リヒテンシュタイン公爵家展に続いて、上野の国立西洋美術館で開催中の「ハプスブルク展」に出かけて来ました。
ウィーン美術史美術館からたくさん展示品が来ています。
入館前に、寄り道をして上野の森美術館のゴッホ展の様子を眺めると、行列はできていませんでした。(上野の森美術館はロッカーが美術館外にあり、また、行列も外に並びます。これが嫌でめったに行きません。フェルメールは期日時間指定だったので外で並ばず良かった❗)
撮影は、一切禁止のため、入り口の逆光の中、看板を撮影しました。
ハプスブルク展となっていますが、国立西洋美術館の所蔵品もたくさん展示されていました。
シュトリーゲルとその工房あるいは工房作
「マクシミリアン1世」
マクシミリアン1世の甲冑
文武に優れた皇帝と言われるように引き締まった体型を思わせる甲冑です。甲冑は4点展示されています。美術館展で展示される事が少ない甲冑を観賞できます。
政治が嫌いでウィーンからプラハへ移り、アルチンボルトに変わった肖像画を描かせたり、海のイッカクの牙を一角獣の角だと披露したりと変人と言われる皇帝を描いたユーゼフ・ハインツ(父)。
「神聖ローマ皇帝ルドルフ2世の肖像」
血族結婚の果てに消滅してしまったスペインハプスブルク家。
ベラスケス「青いドレスの王女マルガリータ・テレサ」
ウィーン王室に嫁ぐのが決まっていた、マルガリータ王女の成長を伝える為の絵画です。
この隣には、時を同じくして描いたデル・マーソの「緑のドレスの王女マルガリータ・テレサ」が並んでますが、こちらは、王女の顔色の悪さが際立ってます。ベラスケスは忠実ながら、好印象に描いてます。
オーストリアハプスブルク家。
メイテンス(子)
「皇妃マリア・テレジアの肖像」
権力の象徴の笏を持った威厳のある、子沢山の女帝で、マリー・アントワネットの母です。
マリー・アントワネットのお気に入りの女流画家、ルブランが描いた
「フランス王妃マリー・アントワネットの肖像」
母親のマリア・テレジアに送ったところ、マリア・テレジアがこの絵を観て嘆いたとか。
確かに、ファッションと薔薇の花しか興味が無いように観えます。
ポンパドール婦人等は知性を表す、本や筆記用具も描かせていますが。
国立西洋美術館蔵のマリー・アントワネットの子供たちが描かれた指輪等。とにかく小さくて繊細です。
ヨーゼフ・ホラチェク
「薄い青のドレスの皇妃エリザベト」写真が残っているし、シシィの愛称も有名なエリザベト。
美貌だし、細いウェストで、モデル体型。本人が気にしている唯一の欠点は歯並びが悪かったようで、気が合わない姑のゾフィーにも指摘されてました。(かわいそう!)
シュタウファー
「オーストリア=ハンガリー二重帝国皇帝フランツ・ヨーゼフ1世」
エリザベトの夫です。ハプスブルク最後の皇帝です。
皇帝のフリントロック式のピストル
イタリアルネサンスのジョルジョーネの「青年の肖像」
早世した為作品数が少ないジョルジョーネの絵画が1点あります。ティツィアーノ、ティントレットもそれぞれ1点、ヴェロネーゼは2点展示させています。(ルネサンス好きなので嬉しい😃💕)