久しぶりに恩田さんの作品。直木賞と本屋大賞受賞。
舞台は、アパートの一室。別々の道を歩むことが決まった男女が最後の夜を徹し語り合う。
初夏の風、木々の匂い、大きな柱時計、そしてあの男の後ろ姿-――。
共有した過去の風景に少しずつ違和感が混じり始め、〝最後の夜〟に濃密な心理戦が繰り広げられる。かつての恋人は、ひょっとして殺人犯なのか?
過去をめぐる物語は次々と意外な事実を明らかにし、朝の光とともに訪れる真実とは――。
初夏の風、木々の匂い、大きな柱時計、そしてあの男の後ろ姿-――。
共有した過去の風景に少しずつ違和感が混じり始め、〝最後の夜〟に濃密な心理戦が繰り広げられる。かつての恋人は、ひょっとして殺人犯なのか?
過去をめぐる物語は次々と意外な事実を明らかにし、朝の光とともに訪れる真実とは――。
だんだんと真相が明かされていくといった感覚でこの2人の印象も大きく変わっていく小説。なんだか作者の手のひらで転がされている感はありますがそこがミステリアスな雰囲気を作るのに役に立ってます。まるでカーテンをひとつづつ空けていくイメージというのが良いのかもしれません。禁じられた恋愛というのがこの本の題材の一つですが印象とよくマッチングしているように思います。激しい展開はさせずにうまく世界観を出せている小説だと思いました。
自分も「木洩れ日に泳ぐ魚」読みましたよ。
謎を解いていく感じが良かったです。
そのうえ切ないストーリーだと思いましたよ。