福島県相馬市の農人ナベさんからおたよりが届いています。転載します。
南相馬市は、「平成の合併」で、原町市と大高町・鹿島町からうまれた南北に長い新しい市です。
東日本大震災の原発事故では、おおむね次のように分断され、ことしの稲作についても制限がわかれました。
1.小高町-「原発避難区域」 (原発から20キロ圏内) 稲の作付け~制限あり
2.原町区 (旧原町市の一部)-「緊急時避難準備区域」 (原発から30キロ圏内) 稲の作付け~制限あり
3.鹿島区 (旧鹿島町)と旧原町市の一部-「避難対象外」 (原発から40キロ以上) 稲の作付け~可能
ひとつの自治体のなかで、作付けが「できる」「できない」にわかれたので、農家の公平さや原発の補償問題について、自治体とJAが協議しました。
そして、南相馬市では、すべての田んぼで作付けしないことになったそうです。
鹿島地区は「作付けできる」地域です。しかし、作付けしないで農家が一年田んぼをやすむと、田があれてしまうかもしれません。また、農家の方々の農業をつづける意欲がなえてしまう心配もあります。
そこで、自治体やJAが助成金をだして、田んぼのけしきを美しくみせてくれる「ひまわり」を植えたわけです。
鹿島地区は、「放射能がたかいので、稲を作付けしないで、放射能の除染に効果のあるひまわりを植えた」わけではありませんので、誤解のないようにご理解をお願いいたします。
農人ナベさん、おたよりありがとうございました。
農人ナベさんのおたよりから転載した記事「南相馬に咲くひまわり」にも、誤解のないように、補足の説明をくわえます。
こちらになります→「南相馬に咲くひまわり」