Takekida's log

千里の道も一歩から

雷神の筒

2009-11-15 22:06:29 | Books
低気圧一過の晴天。やや風が強かったものの午前は来週のカーフマンのシミュレーションを兼ねて長良川にDuathlonへ。この時期の雨はきついので来週は何とか晴れて欲しいところです。

雷神の筒 (集英社文庫)
山本 兼一
集英社

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あらすじ…
織田信長はなぜ覇者になれたのか。若き信長に鉄砲を指揮し、最強の鉄砲衆を作り上げた男の存在抜きには語れない。橋本一巴。疎まれつつも信長に使え続けた一巴の生涯を通じて信長の天下布武への道を鮮やかに描いた長編戦国絵巻。

山本兼一さんの織田信長3部作の第3弾。火天の城と同じく脇役にスポットライトを当てた作品。信長と言うと長篠の戦での騎馬隊を破った鉄砲隊の話が有名だがこれはかなりマユツバの話の可能性が高いとのこと。ただ鉄砲による戦術を相当重視していたのは事実であり、その片腕になったのがこの橋本一巴と言う人物。
信長の躍進も多くの人に支えられていたというのが分かります。
鉄砲も決して信長だけでなく多くの武将が武器として既に用いていて先駆者と言うわけでなく重要だったのはその使い方。それに道筋をつけたのがこの一巴と言うわけです。鉄砲を用いるためには鉄砲そのものの流通、生産だけでなく火薬になる塩硝の輸入経路や国内生産までを確保する必要があったと言う時代背景まで書かれているのが面白いところです。この橋本一巴と言う人物は史実としてははっきりしたことはほとんど分かっていませんが性格や信長の行動に葛藤を覚えながらも尽くす姿は想像とはいえ事実とはさほど変わらないものなのではないかと思います。 
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