皆様こんばんは。
本日は久しぶりに碁盤無しです。
アマの皆さんから、プロ(棋士)はどんな生活をしていますか?とご質問を受ける事はよくあります。
しかしなかなかお答えするのが難しい質問です。
棋士の生活は一人一人違うからです。
棋士とはどういう職業か、と問われればまず対局をする事が挙げられます。
多くの棋士は棋士数百人の頂点に立つ事を夢見てこの世界に入ります。
そして殆どの現役棋士が対局を生活のサイクルに組み込んでいます。
しかし対局そのものは平均で年20局程度です。
基本の対局日が木曜、時々月曜となっていますが、この2日だけで収まる計算です。
残りの5日は何をしているのでしょうか?
1、碁の勉強をする
碁は運の要素が非常に小さいゲームです。
対局に勝つためには実力を付けなければいけません。
そのために練習対局、個人研究といった事が必要になってきます。
タイトルホルダー、あるいはそれを目指す棋士は残り5日のうち大半をそれに費やしています。
2、碁の普及をする
そうは言っても対局の収入だけで生活できるのは全棋士の内の4~5%程度です。
大半の棋士はその他に収入を得ています。
それが碁の普及活動です。
碁の普及活動とは何かと言えば、アマの方が碁を楽しむ機会を広げるという事になります。
碁を知らない方への入門の手助け、既に碁が打てる方への指導が代表的ですね。
その他にも対局の解説、大会の審判、イベント参加等様々なものがあります。
殆どの現役棋士は1と2両方の仕事を持っています。
日本碁界には所謂トーナメントプロとレッスンプロの区別は制度としては存在しませんが、実質的には1と2の比重によってどちらかに属すると考えています。
収入で考えれば10%~15%がトーナメントプロ、残りがレッスンプロでしょうか?
最初からレッスンプロとしてやっていく棋士は少数派で、多くはトーナメントプロとしての限界から転向していきます。
自分がタイトルを取れないと認めるのはそれまでの人生への疑問に繋がり、辛いものです。
しかしいざ普及活動に力を入れてみると、その重要性、やりがいに気が付きます。
またそれには対局に力を注いできた経験が大いに役立ちます。
何しろ囲碁棋士は日本に500人程しかいませんから、貴重な経験と言えるでしょう。
レッスンプロとして成功している棋士に共通するのは、自分の経歴に自信を持っている事だと思います。
苦労の多い業界ですが、自信とやる気を持って頑張りたい所ですね。
少々脱線しましたが、棋士とはこんな職業です。
ご理解頂けましたか?
本日は久しぶりに碁盤無しです。
アマの皆さんから、プロ(棋士)はどんな生活をしていますか?とご質問を受ける事はよくあります。
しかしなかなかお答えするのが難しい質問です。
棋士の生活は一人一人違うからです。
棋士とはどういう職業か、と問われればまず対局をする事が挙げられます。
多くの棋士は棋士数百人の頂点に立つ事を夢見てこの世界に入ります。
そして殆どの現役棋士が対局を生活のサイクルに組み込んでいます。
しかし対局そのものは平均で年20局程度です。
基本の対局日が木曜、時々月曜となっていますが、この2日だけで収まる計算です。
残りの5日は何をしているのでしょうか?
1、碁の勉強をする
碁は運の要素が非常に小さいゲームです。
対局に勝つためには実力を付けなければいけません。
そのために練習対局、個人研究といった事が必要になってきます。
タイトルホルダー、あるいはそれを目指す棋士は残り5日のうち大半をそれに費やしています。
2、碁の普及をする
そうは言っても対局の収入だけで生活できるのは全棋士の内の4~5%程度です。
大半の棋士はその他に収入を得ています。
それが碁の普及活動です。
碁の普及活動とは何かと言えば、アマの方が碁を楽しむ機会を広げるという事になります。
碁を知らない方への入門の手助け、既に碁が打てる方への指導が代表的ですね。
その他にも対局の解説、大会の審判、イベント参加等様々なものがあります。
殆どの現役棋士は1と2両方の仕事を持っています。
日本碁界には所謂トーナメントプロとレッスンプロの区別は制度としては存在しませんが、実質的には1と2の比重によってどちらかに属すると考えています。
収入で考えれば10%~15%がトーナメントプロ、残りがレッスンプロでしょうか?
最初からレッスンプロとしてやっていく棋士は少数派で、多くはトーナメントプロとしての限界から転向していきます。
自分がタイトルを取れないと認めるのはそれまでの人生への疑問に繋がり、辛いものです。
しかしいざ普及活動に力を入れてみると、その重要性、やりがいに気が付きます。
またそれには対局に力を注いできた経験が大いに役立ちます。
何しろ囲碁棋士は日本に500人程しかいませんから、貴重な経験と言えるでしょう。
レッスンプロとして成功している棋士に共通するのは、自分の経歴に自信を持っている事だと思います。
苦労の多い業界ですが、自信とやる気を持って頑張りたい所ですね。
少々脱線しましたが、棋士とはこんな職業です。
ご理解頂けましたか?