三男の最後の通院・・・
手術後の経過を見る為、病院へ向かう。・・・弁護士から預かっている、後遺症障害認定の為の書類を担当医に渡さないといけない。・・・ここからの手続きは、素人では出来ない。弁護士に任せるしかない。・・・
足の経過は、問題なし。・・・後遺症認定の質問が、続く。・・・
地べたに座れない。思いっきり走れない。当然、180度は曲がらない。正座は、無理。・・・
いろいろ話して、書類は10日後らしい・・・
「今日で、病院は来なくていいですよ。」・・・先生が言う。・・・症状固定・・・これ以上、治療してもこれ以上良くならないという事。・・・
病院を後にした。・・・
未だ、相手の保険屋との示談が終わっていない。・・・物損の過失割合も、まだ話し合いが続いているし、交渉は、弁護士にまかせている。・・・今後の話し合いは、物損、人身、後遺症障害と続く。・・・まだまだ、事故の後の問題は終わらない。でも、息子の体が不自由な事があったとしても、元気に、前向きに進める、出発点に立てるという事。これは、ありがたい。・・・
そうこうしてると、3月末に応募した企業から返信アリ・・・
「面接します~」・・・よ~しっ!いいぞぉ~・・・正直期待してなかった企業だけど、ありがたい!・・・
面接日は、4月7日。・・・
この時点でも、まだ何をしたいのか、どんな仕事がしたいのか、決まっていなかった。・・・必ず、行動していれば何らかの結果が見えてくるはず。・・・まずは、仕事ありきなのだ。・・・自分では、決して選り好みをしている立場ではないし・・・させて貰えるなら、なんでもやります。・・・みたいに行かないと、なかなか雇ってくれない。そう思っていた。・・・
大概の事は、出来るし。しばらくすれば、力を発揮しまっせ~みたいなオーラを出しているんだけど、なんだかうまく行かない。・・・その答えは、次の面接で分かる事になる。・・・
面接当日・・・
面接は、夕方からなので、昼過ぎに自宅を出る。・・・
地下鉄の駅を出た。・・・この駅は、弁護士事務所に行くときに降りる駅。ここまでは、分かる。・・・さて、どっちだ?・・・
うろうろ~ウロウロ~・・・ウロウロ~うろうろ~・・・・・・・・・・
地図看板を見つけたので立ち止まって見てみる。・・・?・・・?・・・?・・・・・
と、そこへ郵便局員さん現る。・・・「あの~・・・」声をかけて、場所を聞いてみた。・・・「あっちだ」・・・?・・・不親切もしくは知らないのか~・・・とにかく「あっち」へ向かう。・・・
仕方ない、携帯の地図アプリで検索してみる。・・・この携帯、GPSが着いてない。だから、使いにくい。でも、地図が分かれば何とかなる。・・・行けるとこまで、行ってみよう。・・・歩く!・・・
大きな通りに出て・・・?・・・仕方ない、お店で聞いてみよう。・・・目の前の、はんこ屋に入る。・・・「あの~道を尋ねたいんですが~」・・・親切に教えてくれた。・・・
目の前の、ビルだった。・・・いいとこまで来てたんだ~やるねぇ~・・・迷路をクリヤーした感じ?・・・無事、到着。・・・事務所に入る。・・・「今日面接の~」・・・
席に案内されて、適応検査。・・・隣の部屋から、面接しているであろう声が聞こえてくる。・・・しばらくすると、一人応募者が入ってきて、適性検査を受け始める。・・・かなり、多いんだな~・・・
そして、呼ばれた。・・・
普通の質疑はなく、あそぉ~へぇ~と言う面接官の受け答えが印象に残る。・・・待ってるもう一人も部屋に呼んだ。・・・合同か・・・二人並んで、再開。・・・もう一人の方の、個人的な内容の話が出る。・・・いいのかな~?聞いても?・・・不安になって来た。・・・マズイなぁ~このやり方。・・・プライバシーの問題に引っかかる?・・・
「研修として、100人の見込みを出してもらいますが、出来ますか?」・・・質問が出た。・・・
私は、せいぜい30人くらい。・・・今更、友人知人身内に、頭を下げて、お願いするのは、とても出来ない。以前の会社でも、かなりの友人知人に無理やりのお願いをして来たから、これ以上は迷惑掛けたくないし、彼らとのつながりもこれ以上悪くしたくない。・・・
隣の方は、50人ならと言っていた。・・・無理しては、いけないぞ~・・・
「私なら、もっと見込みを出して、アピールしますけど~」と、面接官。・・・
なるほど、ごもっとも。・・・この会社で頑張ろうとする気持ちならば、そんな答えが出てくるはず。何がなんでも、見込みを取ってくる。当たり前だ、そんな人材が欲しいんだ。・・・
私が、面接官なら同じことを言っていたかもしれない。・・・やる気を計ったのだ。・・・
・・・そうか!本当に自分がやれる仕事を探さないと、会社の迷惑になる。そして、自分にも苦痛が伴う。だから、選り好みをするのではないが、今までの経験にしても無理やりやってた感じがあったし、あてにはならんし、よく考えて自分がやりたい仕事、夢になる仕事を探そう。・・・
その後、その会社を出た。・・・一緒に面接した、その人と駅までご一緒することになった。・・・
彼は、退職して日が浅い。今回の面接が、一回目らしい。・・・厳しい事を聞かれたり、言われて、少し落ち込んでいるように見える。・・・私の経験を話したりして、前向きな話をした。・・・
「最悪何処もだめなら、独立して自分で稼ぐよ!」・・・そう言うと、「え?なんか経験があるんですか?」・・・「へへへ!ないです。でも何とかなるでしょう!」・・・
別れ際、がんばって下さいと握手を交わして、別れた。・・・
次を探そう。・・・帰りの電車で、考えた。・・・
大概の事が出来る、自信があるからなんでも出来る、そう思ってあちこち応募していたが、専門家やエキスパート、熟練者には、到底かなわない。出来るのなら、今すぐ会社を立ち上げてどんどんやればいいんだ。しかし、次の日からいきなり儲かりだすなんて、そんなに世の中甘くない。・・・会社で働いているという事は、その会社以外の者からすれば、一段も二段も上を行っているプロなんだ。たとえ、その会社ではお払い箱でも、他から見れば到底かなわないエキスパートなのだ。・・・そんな中に、新たに入るには、それなりに努力しないといけないし、アピールしないと雇ってくれない。・・・その仕事に、情熱を持っていないと、相手には気持ちが届かない。・・・何処でもいいやでは、情熱も何もあったもんではない。・・・雇う側は、真剣勝負で挑んでくる。こちらが、棒切れで「やぁ~」とか、かっこだけでやってたら、バッサリ切られて、ハイ終わり!・・・「なめんな!」とか、捨て台詞も聞こえてくる。・・・
夢を見て・・・
未来に希望をもって・・・
一緒に頑張れる・・・そんなとこを探さないと・・・
でもね~・・・
こちらも真剣勝負だったんだ~・・・後がないし・・・
でも、真剣のつもりが棒切れだったんだろう・・・きっと!・・・
次を、探そう!・・・
頭の中で、もう一人の自分と問答を繰りかえす。・・・
2011年4月7日・・・
本当に、後がない。・・・・・
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