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2007年くらいから団塊の世代がリタイアをし始めるそうだ。思えばこの世代こそが、今日紹介する本『パソコンは猿仕事』に登場するアナログおじさんとして、会社の中の変化についていきがたい、難儀な思いをしてきた最初の世代なのかもしれない。と風信子は思う。
おだじまさんは、私より二つ下である。風刺の利いたエッセーを書く前は、テクニカルライターとして活躍されていた。
(テクニカルライター:〔(和製) technical+writer〕
コンピューターを中心とした電子・電気分野やその応用的分野に関する著述を行う職業。マニュアルの執筆や技術的評論を行う。)
当然、コンピューターなどには詳しい方だ。その彼が、パソコンによる個別のビジネスマンの能力向上が、総体としてのビジネスを血も涙もない猿仕事に変えてはいないだろうかと、のっけから嘆いてみせている。
次に書いているのは、セクシャルハラスメントならぬテクニカル・ハラスメントである。テクハラ??
(技術的嫌がらせ)を受けるアナログおじさんへの対策方法。
私がめっぽう面白いとおもったのは、
次の、インターネットはあなたのオツムの中身(程度)を映し出す。というところだ。そうなのだ、インターネットはエロだと言う人は、そういうオツムしかないのであり、広範囲に興味や関心を持つ人ならば、インターネットは宝庫である。
おだじまさん曰く。
「インターネットなんてつまらない」というあなた。つまらないのは、あなたの方ですよ。
う~む。快感!! 切り口うまいなあ。
1999年初版発行だが、今、読み返しても面白い。1999年といえば風信子は、この年の年末にパソコンを購入したばかり。本書のギャグにでてくるパソコンカタカナ用語のほとんどが意味わかんなかった! それでも面白く読ませてくれたけれど、オヤオヤ、今回よみかえしたら大分パソコンカタカナ用語の意味がわかってきていた。頑張れば、しだいに解ってくるんだなあ。
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この本の詳細を知りたかったら、下のリンクからどうぞ。
『パソコンは猿仕事』 小田嶋隆 著
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