【翻訳会社】インターブックスの翻訳外注ノウハウ

外国語の対応にお困りの方のために、「翻訳を外注する」上で役立つことを語っています。

【翻訳の品質に悪影響する要因】トップ5

2023-02-27 08:37:04 | 日記
翻訳の品質を議論するときはいつも、こんな疑問がすぐに頭に浮かびます。「ある言語のものを別の言語で伝えることがどれほど難しいというのか?それはただの等価交換ではないか。」と。
 
しかし事実はその真逆です。翻訳というのは、二つの岸に橋を架けるとか、二つの点を結ぶというような簡単なことのように思えるかもしれませんが、実際には翻訳、特に質の高い翻訳を実現することはとても難しいことなのです。
 
以下では、翻訳品質に関する一般的な課題をいくつか挙げています。
 
目次
  1. 「大したことのない作業」として翻訳を見下した
  2. 翻訳リソースへの出費をケチった
  3. 質の悪い原文への対応を怠っている
  4. 第三者によるレビューと言語品質評価をしていない
  5. 原文に忠実にし過ぎている
  6. 最後に
  7. まとめ

【戦争につながったかもしれない】翻訳ミス

2023-02-20 08:49:24 | 日記
きっかけはよくわかりませんが、数年前から「アングラ」な中華料理屋が突然大流行し始めたのです。
 
「アングラ」と言っても、荷物置き場とクイックマニキュアショップの間にある、地下鉄のトンネルの中にひっそりとたたずむ氷点下の場所、という意味ではありません。
 
つまり、違法の店だということです。そしてそれは料理屋と言っても、家族の住むアパートが夜だけ食堂になるようなものです。
 
クレジットカードでの支払いはできませんし、飲み物はその家の住人である子どもがテーブルに運んでくる可能性が非常に高いのです。
 
しかしその違法の中華料理屋は素晴らしく、料理はたいてい中華料理チェーン店よりも美味しく本格的で、とても楽しい体験ができるのです。
 
私が好きなのは、メニューの解読に挑戦することです。チキンやエビに野菜麺やライスを添えたシンプルな料理から目を離すと今度は、「スパイシーガーデンショベル」や「ポーク・ア・ラ・フィッシュ」といった訳のわからない料理が目に飛び込んできます。
 
間違って翻訳された食品名には面白いものが多いものです。なんの罪のない文章を、呪いに満ちた文章に変えてしまう自動翻訳(機械翻訳)も同様に面白いものです。しかしもし、内容よりも文脈の方が重要な文章の場合、翻訳の影響はどうなるのでしょうか。
 
翻訳とは、違法な中華料理店の人たちがやったような、単に単語を切り取ってそれに相当する言語に変換することではありません。
 
会話や文章の中の言葉は、単独で成立していることはほとんどなく、周囲の他 の言葉と結び付いています。また、それは特定の社会的、経済的、政治的、文化的な条件下で話されることもあるのです。
 
政治的な文脈では、単純なミスが戦争行為につながる可能性があるため、誤訳やその他「言語の壁」がより重要な役割を果たすことがあるのです。
 
目次
  1. サウンド・オブ・サイレンス
  2. A5駆逐艦が被弾
  3. ウランは見当たらない
  4. まとめ

【ChatGPT vs Google翻訳】どちらの翻訳が優れているか?

2023-02-13 09:15:42 | 日記
コンテンツライティングやプログラミングからプロダクトデザイン、データ分析まで、ChatGPTは想像し得るほぼすべてのデジタル分野で即効性を発揮しています。
 
しかしChatGPTが特に大きな影響を与える可能性がある分野は、現在あまり注目されていませんが自動翻訳(機械翻訳)です。同分野では現在、Google翻訳がトップで他のほとんどはそれを追っている状態です。
 
それでは、ChatGPTの台頭によりGoogle翻訳の優位性が問われる可能性があるのでしょうか?どのツールがより良い翻訳を提供できるのか、ChatGPTとGoogle翻訳を比較してみたいと思います。
 
Contents
  1. 良い翻訳とはどのようなものか?
  2. 【ChatGPT vs Google翻訳】口語の翻訳では?
  3. 【ChatGPT vs Google翻訳】一般的な精度では?
  4. 【ChatGPT vs Google翻訳】クレオール語の場合は?
  5. 【ChatGPT vs Google翻訳】どちらが良いのか?
  6. 【ChatGPT】それは新しい翻訳ツールである
  7. まとめ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は翻訳と通訳をどう変えたか?

2023-02-06 09:07:16 | 日記
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は世界を取り返しのつかないほど変えてしまい、翻訳・通訳業界は日常業務の混乱を減らすためにデジタル技術やツールを急速に導入することを余儀なくされました。
 
2020年3月上旬以降、多国籍企業や国際的な団体では、グローバルで対面式のイベントをオンライン・ビデオ会議に変えなければならなくなったのです。
 
この危機的状況に於いて、第一線で活躍する労働者がヒーローであったことは間違いありませんが、通訳者も裁判や医療予約、政府の会議、学習支援など、多くの業界で円滑な業務遂行に不可欠な存在だったのです。
 
しかし彼らは突然、遠隔地や自宅での新しい勤務条件に適応しなければならなくなり、大きな負担を強いられることになりました。
 
Contents
  1. 最も大きな打撃を受けたのは誰か
  2. パンデミック時でも繁盛していたのは?
  3. 当時の見通しは?
  4. パンデミック後のポジティブな道を切り拓く
  5. まとめ