白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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SGW杯本戦出場者紹介

2018年12月07日 23時59分59秒 | 囲碁界ニュース等
皆様こんばんは。
明日から明後日にかけて、第1回SGW杯本戦が行われます。
そこで、本日は独断と偏見による対局者紹介を行ってみたいと思います。


山城宏九段(60)
最年長は山城宏九段です。
なぜここにいるのか不思議なレベルの重鎮ですね。
独特のじっくりした碁は、特に中部総本部所属棋士に大きな影響を与えているように思います。
予選では小山栄美六段、菅野尚美三段、知念かおり六段と、何故か女流棋士ばかりと対戦しました。

小松藤夫八段(59)
こちらもかなりのベテランですね。
碁は気合で押していくタイプではないでしょうか。
予選では岡田伸一郎八段、潘善琪八段、中野寛也九段という手強いところを連破しました。

小松英樹九段(51)
もう1人の小松。
タイトル獲得数7ですが、ぎりぎりで出場条件をクリアしていますね。
個人的には公式戦で2連敗していて、当たりたくない相手です(笑)。
予選では竹清勇五段、菅野昌志六段、中根直行九段と対戦しました。

三村智保九段(49)
NHK杯優勝経験者です。
SGW杯本戦もNHK杯方式の持ち時間で行われるので、当然ながら優勝候補として名前が挙がるでしょうね。
個人的には、以前勝勢の碁を逆転されたことが印象的です・・・。
予選では川田晃平六段、溝上知親九段、加藤充志九段と対戦しました。

王唯任五段(41)
入門指導のスペシャリストとして有名ですね。
予選1回戦では、藤沢一就八段と前代未聞のクリックミスの応酬を繰り広げました(笑)。
その勢いで(?)下地玄昭七段も倒して本戦に進出しました。

秋山次郎九段(41)
天元戦五番勝負の出場経験があります。
本格的な棋風の代表ではないでしょうか。
鋭い仕掛けに定評があります。
予選では鈴木嘉倫七段、加藤祐輝六段、山田拓自八段と対戦しました。

山森忠直六段(37)
ここから30代です。
私と同じく高校選手権優勝者ですね。
お会いしたことはありませんが、棋士プロフィールの写真の印象が変わり過ぎていて驚きました
(笑)。
予選では青木喜久代八段、宋光復九段と対戦しました。

鶴山淳志七段(37)
独特の棋風と感じます。
戦いは辞さないタイプだと思いますが、のんびりしている所もあるような。
予選では酒井真樹八段、熊ホウ七段と対戦しました。

張豊猷八段(37)
囲碁界有数の長考派ではないでしょうか。
昼食休憩時に碁を見に行くと、置かれている石数がやたらと少ないです(笑)。
しかし、気合で押すタイプなので、早碁も得意としているイメージがあります。
予選では小松英子四段、マイケルレドモンド九段と対戦しました。

首藤瞬七段(37)
兄弟子、そして不倶戴天の敵。
対戦成績は私の3連敗、うち半目負け2回。
いい加減にしろと言いたいですね。
予選では加藤朋子六段、小林健二七段、山田晋次六段と対戦しました。
バランス志向の棋風です。

鈴木歩七段(35)
同年度の生まれですが、囲碁界の感覚では姉弟子かもしれません。
棋風はしっかりと読みを積み重ねていく堅実タイプです。
女流棋士として初めて、リーグ入りまであと1勝というところまで迫りました。
予選では望月研一七段、王景怡三段と対戦しました。

大場惇也七段(35)
中央感覚に独特のものがあります。
のんびりしているようですが、結構ゴリゴリいくこともあるような・・・。
深読みするタイプなのでしょう。
予選では小県真樹九段、北野亮八段と対戦しました。

林漢傑八段(35)
鈴木歩七段は夫人です。
本戦は4回戦のスイス方式ですから、夫婦対決が実現する可能性は結構高いですね。
兄弟子である張栩名人の影響を受けていることもあり、カラく鋭い碁という印象があります。
予選では西村慶二八段、楊嘉源九段と対戦しました。

白石勇一七段(34)
ブロガー。

安斎伸彰七段(33)
読みが深く、ねじり合いを得意としているイメージがあります。
また、9路盤の戦術書を出版したり、オセロ大会でも活躍するなどのことから、
研究家タイプでもあることが伺えます。
予選では金澤秀男八段、松岡秀樹九段と対戦しました。

三谷哲也七段(33)
新人王戦決勝の相手です。
攻めも守りも目一杯に頑張るタイプだと思います。
とにかく力強いですね。


この16人の中で、誰が優勝を果たすのでしょうか?
ぜひ予想してみてください。
もちろん、私も全力を尽くしたいと思います。