室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

Beethoven:ピアノ・トリオ第1番Op.1-1

2012-02-16 23:48:46 | 日記
2月15日は《関内サロン》で水曜ランチタイム・コンサートに出演しました。


        

      ベートヴェンのピアノ三重奏シリーズ第一回で第1番作品1-1です。

      バイオリン:小笠原伸子さん

      チェロ:中垣文子さん

      ピアノ:わたくし

        
 ベートヴェンが23歳頃の作品で、カール・アロイス・フォン・リヒノフスキー侯爵に献呈されています。

 リヒノフスキー侯爵は神聖ローマ皇帝(オーストリア皇帝)の侍従で、モーツァルトに援助したり、後に

 ベートーヴェンに年金を提供したりした人だそうです。その方に作品第1番を献呈した若きベートーヴェン。

 この変ホ長調の作品は、大変明るい気分に満ちあふれ、意欲満々、剽軽な位のハイテンション!

 音楽家として認められて人生がスタートした意気揚々とした感じを受ける作品です。

 でも、後の作品に現れる変奏のパッセージや和音、調性の展開などのベートーヴェンらしさがすでにあちこち

 登場していて、作品としての完成度が高いです。


 三人で練習していても「ベートーヴェンって、若い時はこんな人だったんだ・・」「そもそも音楽室の肖像画の

 イメージが悪かったのよね」などと談笑しながら、愉しく練習しました。


        

        リヒノフスキー侯爵肖像 (from Wikipedia)

      
 三重奏と云っても、初期ですからピアノの比重が重たく「やたらとピアノばっかり音数が多いなー」と思いながら

 勉強させて頂きました。因みにアンコールは”トリオの愉しみ”から『悲愴ソナタ第二楽章』でした。


      Beethoven:ピアノ三重奏シリーズ、次回は4月25日第2番です。

      










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