今日は、昼から入試講義がありました。・・・
講義と言っても一部のやりたい生徒の要望によるものです。・・・基本的には「お休み」です。・・・
何にしても私学の入試まで4日しかありません。焦って当然!それを少しでも癒せるなら、全力でバックアップします。・・・
とは云うものの、今日は元々実家のお母んの所へ行く約束をしていた。・・・どうする?・・・
講師スタッフから提案が出た。・・・私が実家へ行く前に教室を開けて、スタッフと打ち合わせ後、私は実家へ向かい、スタッフは昼からの生徒を迎えて講義を始める。・・・
確かに私は講義をしないから、それもありだな~。・・・了承して、彼に任せる事にした。・・・彼も今日は無償でやってくれる。・・・志は、同じ。「全ては子供たちの為に!」良い教師になるためにはどうすればいいのかを模索し、経験を積んで行こうとしている。・・・
数時間だけ彼に任せて実家へ向かった。・・・
実家に着いておとんの仏壇に手を合わせていると、仏壇に立派な「お札」があるのが目に入った。・・・???・・・
「これ!何のお札?」・・・お母んに聞くと・・・
「身延から送って来たんや~」・・・「はぁ~?そう簡単にはこういうもんは送って来んやろ~」・・・
身延と言うのは、おとんのお骨を納めた処。・・・その昔は、私のお爺さんが「七面山」にて修行した事から始まる。・・・
お爺が死んだのは病気だったと、おとんは聞かされている。と言うのも、おとんが小さい頃にお爺が亡くなったので記憶がないのだ。どこにお骨を納めたのかさえ分からない。・・・そこで、「身延山、親子二人旅」が始まったのだが(バックナンバーにて)、おとんも亡くなってお骨を身延山に分骨している。・・・当時は、身延にお参りしその帰りには、必ず富士山に立ち寄っていた。年に一度、毎年出かけて行くのが楽しみだったのだ。・・・だが、10年ほど全身麻痺の状態が続き死んでいった。・・・さぞかしもう一度、身延のお山や富士山をその独眼で観たかったに違いない。・・・
「年末に御布施したからと、ちゃうか~?」・・・お母んが言う。・・・
家内安全、願望成就・・・祈り・・・正式なお札である。・・・
知らない人が見ても何とも感じないだろうが、このお札は大変なものなのです。・・・
「祈祷抄」・・・(漢字が違うかも?)・・・
身延では(日蓮宗総本山)、こういうお札に何人もの修行僧たちが祈りを込める。・・・
かつて、雨乞い合戦が行われた。・・・日蓮の時代の出来事。・・・数か月雨が降らず、飢饉が蔓延し世の中に「水」が枯渇した。・・・
そこで祈祷師と日蓮が対決する事になった。どちらが雨を降らせるかというものだった。・・・
始めに祈祷師が雨乞いを行うが、雨は一向に降らず。・・・
続いて日蓮率いる僧侶たちが祈祷を行った。・・・そして雨が降り注いだ。・・・その当時だから、気象の問題だと思いますが、史実として残っている。・・・
その時に使ったのが「祈祷抄」(漢字が違う?)・・・
「大地を指さばさるとも。虚空を繋ぎとめる者ありとも。日が西より出づるとも。法華経行者の願いの叶わぬこと、あるべからず。法華経行者を諸々の…」・・・
言葉を読んだだけでも勇気が湧いてきます。・・・それを何人もの行者が一斉に唱えます。何も起こらないはずがないです。・・・
そのすべての修行僧たちの願いや祈りが込められているのが、この「お札」です。・・・
これは良い運を呼び寄せるとか、悪運をはじくとか、そう云うものではありません。・・・
みなさんの祈りや気持ちがギュッと詰まった尊いものです。・・・
それは、とんでもなく絶大な応援団のバックアップなのです。・・・
例え何があっても諦めない「不退転のこころ」。それを支えるのがこの「お札」なのです。・・・
かつての日蓮もそうでした。どんな仕打ちをされても、どんなに虐げられても、「法華経」を信じて流布に寄与し続けた。そこから転んでも退かない意志「不退転のこころ」が出来上がりました。・・・そして、夢を持ち、志を遂げようとする者たちに、最高のエールを送るのが「祈祷抄」なのです。・・・
それを一枚の板に記して託したのがこういう「日蓮宗のお札」なのです。・・・
強力なバックアップ。・・・私にとってはこの上もない「声援」です。・・・
もし、数千人の人々から、「がんばれー!」って声援を頂いたら、やらざるを得ないでしょう?・・・弱気になんて、なってられないでしょう?・・・だって応援してくれているのですから・・・
たった一人の人にさえ、「がんばって!」って言われれば、「頑張ろう!」って思うでしょう。・・・それが数千人の人から一斉に言われれば、正直腰を抜かす。・・・そして、何とか期待に応えようと動きますよね。・・・
このお札は、そう云うものなんです。・・・
「最将、最強の経を得たり!」・・・実際の言葉とは違いますが、日蓮が伝えた言葉です。・・・
そんな気分です。・・・
店舗に帰って、生徒たちと講師に挨拶し、「お札」を私の机の後ろに掲げました。・・・
バックアップは絶大です。・・・
どんどん行きますぞー!・・・怖い物はない!・・・「掛かってコンかい~!一瞬で吹き飛ばしてくれるわー!」・・・
・・・くれぐれも過信はいけません。過信は・・・
この勢いで、志望校一発合格じゃ~!・・・
明日に、期待!・・・(お母ん!ありがとう!)・・・
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