室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

華道展

2013-05-28 16:16:15 | 日記
《日本いけばな芸術展》に、友人の先生(彼女にとってはヨガの先生ですが、多才な先生は生け花の先生でもあるのです)が出展なさるという事で、日本橋の高島屋へ行きました。

        


        各有名流派の巨匠たちも出展ということで、かなりの混雑でした。

        

        お弟子さん筋も多数みえていたのでしょうね。


そういえば、ワタクシも嘗て池坊でございました。一番下のお免状を頂いた辺りで忙しくなりずっっとお休みしておりますが。お習いしていた数年間に何度かいけばな展に行きましたから、なんだか懐かしい感じも致しました。しかし、久しぶりに触れてみると、私が見たことのある華道展に比べると、どの流派も競うように、全体的に巨大化しておりました。


        

        

        

        《生け花》と呼べるのかクエスチョン・マーク大会ですが、造形としては面白いです。





        人集りは、巨大流派の宗匠たちのコーナーです。

        

        右側が小原流。左側が池坊です。

        ヒトが通らないスキに撮ったのでちょっとピンボケも多いです。

        

        華やかですね。


        

        芸術・・なんだとおもいます。


        

        草月流。


        

        「こういう生け方もあったなぁ」


        

        こういう並びは華道展らしい雰囲気です。

        その中に目指す、友人のヨガの先生の作品がありました。

        

これ見よがしではなく、伝統美の中にモダンなオシャレさを求めた好感の持てる作品です。造形の点から見ても、むしろユニークで、一つの世界観がありました。さすが、色んな世界を旅行なさっている方らしい、競わないけど自信に満ちているのを感じます。


        以下、印象に残った作品。全体的に夏のお花が多いようでした。(あたり前田のクラッカー)

        

        

        

        

        
        超グロテスク三兄弟?

        

        

        

        

        

        


        これだけ人を集める華道展は、デパートにとっても一大イベントでしょうね。

        花材、花器ともにお金に糸目を付けない豪華さ。

        文字通り『華々しい』文化の意義を改めて思いました。


        面白かったです。










シャコンヌ

2013-05-25 15:17:09 | 日記
バイオリニストの小笠原伸子さん主宰の《横浜バロック室内合奏団》の定期公演がみなとみらい小ホールでありました。


        


今回はオール・バッハ作品に合わせて、本来『無伴奏バイオリン組曲第2番』の中の一曲である『シャコンヌ』の弦楽合奏版の編曲をご依頼頂きました。素晴らしい名曲中の名曲を「オリジナルの独奏とは一味ちがった、合奏ならではのサウンドにしてみたい」と思いました。

一度、音出しをしてもらった後で、長年『無伴奏ソナタ&組曲』のリサイタルをやり続けて、この曲に大変精通している小笠原伸子さんのイメージしているストーリーと異なる箇所が2ヶ所あって、部分的に作り直しになりました。私がエネルギーの蓄積とクライマックスと思った箇所を、彼女は天国的美しさをイメージしていたのです。彼女のこの曲に対する深い《愛》が分かり、横浜バロック用改訂版を作りました。

コンサートでは、次にどういうサウンドが聞こえるか知りながらも、すでに自分の手から離れた作品として客観的に聴いていましたが、小笠原さんが拘った辺りを聴いていて、その演奏に、この作品が持っている世界に、感動していました!



その他の演奏、チェンバロ協奏曲第4番も、フルート協奏曲イ短調も、カンタータ『われは満ち足れり』も素晴らしいソリストと合奏で、どれも聴き応えがありました。「一見敷居の高そうに思われがちなバロック音楽を親しみのあるものにしたい」とする小笠原伸子さんの意図のとおり、大成功の演奏会でした。その演奏会に編曲で参加させて頂けて光栄です。


        終演後、フォワイエで小笠原伸子さんのご挨拶と、独奏者たちの紹介。

        
        オーボエの市川清士さん。


        
        バス独唱の佐藤望さん。


        
        チェンバロの平野智美さん。


        
        フルートの高野成之さん。


        
        若手バイオリンの吉田篤貴さん。


        定期会員代表の方。

        

 
        


        私も編曲者として紹介して下さったんですが、写真はありません。



        「良い音楽会だったなー。小笠原さんはやっぱりスゴイなー。」と思いながら外へ出ると満月が。

        


        そして、みなとみらいを象徴する景色。

        


        6月5日は小笠原伸子さんのベートーヴェンVn協奏曲伴奏を関内サロン・ランチタイム。

        6月12日はベートーヴェンのピアノ三重奏シリーズ『大公』も関内サロン・ランチタイム。

        6月30日はベートーヴェンVn協奏曲とブラームスVn協奏曲を追浜で。


        私も練習しなくちゃ・・。






        

滝野川サロンコンサート

2013-05-24 04:05:08 | 日記
北区の医療生協主催で、友人の河野肇氏プロデュースの『サロンコンサートat 滝野川会館』に、友人のジャズプレイヤー達が出演するので聴きに行きました。


        


        セッティング、サウンドチェック中の風景。

        


        プロデューサーのご挨拶。

        


        出を待つプレイヤー達。

        


        I Got Rhythm からスタート。

        

        
        テナーサックスと、曲によってクラリネットに持ち替えの広津誠氏。

        
        
        口数少なく上品な佇まい。太メロだけでサマになるジャズ魂は流石です。


        
        コルネットとヴォーカルの下間哲氏。

        

        味わい深い歌心とサービス精神で観客を魅了します。


        
        肩の張った大きめのウッドベースを公共交通機関で運搬の小林真人氏。

        

        レパートリー、知識、経験の質と量で、すでに若き重鎮です。



        リーダーで司会進行はギタリスト阿部寛氏。

        

        選曲、演奏、持ち上げては落とし乍らも嫌みのない名司会は、そこらの落語家の上を行っています。
        

        
        自然と手拍子が出たり

        


        『浜辺の歌』を皆さんで歌ったり

        


        すっかりリラックスして楽しんでいる観客の様子を愉しむ演奏者たち。

        


        

        


        

        


        

        
        (舌でてる?)


        

        



        

        

        

        


        

        

        


    トラディショナル・ジャズと言ったり、オールドジャズ、ホットジャズなど、色んな呼び方がある古いジャズ。

    戦後、日本の歌手がカバーしてヒットした曲など、どなたもご存知の曲が多く演奏されましたが、それだけに

    スタイルに拘った、良く聴き合う室内楽っぽい、まさに『クラシック・ジャズ』の芸術の域に達した演奏。

    文化的な意味に於いても貴重なコンサートでした。




        

        


        

        大変盛り上がり、予定していた以外のアンコールにもお応えしていました。


        
        


        暫く余韻に浸るお客様を送り出して、お世話になった医療生協のスタッフにご挨拶した後は・・


        結局、やっぱり打ち上げ。

        楽器が大きい小林さんを除いて、一、観客に過ぎないワタクシも少しだけご一緒させて頂きました。


        

        《あごおとし》というメーカーの明太子が一番好きでした。


        

        お疲れさまでございました。










第234回東京道産酒の会

2013-05-19 01:20:17 | 日記
5月16日は《第234回東京道産酒の会》の日でした。北海道にゆかりがあり、北海道を愛する酒好きの名士の皆さんが集い、北海道産のお酒と北海道産の食材によるお料理に舌鼓を打ちます。私はお囃子役で伺っております。


        司会進行は世話人の堀田さん。

        
        「札幌でやっと桜が開花したそうです。まだまだ寒い花見のようです。」北海道情報から始まります。


        乾杯の音頭は向井さん。

        
        北海道の中でも寒い名寄のご出身で、今年もスキー大会に参加なさるなど大変お元気です。

        「健康に気をつけて元気にヤー!」


        


        東京道産酒の会の歌を皆さんで斉唱の後は功労賞の授与。

        
        『八』の倍数の参加に当たる方々に☆印が授与され、ネームプレートに貼り足されます。


        続いて新入会員のご紹介。

        

        七年間北海道に駐在されて、札幌道産酒の会員でいらした中島さん。関白殿下の経験者だそうです。


        日経新聞に登場された戸田さんのスピーチ。

        

        大正九年に大伯父様が創設され83年続く財団のお話。

当時2000万円、現代だと300億の私財をなげうって、大学、病院、日本学士院、救急車、神宮のプールなど、様々な寄付をされた。戦後、無一文になられてから、お父様の代にまた復活して財団を続け、それを戸田さんが15年前から引き継いでいらっしゃるそうです。創業と守勢とどちらが大変か?中国の古い書籍には王様が「守勢も大変だな」とおっしゃったと書かれていたお話。役員、事務員とも戸田さん以外は定年80歳で、平均年齢は高いけれど、こういう仕事を年配者が続けられるのは良いことと思っていらっしゃる、というお話でした。


        
        お料理。

        

        前菜:北寄貝、長芋の酢の物。鶏燻製四川和え。甘海老いくら。


        

        お造り:鯛薄造り。蛸湯洗い。


        

        焼き物:アイナメ山椒焼き。(これはとても美味でした)さらし葱。じゃがバター。


        
 
        替え鉢:米茄子の田楽。帆立貝、海老、青と、チーズ。(とろけるチーズの意外性を楽しみました)


        

        煮物:烏賊と里芋。


        

        お食事:鯛強飯。もずく素麺。(おろし生姜が入って早くも夏の風情)



        「アベノミクスについてどう思われているか?」のリクエストで戸田さん再登場。

        

「思ったよりも長持ちしているが、日本で今日しっかりしている製造業あるか?その辺りがしっかりないとまだまだ。」
安倍首相の叔父上であるご友人が首相に「首相になったら4つの事に気をつけろと言われた。一つは、改革も大事だが何と言っても産業経済をしっかり興すこと。2番目は教育を立て直すこと。3番目は回りに良い人を置いてよく話に耳を傾けるように。最後に、イヤな事もいっぱいあるが中国や韓国とムキになってあまりケンカしないように。この4つの内、4番目のところが心配」というお話もされました。


        台湾旅行をされた古屋さん。

        

        「台湾のアンケートによると親日的。中国を嫌煙する傾向が強くなってきた。凄い博物館があって、日本では『中国四千年の歴史』と言っているが、台湾では『中国八千年』と言っていた。」


        BS11の上田さん。

        

        「六月から北海道の番組の収録が始まります。」


        『刑事医療過誤』という本を出版なさっている検事の山口さん。

        

        「医者は専門バカになっているので、人体全体の事が分かっていない。セカンド・オピニオンは大切。先生の人柄が大事。」



        五月がお誕生月の皆さん。

        

        大きな杯に注がれたお酒を回し飲み。

        

        
        さて、いよいよお楽しみ《利き酒大会》ですが、なんと一回戦で決まってしまいました。

        

        ガッツポーズの上田さん。

        

        思わずバンザイ! おめでとうございました。


        関白殿下の装束にお召し替えのあいだにミュージック・タイム。

        皆さんで「夏もちかづく八十八夜」の《茶摘み》を、森さんのリードで歌って頂きました。

        それから、五月の端午の節句に因んでアルベニスの《タンゴ》を演奏いたしました。


        関白殿下の表彰式

        

        「類い希なる味覚と、運の強さで・・・」何度聞いても笑ってしまう表彰状です。

        
        
        功労賞、お誕生月、スピーチ・・と登場回数の多かった上田さん。

        「今日は私のための会のようでした」とおっしゃる最もハッピーな上田さんの一本締めでお開きです。


        


        雨模様の一日でしたが、スカーッと楽しい会となりました。














新宿・春の楽しいジャズ祭り

2013-05-17 23:29:52 | 日記
えー、ずっとブログ更新できないでいました。主に、スコアを4つ抱えていたからですが、夜なべ、朝焼けまで、そして完徹・・など10日の間に3~4回やってしまいましたが、無事(?)〆切りを守り、一段落した感じなのになかなか更新しないでいるのは、もうサボリに近い・・と思って、まずは先週の土曜日の『新宿ジャズ・フェスティバル』から。


        


        私は去年の秋と同じメンバーで、新しいコーナーでの演奏でした。

        


        菅野淳史さん(トランペット)
       
        

        
        阿部寛さん(ギター)

        


        加藤人さん(ベース)

        


        ワタクシ(ピアノ)

        

        新しいコーナーなのでガラガラだったらどうしよう・・と思っていましたがお陰様で、一杯でした。

        いらして下さった皆さま、ありがとうございました。



    大ホール、小ホール、ロビー、リハーサル室、会議室、各階フォワイエまで、全館貸し切りのフェスティバル。

    にぎやかに、あっちからもこっちからも、ジャズに包まれます。


        ロビーで。

        

        オーストラリアからのゲスト、ジェフ・ブルさんを囲むグループ。


        


        
        サックス大集合。

        


        大ホールのフォワイエで。

        

        アルバート二人会の皆さん。


        

        新宿アコギの会の皆さん。


        大ホールでの全員集合。

        

        最近は同時間に各所で演奏しているので、全員集合になりにくく、空席が目立ちます。


        

        それでも、《セインツ》の行進が廻ってくると、いつもの”不思議な感動” を覚えます。


        

        楽しそうに踊っている方々。


        

        お馴染みの公認ダンサーのお二人。


        

        哲楽団。久しぶりに拝見しました。

        沢山の知っている方、懐かしいお顔にお会いできるのもフェスティバルの楽しさです。

        いつの間にか、私も長く関わってきているんだなー。