんあったが、キーパーを精神的に追い込んで勝利しても次に繋がる可能性は無いに等しい。
これはファウルがあってプレーが止まっている時にお互いの選手が話し合っていて、YSCCの藤原選手がサポーターをなだめてほしいと言っていたシーンがおそらくここだと思われる。ギラヴァンツの高選手が落ち着いてとジェスチャーをするも、コメントの通り最後までキーパーへの下品なヤジはありました。
試合中サポーターをなだめて欲しいと北九州の選手と話をし、北九州の選手がサポーターに対してアクションを起こしてくれたが収まることはなかったです。
— 藤原拓也 / タク (@yuuutakumaru) May 27, 2023
仲間が侮辱されるのは悲しいし許せないです。
選手はお互いリスペクトを持って試合をしています。
潤の勇気ある発信は素晴らしいことだと思う。 https://t.co/NWnDiEjfCm
その天罰か知らないが、児玉からのロングボールがそのままPKを誘う形となり、そのPKを決められ逆転されてしまう。そしてこのまま終了し、悔しい敗戦となった。
終了のホイッスルが鳴った瞬間、GKの児玉はかなりの雄叫びを上げていた。普段の光景を見ていないので推測レベルでしか語れないが、これがヤジに打ち勝った末に出てきた雄叫びだとしたら敵チームであってもグッとくるものがある。
勝ちたかった一戦であるが、ゴール裏からかけられた第一声が「絢梓顔上げろー!!」で、それに連なる形でポジティブな言葉が投げかけられていました。ほんと児玉に対するヤジ以外は素晴らしいサポートができていただけに、すごく勿体ない気分になった。
吉丸もそうだし、岡野も悔しくて顔を上げられずにいた。90分通してこの暑いコンディションの中、どの選手も最後まで走れていた。ただどの選手にも共通して言えることだが、一つ一つのプレーがどこか自信がなさそうに見えてしまう。ミスをしないような選択肢が多く、チャレンジするようなプレーはそこまで見られなかった。これまでの試合でも派手にやられる試合はほとんどないという印象で、勝てるチームまであと一歩なんだけどそのあと一歩が遠く感じる。
まるで2015年のトリニータと似ている部分がある。あの時の田坂サッカーを見てきているから、ここから好転できるかどうかは絶対と言えないところが悲しい。
あのヤジだけを抜き取ると選手たちからも「このチームを本気でJに残す必要あるのかな?」と思う気持ちも出てくるかもしれないが、その声は一部でしかなく、ゴール裏やメインスタンドにいた多数のサポーターのために残留を目指してほしいな。あ、まだ昇格も諦めてないか。
トリニータがミクスタで試合することなくJリーグ退会なんて絶対に駄目だ。祈ることしかできないが早く浮上してもらいたい。
※ちなみにこの試合は昨年在籍していた髙澤選手(町田)が側で観戦していました。本来であれば試合を前日に控えた選手の情報は控えるべきですが、本人のインスタにも投稿があるし、怪我で離脱中ということで問題ないかなと言う判断の上で掲載しました。
じゃこの辺で
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