の~んびり ほたる

のんびり、マイペースで第2の人生を楽しんでます。

平成12年6月21日清流

2012年06月21日 | 清流(日刊いわくに社説)
今は熱中症の予備知識があるから運動中の水分補給は欠かせないものと理解しているが、
かつて運動中の水飲みはご法度だった。
特に課外クラブは『耐えてがんばれ!!』という精神論で乗り切った。

高校時代は剣道部だった。
夏場に防具をつけていると熱が発散されず、バラバタと部員が倒れた

そんな部員たちを、先輩は『練習が終わったら、テッカンビールをたらふく飲ませてやる」と励ました。
どんなにうまい飲み物なんだろう、高校生がビールを飲んで大丈夫なんだろうか…などと想像を膨らませているうち、
何とか倒れずに練習をこなした。

テッカンビールとは何のことはない、鉄管から出る水道水のことだった。

だが、練習後はこれがやたらと美味い。飲むだけでなく頭からかぶると、全身に湯気が立った。
耐えに耐えたことのご褒美にふさわしい至福の甘水だ。

当然のごとく、上級生になると、テッカンビールの言葉で下級部員を励ました。

それも、岩国市の水道水の元々の美味しさがあればこその話だろう。
市販のミネラルウオーターの中には、はるばる海外から高額の輸送コストを掛けて持ち込まれるものもあるが、
考えてみればばかばかしい。

市民が蛇口をひねると、おいしくて安全な水がほとばしり出る、その幸せをまず知っておこう。


2012年6月19日 清流

2012年06月19日 | 清流(日刊いわくに社説)
岩国を含めて在日米軍基地に本国から将兵がローテーションで赴任すると、
上層部は日本の文化を学べと指導する。
中でも食文化はもっとも興味をそそる点らしく、彼らも意欲的に日本の食に触れようと努力する。
さて、彼らは何を日本の食とするのか。

てんぷら、そば、刺身、最も身近でファーストフード感覚で食べられるものとして人気を集めているのは
回転寿司だ。
軍の上司から直々に「回転寿司に行ってみるように」といわれるケースもあるようだ。
米国人から見て、回転寿司はいまや日本の食文化を代表する物の一つらしい。

そんなことを思っていたら、先ごろ、NHKの番組「クールジャパン」(発掘!かっこいいニッポン)で
寿司を紹介していた。
日本人の大好きな寿司は、来日した外国人にとっても好きな日本料理第1位だ。
どの街に行っても、立ち食い店がずらりと並び、サラリーマンが列をなし、スーパーに行けば、
惣菜コーナーの一角を大量の寿司が占める。

外国人も、そんな光景を見ながら自分も食べてみると、実に美味しくてバラエティ。
すっかりハマってしまったという人が増えるのも当然だろう。
番組はその寿司の奥深さも紹介していた。
出演の外国人は二重、三重に魅了されていた。