最近、金利が上昇しています。日銀による長年のマイナス金利政策が終わり、住宅ローン金利等にも影響し、ニュースと言えばそうですがやや大袈裟とも思います。
本日はそんな記事。
1.最近の金利上昇動向
●2年前迄 : アベノミクスの一環での日銀によるマイナス金利政策で9年間程、市場金利の代表格である10年国債の金利は-0.2%~+0.2%で推移。
●1年前から : 日銀の政策変更により10年国債の金利は1%付近まで上昇中。
(出典:「日本相互証券㈱」HPより引用)
2.ニュースがやや大袈裟だと思う理由
1%の金利水準は正常な状態に戻っただけで更にどんどん上がっていく状況ではないと思うからです。
更にどんどん金利が上がる状況ではないと思う理由は4つ。
①金利の引き締め局面ではないから
景気や経済状況を見ると脆弱で日銀が金利を更に上げていく(引き締める)局面には思えません。
②国が困るから
国債の金利が上がると国が支払う利息が増え、国の財政状況が悪化するため財務省が認めないと思います。
③金融機関の需要(買い意欲)が見込めるから
1%の10年金利は金融資産を運用する保険会社や銀行、年金機関等からみて、ある程度魅力的な水準で一定の需要(買い)が見込まれます。
④日銀の政策が上手く行っているから
マイナス金利政策からの脱出という難しい局面の中、これまで日銀は金融市場を上手くコントロールしているため、悪い金利上昇は起こらないとも思います。
3.考えられるリスク
更に円安のトレンドが続くと物価の上昇が止まらず、円資産離れも予測され、悪い金利上昇のリスクがあります。
なお、本記事は投資機会や金融相場動向を保証するものでなく、投資行動はあくまで皆さんの判断、責任にありますことをご理解、ご注意下さい。