の~んびり ほたる

のんびり、マイペースで第2の人生を楽しんでます。

和泉式部日記1

2009年06月20日 | ほたるの宿
今年の古典文学講座は、「和泉式部日記」です。
日記というより歌のやり取りを記した「歌物語」ですね~。

和泉式部について、私自身よく知らなかったので興味深く楽しい時間を過ごした。

和泉式部は、とても美しく、頭がよかった女性ですが、
生涯で2度の結婚、2度の恋愛をし、その2度目の恋愛について書いています。

最初の結婚は19歳で橘道貞と結婚し「小式部」が生まれている。

その結婚中、24歳の頃為尊親王と恋愛し相手が2年後に はやり病で死亡。

その死を嘆き悲しんでいるが、1年経たないうちに その弟敦道親王と2度目の恋愛をする。
相手の奥様がお屋敷を出て行く騒動があり「和泉式部日記」は、ここで終わります。
そのままお屋敷に居座って、「石倉の宮」も生まれ、幸せな楽しい日々を送ったが、
相手の死によって4年半の恋愛も終わる。

その後、歌が上手なので中宮彰子に仕えて、紫式部等と共に宮中で働く。
33歳の頃20歳も年上の藤原保昌と結婚し、20年あまり結婚生活を続けた後 亡くなったらしい。

その2度目の恋愛の発端「花橘とほととぎす」を学んだ。
ほととぎすが鳴く頃 ミカンの花を1枝届けてきたのが運命の恋の始まり。

その花のお礼に送った歌
「薫る香によそふるよりはほととぎす 聞かばやおなじ声やしたると」
ミカンの花の香りに亡きお兄様をかこつけたりなさるくらいなら、
貴方の声を直にお聞きしたいものです。
お兄様とそっくりなお声かどうかを・・・・
    
平安時代は、恋心を花に託して送り、お礼をその場で歌にして返す・・・
その歌が上手でないと、恋愛も進展しないようで・・・
現代に生れてよかった(*_*;

講師の「あの時代は婚姻届などないので、結婚もいつの間にか消滅する。
羨ましい時代でしたねぇ」との説明に大笑いでした。

これから1年かけて、和泉式部日記を勉強します。


敦道親王が和泉式部に届けた花橘
とてもさわやかな香りがします