皆様こんばんは。
本日は昔の碁を題材にしてみます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/eb/8adb2a05fdcba5dad0b7a189d29e05b0.jpg)
当時の私としても稀に見る酷い碁で、本来は100手以上前に投げているべきでした。
しかし本局はプロ入りを賭けたリーグ戦での1局、みっともないのは承知の上で勝負に拘りました。
また、通常形勢が悪いときは相手のミスを期待するのではなく、少しずつ差を詰めていくべきです。
しかし本局に限ってはたった一つの狙い筋に賭け、相手が気付かない事をひたすら祈っていました。
白が△と打ち、ようやくその狙いが実現した場面です。
黒番、どこに手がありますか?
こちらで実際に石を並べて研究できます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/d9/059472eaaa0123c01e01c4aabef28389.jpg)
中央の白に目を付けられた方もいらっしゃるでしょうが、残念ながら失敗です。
黒1には白2で生きています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/49/0462e30f0405161aa559d9bc79809524.jpg)
「敵の急所は我が急所」と黒1と打つのも、白2でやはり生きています。
中央は既に生きているので、右辺に目を向けてみましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/61/4351298294d00dc43e18ac7e12f18dd5.jpg)
黒1は先手になりますが、後が続きません。
黒3には白4、6と冷静に受けて生きています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/16/332d4a4689c89a42643fa84893b10bdf.jpg)
正解は黒1でした!
上下の白を両睨みにしています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/47/ec77f5d91484ceaa6d864fcbf295b9ae.jpg)
白1と下方を生きれば、黒2で上方の白は1眼しかなくなります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/f5/735feb0a2ce1d1cfb3ab06a3e8509bad.jpg)
実戦は白1ですが、黒2の利かしから4と置いて眼がありません。
白7で一見AとBが見合いで生きているようですが、黒から良い手があります。
考えてみてください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/ba/0495ad8c72522ba69f37f1e7c187fd44.jpg)
黒1と渡りを止めるのは白2で失敗です。
黒3、5と1目は取れますが、肝心の眼が取れません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/91/707716a5c2d41e8dd64d4626d7557caf.jpg)
かといって黒1と繋ぐのは、白2以下繋がって生きてしまいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/d1/5afaa7a4d89136f6eba6c8b05fa07a2c.jpg)
黒1の割り込みがうまい手でした!
白2は仕方ありませんが、そこで黒3と助けます。
白Aに入れなくなっている事をご確認ください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/31/d44b241afe176afbe7d6094ec8400227.jpg)
白1以下が気持ち悪い手ですが、予め黒△を利かしてあるので取れています。
ここまで綺麗に罠に嵌ったのも珍しい。
泥水を啜って生き延びた甲斐あって、大逆転!
と思ったのですが・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/09/c8473d818b1036f3753bf3a2428f8680.jpg)
相手は冷静でした。
白1、3とヨセに入られ、4目半負け・・・
これで逆転しないとは、やはり序盤で投げておくべきでした
本日は昔の碁を題材にしてみます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/eb/8adb2a05fdcba5dad0b7a189d29e05b0.jpg)
当時の私としても稀に見る酷い碁で、本来は100手以上前に投げているべきでした。
しかし本局はプロ入りを賭けたリーグ戦での1局、みっともないのは承知の上で勝負に拘りました。
また、通常形勢が悪いときは相手のミスを期待するのではなく、少しずつ差を詰めていくべきです。
しかし本局に限ってはたった一つの狙い筋に賭け、相手が気付かない事をひたすら祈っていました。
白が△と打ち、ようやくその狙いが実現した場面です。
黒番、どこに手がありますか?
こちらで実際に石を並べて研究できます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/d9/059472eaaa0123c01e01c4aabef28389.jpg)
中央の白に目を付けられた方もいらっしゃるでしょうが、残念ながら失敗です。
黒1には白2で生きています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/49/0462e30f0405161aa559d9bc79809524.jpg)
「敵の急所は我が急所」と黒1と打つのも、白2でやはり生きています。
中央は既に生きているので、右辺に目を向けてみましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/61/4351298294d00dc43e18ac7e12f18dd5.jpg)
黒1は先手になりますが、後が続きません。
黒3には白4、6と冷静に受けて生きています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/16/332d4a4689c89a42643fa84893b10bdf.jpg)
正解は黒1でした!
上下の白を両睨みにしています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/47/ec77f5d91484ceaa6d864fcbf295b9ae.jpg)
白1と下方を生きれば、黒2で上方の白は1眼しかなくなります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/f5/735feb0a2ce1d1cfb3ab06a3e8509bad.jpg)
実戦は白1ですが、黒2の利かしから4と置いて眼がありません。
白7で一見AとBが見合いで生きているようですが、黒から良い手があります。
考えてみてください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/ba/0495ad8c72522ba69f37f1e7c187fd44.jpg)
黒1と渡りを止めるのは白2で失敗です。
黒3、5と1目は取れますが、肝心の眼が取れません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/28/91/707716a5c2d41e8dd64d4626d7557caf.jpg)
かといって黒1と繋ぐのは、白2以下繋がって生きてしまいます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/d1/5afaa7a4d89136f6eba6c8b05fa07a2c.jpg)
黒1の割り込みがうまい手でした!
白2は仕方ありませんが、そこで黒3と助けます。
白Aに入れなくなっている事をご確認ください。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/31/d44b241afe176afbe7d6094ec8400227.jpg)
白1以下が気持ち悪い手ですが、予め黒△を利かしてあるので取れています。
ここまで綺麗に罠に嵌ったのも珍しい。
泥水を啜って生き延びた甲斐あって、大逆転!
と思ったのですが・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/09/c8473d818b1036f3753bf3a2428f8680.jpg)
相手は冷静でした。
白1、3とヨセに入られ、4目半負け・・・
これで逆転しないとは、やはり序盤で投げておくべきでした
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_gaan.gif)