皆様こんばんは。
本日は永代塾囲碁サロンでの指導碁でした。
到着すると席亭の武田君が「今日のトークショーのこと永代から聞いてる?」
「・・・えっ?」
まあ、よくあることですね![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
永代同様武田君も入段試験でのライバルであり、2人でトークショーをやる事になるとは・・・
人生色々な縁がありますね。
ところで、本日のトークショーではちらっと趙善津九段の話が出ました。
それで問題に使える碁があった事を思い出しました。
しかも2回分です。
碁に負けても、せめて問題に活用しなければ・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/d6/43833594258e1d60847319f74955fc19.jpg)
趙善津九段との対局で、黒番です。
白△と打たれて隅は白地になりましたが、左辺の白がまだ生きていません。
黒からどんな手があるでしょうか?
こちらで実際に石を置いて研究できます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/9b/09a95eb84446b02f51efdfa7c7f22033.jpg)
黒1と切るのは、白2、4で生きています。
渡りを見られているので手が出せません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/0f/9d7e80b3923f280513a29ca644efd4af.jpg)
黒1には白2で生きています。
AとBが見合いになっています。
さて、この2つの失敗図を眺めていると答えが見えて来ませんか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/af/47c09b5f2d83af7bdf619f1931360ad0.jpg)
黒1が正解です。
2つの失敗図ではどちらも2手目にこの地点に打たれていました。
この形ではここが急所という事なので、先回りします。
「敵の急所は我が急所」です。
この格言は非常に役に立ちます。
さて、白の応手はA~Cが考えられます。
下の方から見ていきましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/b8/666266977a07104db957bba486311f40.jpg)
白2には黒3と繋ぎます。
白4に黒5となり、3目中手で死にです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/95/21888678ce2c92d2575f4e3e9bbe20cd.jpg)
白1には黒2で欠け目、簡単に死にます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/77/4faa2f9a7b17ab92d7acb1c038b88e09.jpg)
白は1が最善です。
対して黒2と全部取りに行くと、白5まで生きられてしまいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/4d/d75a00d86b0a47267a5f2ada2010c29a.jpg)
よって黒2と繋ぎ、白3の渡りまでとなります。
一部を助けられたものの白△はこのままで取れており、大戦果です。
実戦も後にこの図になり、勝勢になりましたがヨセが酷く勝ち切れなかったのは残念でした。
しかしこの話はここで終わりません。
今まで解説した図は趙九段も当然読んでおり、対策を用意していたはずです。
ただ、恐らくその変化に誤算がありました。
その変化とは・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/8b/e108184ece814db5c4ba865f0ef76e51.jpg)
実戦は白△と打ちましたが、本来は白1と生きる予定だったと思います。
実はこの白に生きられると、黒の大石は白Aと打たれた時に眼がありません。
しかし黒Aと生きているようでは白△に回られてしまいます。
という事で、白1への黒の対策を宿題にしてみようと思います。
腕に自信のある方は挑戦してみてください。
本日は永代塾囲碁サロンでの指導碁でした。
到着すると席亭の武田君が「今日のトークショーのこと永代から聞いてる?」
「・・・えっ?」
まあ、よくあることですね
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
永代同様武田君も入段試験でのライバルであり、2人でトークショーをやる事になるとは・・・
人生色々な縁がありますね。
ところで、本日のトークショーではちらっと趙善津九段の話が出ました。
それで問題に使える碁があった事を思い出しました。
しかも2回分です。
碁に負けても、せめて問題に活用しなければ・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/d6/43833594258e1d60847319f74955fc19.jpg)
趙善津九段との対局で、黒番です。
白△と打たれて隅は白地になりましたが、左辺の白がまだ生きていません。
黒からどんな手があるでしょうか?
こちらで実際に石を置いて研究できます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/9b/09a95eb84446b02f51efdfa7c7f22033.jpg)
黒1と切るのは、白2、4で生きています。
渡りを見られているので手が出せません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/0f/9d7e80b3923f280513a29ca644efd4af.jpg)
黒1には白2で生きています。
AとBが見合いになっています。
さて、この2つの失敗図を眺めていると答えが見えて来ませんか?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/af/47c09b5f2d83af7bdf619f1931360ad0.jpg)
黒1が正解です。
2つの失敗図ではどちらも2手目にこの地点に打たれていました。
この形ではここが急所という事なので、先回りします。
「敵の急所は我が急所」です。
この格言は非常に役に立ちます。
さて、白の応手はA~Cが考えられます。
下の方から見ていきましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/b8/666266977a07104db957bba486311f40.jpg)
白2には黒3と繋ぎます。
白4に黒5となり、3目中手で死にです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/95/21888678ce2c92d2575f4e3e9bbe20cd.jpg)
白1には黒2で欠け目、簡単に死にます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/77/4faa2f9a7b17ab92d7acb1c038b88e09.jpg)
白は1が最善です。
対して黒2と全部取りに行くと、白5まで生きられてしまいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/4d/d75a00d86b0a47267a5f2ada2010c29a.jpg)
よって黒2と繋ぎ、白3の渡りまでとなります。
一部を助けられたものの白△はこのままで取れており、大戦果です。
実戦も後にこの図になり、勝勢になりましたがヨセが酷く勝ち切れなかったのは残念でした。
しかしこの話はここで終わりません。
今まで解説した図は趙九段も当然読んでおり、対策を用意していたはずです。
ただ、恐らくその変化に誤算がありました。
その変化とは・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/8b/e108184ece814db5c4ba865f0ef76e51.jpg)
実戦は白△と打ちましたが、本来は白1と生きる予定だったと思います。
実はこの白に生きられると、黒の大石は白Aと打たれた時に眼がありません。
しかし黒Aと生きているようでは白△に回られてしまいます。
という事で、白1への黒の対策を宿題にしてみようと思います。
腕に自信のある方は挑戦してみてください。