最近、学生に方の就職採用面接において「ガクチカ」(学生時代に力を入れたこと。)が注目されていますが、元企業人事担当者(採用担当者)の経験として、学生の方に1つだけ助言させていただきます。
「ガクチカ」は学生時代のアルバイト経験を具体的に説明すると有効だと思料いたします。
その理由と説明上のポイントを自身の実体験に基づき助言させていただきます。
努力している全ての学生の方に少しでもお役にたてましたら幸いです。
1.「ガクチカ」にアルバイト経験を説明すると有効な理由
自身の場合、面接の際、学生時代のアルバイト経験を必ず質問しておりました。アルバイト経験を質問する趣旨はその学生の方が、対人能力・社交性は高いのか?失敗や苦労をした経験があるのか?を確認するためです。言い換えますと、会社・組織に入って活躍できる素養があるのかを確認するためなのです。
会社ではチーム(組織)で仕事を遂行する機会が大変多いです。また、仕事では人間ですから誰しも少なからず失敗もするでしょう。そのような環境の中でも柔軟に「私は対応できる!」ことを貴方が実際に体験してきたアルバイト経験を通じてアピールしましょう!
2.アルバイト経験を説明するときのポイント
①対人能力・社交性が高いことを説明する上では、塾の講師よりもカフェや居酒屋等接客系のアルバイト経験を選択しましょう!
塾は先生が知識面で生徒より上の立場にありますが、接客系のアルバイトは現実的にはお客様が上の立場にあるので、その状況下において下の立場にある接客系アルバイトの方が社会経験の面では勉強になるからです。
②失敗や苦労をした経験があることを恥ずかしがらずに説明しましょう!
失敗がないよりかある人の方が柔軟性の素養が身についているからです。真偽の程は分かりませんが、宇宙飛行士の人選において、失敗経験がない候補者は選ばれないと聞いたことがあります。宇宙に出て非常事態になった時にパニックにならない飛行士を選ぶためです。
③接客系のアルバイトを選定した理由を振り返りましょう!
接客系のアルバイトは社会や会社のプチ経験ができるから意味があります。嘘はいけませんが、例えば、接客系のアルバイトを選んだ理由は「会社ではチーム(組織)で仕事を遂行すると会社員の父から聞きました。
学生時代は勉学に励むことは勿論ですが、将来、企業に就職することを考えている以上、社会経験を少しでもしておきたいと考え、また自分の課題を発見するためにも接客系のアルバイトを選びました。」等という趣旨での説明が意味を成します。
④その接客系のアルバイトで分かった貴方の課題や実績を振り返りましょう!
目的意識をもって選んだアルバイトでも、ただ漫然と仕事をするのではなく、問題意識を持ちながら行動したことが大事です。
課題は例えば「アルバイトでは、友人と話をする場合と違い、お客様が求めていることを的確に理解し、正確に答える必要があり、責任感を感じました。」等です。また、実績は例えば「お店の売り上げを伸ばすために○○というアイデアを考え、店長に相談してみました。」等です。
⑤その課題を克服するために努力したこと・方法及び店長に相談したアイデアの効果・結果を振り返りましょう!
経験豊富な面接担当者は恐らくこの点を聞いてきますので、準備が必要です。
以上、「ガクチカ」には実はアルバイト経験が有効だという理由とアルバイト経験を説明するときのポイントにつきまして、助言させていただきました。
最後になりますが、説明は簡潔かつ具体的にしましょう!また、前述した例文はあくまで事例です。そのまま引用しても、面接担当者から意外な質問が来ると対応できない可能性が非常に高いです。必ずご自身の経験・思考に基づいて考え、準備してください。
これからも頑張っていきましょう!
来春の大卒者の内定率は過去2番目の高さらしいですね。景気の良い、明るい話ですね!
シニアスキーヤーさんがいわれるとおり、アルバイトの経験談は、その人の価値観や仕事への姿勢が鮮明にあらわれますよね。また、接客のいい人がいると店の雰囲気がすごく良くなりますしね。
コロナ禍の面接では、面接はオンライン化されて希望者も増えるでしょうし、卒業旅行や接客系のアルバイトの機会も少なくなって、話すネタも苦労したかもしれませんね。