久々の仕事関連の記事です。本日は管理職の方が部下と会話する上での有効なツールをご紹介いたします。自身がサラリーマンの時に実践し、部下からも好評でした。
要領は、部下と「動機づけ要因」(チベーション・ドライバー)について面談・共有するというものです。人はやる気が出る場面がそれぞれ異なります。どういう時にやる気が出るかについて部下と一度面談・共有してみてはいかがでしょう。
直ぐにピンとこないかもしれませんネ。具体的に順を追って以下にご紹介いたします。(目次がなくて、すみません。)
1.「動機づけ要因」(チベーション・ドライバー)とは?
「動機づけ要因」は心理学の一種で人が仕事に満足し、やりがいを感じる要素です。要素は次の5つで人それぞれ異なります。
①達成すること(例:ミッションをやり遂げる、営業目標を達成する等)
②承認されること(例:上司や周囲から褒められる、認められる等)
③仕事そのものへの興味(例:担当業務や会社の事業自体等)
④責任と権限(例:仕事を任される、裁量権を持つ等)
⑤成長や昇進(例:担当業務が広がる、こなせる業務が増える等)
2.「動機づけ要因」について部下と面談・共有するメリットは?
やる気が出る5つの要素の中で部下がどれに該当するのかを部下と面談・共有し、分かり合うことがポイントです。
例えば、部下と面談して、部下が②の「承認される」ときにやりがいを感じることを共有します。すると管理職はどのように部下のやる気を引き出せば分かるので、その点を意識して部下を指導、育成することができます。
また部下は管理職(上司)が自分をみてくれていると実感し、信頼性が高まります。
3.「動機づけ要因」を“見える化”し共有する具体的やり方は?
【やり方の順序】
①部下のモチベーション状況を測るサーベイシートをExcelのグラフで作ります。(これが共有ツールで、作り方は下段に解説いたします。)
②部下に作成したシートへの記入を依頼します。
③部下が記入したシートをお互い見ながら面談・共有します。部下にいきなり「どういう時にやる気が出るの?」と聞くのも唐突感があり、サーベイシートがあるとスムーズに行き、意外と盛り上がります。
この流れで部下と面談・共有することで、「動機づけ要因」を今後の部下育成や業務に活かすことができ、お互いの信頼感も高まります。
4.サーベイシートのExcelによる作り方
・表題部 : 例えば「あなたのモチベーション・サーベイシート」等と書きます。
・趣旨の説明 : シートの目的と協力依頼の旨を書きます。(例:上司と部下との信頼性を高めるため~ご協力をお願いします~等)
下記説明のExcelグラフのイメージ図です。
・グラフ1 : 部下が「動機づけ要因」5つの内、どれに該当し、どの程度なのかを数字(例:5段階)で入力するとグラフになる「レーダーチャート」をExcelで作ります。
・グラフ2 : 部下の入社時からのモチベーションの高低を数字(例:5段階)で入力するとグラフになる「折れ線グラフ」をExcelで作ります。(グラフ縦軸:モチベーション高低5段階、横軸:入社時からの年数)これで具体的な部下のキャリアやエピソードも分かります。
・グラフ3 : 部下の直近1年間のモチベーションの高低を数字(例:5段階)で入力するとグラフになる「折れ線グラフ」をExcelで作ります。これで最近の状況が把握できます。
・末文 : 部下への感謝の意とこのシートを活用した面談を予定している旨等を書きます。
グラフ2と3は派生ですが、部下の意識がより把握できます。
自身が作成した実際のシートをお見せすればよいのですが、退職時に破棄してしまったため文章による解説で恐縮です。
モチベーションの見える化と共有の要領は以上となります。堅苦しくなく、意外と盛り上がります。よろしければ一度お試しください。
ちなみに自身の「動機付け要因」は②の「承認されること」です。褒められると更に頑張ります。
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