Takekida's log

千里の道も一歩から

トッカン

2012-07-28 21:56:31 | Books
いよいよ夏本番、夕方は夏の匂いを感じるようになって来ました。

トッカン―特別国税徴収官―
クリエーター情報なし
早川書房


お仕事小説としてドラマ化された内容の原作です。
金滞納者から問答無用で取り立てを行なう、みんなの嫌われ者――徴収官。そのなかでも、特に悪質な事案を担当するのが特別国税徴収官(略してトッカン)だ。東京国税局京橋地区税務署に所属する、言いたいことを言えず、すぐに「ぐ」と詰まってしまう鈴宮深樹(通称ぐー子)は、冷血無比なトッカン・鏡雅愛の補佐として、今日も滞納者の取り立てに奔走中。 納税を拒む資産家マダムの外車やシャネルのセーター、果ては高級ペットまでS(差し押さえ)したり、貧しい工場に取り立てに行ってすげなく追い返されたり、カフェの二重帳簿を暴くために潜入捜査をしたり、銀座の高級クラブのママと闘ったり。 税金を払いたくても払えない者、払えるのに払わない者……鬼上司・鏡の下、ぐー子は、人間の生活と欲望に直結した、“税金”について学んでいく
普通の人にとって見ればあまり関係のないお仕事ではありますが公務員といっても仕事は多岐に渡るわけでその中でも嫌われ者である税務署の内情を描いたのは非常に眼の付け所がうまいと思います。題材にしたのは出産時に一緒になった人かがたまたま徴収官で話を聞いたことがきっかけだったのだとか。 実際に仕事を経験してなくとも取材でここまでの内容を書き上げてしまうというのはすばらしいと思います(現場で働いているわけでないのでどの程度、実情が繁栄されているのかどうかは分かりませんが・・・)。サラリーマンは天引きなのでそういう感覚が麻痺してしまうわけですが税を徴収している現場を知ることは税の使い道について国民の一人として改めて考えることにもつながるのかと思いました。
それにしても徴収官の権限がここまで強いとは知りませんでした。
ドラマは主人公のグー子さんを井上真央を演じてますが少し小説を読むとイメージは違います…まあドラマ的にはそちらの方が視聴率は取れるのでしょうが。
Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 銀輪の巨人 Giantに学ぶ | TOP | 京都に水族館 »
最新の画像もっと見る

post a comment

Recent Entries | Books