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生きるためにテクノロジーベンチャーを食べる

米国では、大手ICTベンダーが毎日のようにテクノロジーベンチャーを買収している。ニュースをみても格別のサプライズはない。こうした状況があたり前になってきつつある。

現代社会の変化のスピードが、ネットの普及により加速度的にあがっている。こうなると、巨艦である大企業ではついていけない。ニュービジネスは小回りのきくベンチャーが生み出す。ただ、大企業にも生き残り策はある。活きのいいベンチャー企業をM&Aで取り込むのだ。アメリカはまさにこれを地でいっている感じである。

また、イノベーションなくして企業は存続できない。大手ICTベンダーが、テクノロジーベンチャーを買収するのは、インソースでイノベーションできないことの裏返しでもある。R&Dに潤沢な資金を毎年投入しても、イノベーションを継続的に得ることは非常に困難だ。ビジネスに結びつくイノベーションとなると、可能性はさらに低くなる。

だが、これを否定的にとらえる必要はない。インソースにこだわるメリットはどこにもないからだ。アウトソースをどんどん自社に取り込んで活用していくべきだ。オープンなビジネスモデルの構築こそが、企業のゴーイングコンサーンを確かなものにしてくれる。

イノベーションカンパニーであり続けるには、自らが変わり続けなければならないのだ。米国の企業は、次にどうしたらいいのかを実によく考えている。
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