大震災の被災地~福島県相馬市の「農人ナベさん」からのおたよりのつづきです。
「農人ナベさん」は、「ビタミンプロジェクト」と称して、ご自身に届いたお見舞金で野菜や花の苗を買って栽培し、食堂の一角をかりて、被災された方々に無料で差し上げつづけています。
「ビタミンプロジェクト」ですが、はじめてから6ヶ月がすぎました。
家族からは、「野菜をおいている食堂にめいわくでは?」と言われます。
たしかに、大きな食堂ではないので、店の一角を占領するのは心苦しいです。
ですが、今もお見舞金を送ってくれる人がいますので、食堂の方にはめいわくかもしれませんが、もう少しつづけるつもりです。
「ビタミンプロジェクト」でお配りしている野菜や花は、被災された方にわたっているか知ることはできませんが、相馬の人たちは、みんな、被災者とおもっています。
みなさんからいただく支援については、これからは、被災地域-市町村や県単位、地方単位-への支援が重要になるように思います。
物資や義援金はたいへんありがたいです。
そして、被災地の安全なものを購入して、被災した地域の経済をささえるという支援のかたちもあります。
風評被害がなくなり、経済が少しでももとにもどることが望みです。
農人ナベさん、おたよりありがとうございました。
大地震・大津波とちがって、原発事故による被害は、あきらかに人災です。
首都圏で東京電力を利用している我々は、節電とはいいながらも、不自由なく電力をつかい、電力にたよった便利な生活を、いままでと同じようにつづけています。
でも、これは、原発事故の被害にあっている多くの方々の犠牲のうえになりたっているともいえます。
このことをわすれずに、ささやかながらも支援をつづけ、復興をいのります。
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