中は撮影禁止ですが、第4章最後の部屋だけは撮影が許可されています。
私が好きな神話画やキリスト教絵画が多く展示され、わかりやすく、美しい絵画が74点揃っています。
気になった絵画を載せてみます。
1、フランソワーズ・ブーシェ
『アモルの標的』
目付きの鋭いアモル(キューピッド)が愛の矢の的の当確を判定しています。
今回は見事にハートに的中しました。勝利と栄光のシンボルのオリーブの冠を上げてのガッツポーズが出て、おめでとう、合格です。
恋は成就されるでしょう。残念な外れた的跡もたくさんあります。
8、
ジャン=ブルーノ・ガッシー『ディアナとエンデュミオン』
小さい絵ですが、額が見たことがない額なので絵より印象的です。
↑のリンクに額が見えます。
11、セバスティアーノ・コンカ
『オレイテュイアを掠奪するボレアス』
のどかな背景に対比する荒々しい動きです。
16、ドメニキーノ
『リナルドとアルミーダ』
オペラにもなっている、魔女アルミーダとリナルド(メロメロ状態)の愛溢れる絵画です。
リナルドを取り戻しに来た兵士が茂みからチャンスを狙っています。
18、フランソワ・ブーシェ
『プシュケとアモルの結婚』
幸せに満ちた美しい作品です。
左下の犬みたい?な狂暴さを感じさせる動物がなぜこの場面にいるのかな?
20、16世紀後半にヴェネツィアで活躍した画家
『アドニスの死』
人間の青年アドニスを愛してその死を悲しむあまり、気絶するヴィーナスと彼女を介抱さる女性たちが描かれています。
このテーマの絵画は多いです。
花のアネモネの誕生悲話となった
、アドニスに致命傷を与えた猪を3人のアモルたちがトライアングル攻撃をする様子が後方にも描かれいます。
27、ウスターシュ・ル・シュウール
『ユピテルの雷を盗むアモル』
ユピテルの雷だけでなく、ユピテルのアトリビュートの鷲にまたがっています。
35、サッソフェラート
『眠る幼子イエス』
一見、ラファエロかと思いました。穏やかで和む素敵な絵です。
38、シャルル・ル・ブラシ
『エジプトから帰還する前の聖家族』
フランス王ルイ14世の第一画家のル・ブランの作品で、脇役が多いヨゼフに勢いがあり、真ん中に目立つ構図になっています。
39、ドメニコ・マリア・ヴィアーニ
『放蕩息子の帰還』
レンブラントの同じテーマの作品が有名ですが、こちらは息子の悔恨表情が強く出ています。
レンブラントの方の息子は横向きで父の表情を強く出しています。
59、ジャン=オノレ・フラゴナール
『かんぬき』
一瞬の場面を鮮やかに描写されています。
62、フランソワ・ブーシェ
『褐色の髪のオダリスク』
ルイ15世の公妾、ポンパドール婦人とは対照的に肉感的に描かれるルイ15世の愛人の1人です。
(ポンパドール婦人は美貌とともに知性を強調する本やペンと描かれる)
64、トマス・ゲインズバラ 『庭園での語らい』
自然の中に鮮やかな色のコスチュームが映えます。
67、フランソワ・ジェローム
『アモルとプシュケ』
大人のアモルと人間のプシュケの試練を乗り越えたパッピーエンドを迎える二人。
とっても美しくなごむ絵です。
68、アンヌ=ルイ・ジロデ・ド・ルシー=トリオゾン
『エンデュミオンの眠り』
この時代、ミケランジェロの筋肉質でもなく、グレコの引き伸ばされた不自然さもなく、細マッショのスベスベ肌が綺麗!
69、ジャン=バティスト・ルニョー
『友情の杯を交わすヒュメナイオスとアモル』
70、クロード=マリー・デュビュッフ
『アポロンとキュパリッソス』
ゴッホで有名な糸杉、その糸杉になったキュパリッソス。
『ロミオとジュリエット』
ここから、死に至る愛が展示されています。
72、テオドール・シャセリオー
『ヘロとアンドロス』または、『詩人とセイレーン』
73、ウジェーヌ・ドラクロワ
『アピドスの花嫁』
アリ・シェフェール
『ダンテとウェルギリウスの前に現れたフランチェスカ・ダ・リミニとパオロ・マラテスタの亡霊』
2020年の『ロンドンナショナルギャラリー展』に続いて来日したアリ・シェフェールの絵です。
この時の『ロバート・ホロンド夫人』があまりに印象的だったので、私の中では気になる画家になりました。
大画面のこの絵は、シェフェール独特の雰囲気を感じます。