<本日の一言>
2月15日(土)13:00~15:00に学校囲碁指導員講習会が行われます。
入門指導の経験豊富な水間俊文七段が、指導法や心構えについて語ります。
どなたでも参加できますので、お気軽にお越しください。
皆様こんばんは。
昨日はお休みしました。
さて、本日は棋聖戦予選準決勝、岩丸平六段(39)と仲邑菫初段(10)の対局をご紹介します。
1図(実戦)
岩丸六段の黒番です。
仲邑初段の白△が目を引きました。
この手では白AやBに向かう棋士が多いはずですし、上辺を打つにしても白CやDしか思い付きません。
AIの示す手ではなく、一般常識に従ってもいませんね。
仲邑初段独自の感覚と工夫を感じます。
2図(実戦)
黒1から根拠を奪われましたが、白6まで対応して困らないとみたのでしょう。
このような柔らかい打ち方は、仲邑初段の一面ですね。
ただ、この後黒×と右上黒を簡単につながらせてしまったのは甘かったと思います。
3図(実戦)
白1~5は方向違いだったと思います。
中央黒が厚くなり、黒8に先行されてはポイントを失っているでしょう。
黒Aは気になるところですが、切られてもなんとか捌けたのではないでしょうか。
AIは白1ではなく白Bと打つ手を示しましたが、そこに打てる人はあまりいない気もします。
私なら白Cと打って中央黒に圧力をかけるか、白Dと左下黒を攻めることを考えるでしょうか。
4図(実戦)
黒1の置きが上手い手でしたね。
これを捨て石に黒7までと中央を厚くしては、黒がなかなか負けない碁になったと思います。
また、白6という守り方が不可解でした。
この手では白Aでも守れており、白Bの狙いが残る分優ったと思うのですが・・・。
結果は黒10目半勝ちでした。
仲邑初段はやや堅くなっていた印象があり、本人としても不満の残る内容だったのではないでしょうか。
手強い相手が続いたとは言え、今年は苦しい滑り出しになっていますね。
なお、岩丸六段は本局で六段昇段後120勝目を上げ、七段に昇段しました。
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