今日は、日曜特別講習全三回の最終回、「国語力アップ講座第二回」でした。・・・
お題は、宮沢賢治の「注文の多い料理店」。・・・
この作品は、みんな学校の教科書などで一度は受けています。しかし、自分で本を読んだ生徒はいません。学校での授業を受けて、興味を持つところまで行かなかったのかもしれません。我々の頃では、なんだかおもしろそうであれば、図書室でも本屋でも行ってじっくりゆっくり読んでみたくなりましたが、今はそうでもないようです。・・・
今回で私の講義は三日目です。今回のような学校の集団授業的な方法で指導する国語では、こどもたちは今までの習慣で、やはり寝る子がいます。それは、今までの小中学での授業の経験で「こういう時は寝る」体制が染みついているのです。集団授業がもう成り立っていない事が分かります。・・・
途中、色んな別の話で脱線しながら解説して行きました。そんな中で一番乗り出して聞いてくれたのが、今後の受験生の考えや進み方についてや、計画についての話でした。この話は、日曜特別講習の第一弾で話した内容ですが、参加出来なかった子もいたので再度話したのです。内容には、将来の夢も持たず、どこの高校でも良いからと、勉強もする事なく入試を迎えて、単に行ける高校へ入学し、偏差値の低い生徒の集まりの中に入り、揚句に子供が出来たから高校中退。男は逃げて、ひとりで子育てしながらお仕事し、その内子供がうっとおしくなり虐待し、・・・・・・・・・・・・・
極端な話もしました。将来に脅しはいけないのですが、事実として話しました。それでも、その若いお母さんは心を入れ替えて必死に子育てして、無事に成人させました。彼女はこころから勉強をする事の重要性を訴えていたのです。・・・
こういう話は、学校でも親でも話しては良くないとあまり話しません。・・・
こどもたちは、もうある程度の事実を知る時です。知った上で責任と自覚を持って進んで行かさないといけないのです。・・・
結局は学校でも家でも性の話をほとんどしなく、友達同士であれこれ間違った嘘を信じて、間違って行動して行くのです。しっかりとそれはどうなるのか?という処が知りたいのです。特に女子は、話だけで先の受難を避けようとするものです。・・・
そういう脱線もありの、国語の講習会でした。・・・
これで、私の夏休みの講義は全て終了しました。・・・
そして、夏休みも今週でおしまいです。・・・
明日からすでに学校が始まり、統一テストがあるそうです。・・・
がんばろう!・・・
9月からは、受験生の後半戦です。・・・
もう半分が終わっているのです。なかなか自覚できない子が多いですね。だって、来年の話だからです。来年と言えば、なんだかまだ1年あるように感じるものです。まだまだ暑い夏です、入試は極寒の時期です。想像しにくいのでしょうね。・・・
「当軒は注文の多い料理店ですから、どうかそこはご承知ください。」
「注文はずいぶん多いでしょうが、どうかいちいちこらえてください。」
今日の講義の一文です。・・・
そして、・・・
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
ソウイウモノニ
ワタシハナリタイ
(宮沢賢治・アメニモマケズ)
明日に、期待!・・・