室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

ブラコン & わしゅの会

2013-04-20 23:37:59 | 日記
水曜日は、お昼に《水曜ランチタイム・コンサート》でブラームスのバイオリン協奏曲、夜は《わしゅの会》と、濃い~一日でした。

        ブラームスのバイオリン協奏曲について解説する小笠原伸子さん。

        

        
        弾くのも、聴くのも、体力が要求されるかも・・。

        

        
  地底から宇宙空間の高みまで、スケールの大きい曲ですが、横町を曲がると見知らぬ景色で転調、スビットピアノ。

        

   繊細で、誰よりロマンチック。そしてロマンは熟れて、リズムもハーモニーも破壊しようとするブラームス。

   「なのに良く纏めている。」「凄いねぇ-、ブラームスは!」などと語り合いながらリハーサルを重ねました。

   (二回)


        


        愉しかったです。

        



        
        一旦帰宅して、小さいエレピをキャリーカーにくくり付け、電車で《わしゅの会》へ。


        慶應義塾OBの皆さんの杉並三田会の分科会の一つで、日本酒がお好きな方の集いです。


        塾歌を歌ってから、井上さんの乾杯の音頭で開会しました。

        

        


        

        

        

        司会進行の堀田さん。

        


        先月、急逝された杉並三田会の会長・岡田氏の著作のご紹介。

        

        
        スライドで、様々なサクラを堪能しました。

        


        スライド上映に見入る皆さん。

        

        


        



        お酒は、個性的な銘柄が並びました。

        


     車ではないので、私もお相伴に与りました。八海山、久保田千寿、北海道の大雪の蔵も美味しかったです。


        お食事も充実。

        


        

        


        皆さんの楽しいスピーチ。

        


        

        

        


        

        

        

        同じ釜の飯・・の連帯感があり、お互いを尊敬し合う、大人の和やかな会となりました。


        

        


        ミュージック・タイムはメンデルスゾーンの『春の歌』を聴いて頂き、『花』を皆さんで斉唱。


        お誕生月の方々のご紹介。

        


        若き血。

        

       
        

        



        そして、集合写真を撮影するまで・・。

        

        

        

        

        



        そして「壱たす壱は・・弐」


        

        
        美味しいお酒を美味しく、楽しく呑むために、皆さん、健康に努めていらっしゃるそうです。

        人生、斯くあるべし。










   

蓄音機で楽しむ午後のひと時 at 山手234番館

2013-04-18 21:37:14 | 日記
横浜の《港が見える丘公園》や《外人墓地》のある山手洋館のある通りは、横浜観光のスポットの一つで、春の散策に最適です。


        
        

        日向は暖かく、日陰はまだ寒いこの日、八重桜が散り始めていました。

        


     その通りの並びにある《山手234番館》ここでは毎月第2土曜の午後に蓄音機でタンゴを聴かせて下さいます。

     タンゴ愛好家で、タンゴを歌う会の皆さんと訪れました。

        

        
        蓄音機。HMV157型。

        

       
        タンゴのSPレコードのコレクター、山本久子さん。

        



        一回かける毎に、鉄の針を交換し、右側のハンドルを手回ししてから次のレコードをかけます。


        
        
       
        貴重なSPレコードに耳を傾ける方々。

        


        
   この日は、クラシック音楽、淡谷のり子さんの歌うタンゴ、ヨーロッパ・タンゴ、そしてアルゼンチン・タンゴ。

   偶々、歌のレコードが多くかかって、タンゴを歌う会の皆さんを喜ばせました。

   状態の良いSPレコードがどんなに素晴らしいか、タイムマシンに乗ってその場を訪れたかのような臨場感、

   音圧を肌に感じ、黄金の粉でできたキラキラした音が聞こえて、思わずニコニコしてしまうか、

   色々力説してタンゴ愛好家の皆さんに期待させて来たので「来て良かった」と喜ばれて良かったです。



        それから近くの《エリスマン亭》にお茶したくて行きましたが、改装中でした。

        


        楽譜入れですって。憧れます。

        


        


        気持ちの良い散策をして丘を下り、中華街へ。


        


        台湾系の薬膳のお店で、横浜らしさを皆さんと楽しみました。

        市民だけど、誰かとでないとなかなか行かないものなんです。
        








第233回東京道産酒の会

2013-04-15 01:41:44 | 日記
今年の春は、桜の開花が近年で最も早く、その割りに開花後は寒い日が多く、嵐も多く、肌寒いか、お天気が良ければ初夏のような暑さとなり、波乱に満ちています。穏やかな春爛漫とは言い難いですが、そんな中、《第233回道産酒の会》が行われました。


        

   北海道に縁があり、北海道を愛し、お酒好きの名士の皆さんが道産の酒を道産の食材の肴と舌鼓を打つ集いです。

   お囃子役で、クラビノーバをプリウスに積んで、私も参加させて頂いております。


    
        


        世話人であり、司会進行の堀田さん。

        


        

        

        


        乾杯の音頭は、BS11の上田さん。

        

        「ヤー!」

        


        八の倍数回参加の方が表彰される功労賞。今回はお一人でした。

        


        お食事。

        

        前菜:鰊の酢漬け、チーズ酒盗掛け、軸菜手羽巻き(私は運転して帰りますから、お酒は厳禁です)


        

        お造り:鯛の松皮造り、鮪切り重ね。


        

        焼き物:鰆の蕗味噌焼き、明太ポテト稲荷焼き。(個人的には、これが一番気に入りました)


        

        煮物:鮭と根菜の汁

        
        

        揚げ物:蟹のしんじょ揚げ。


        

        食事:貝柱燻製ごはん、北海道シジミ汁。


        

        桑茶。(酒の肴として濃いめの味つけの後にはとても良いです)



 今回は、飯田に一週間滞在して桜の写真をいっぱい撮っていらした山口さんがスライドショウを見せて下さいました。

        

        

        

        

        見事な、大きな桜。「おおー。」と歓声が何度も上がりました。


        

        
        

        暗闇の中でお酒を注ぎ合って、注ごうとした瞬間に真っ暗になったりして、笑い声もしばしば。


        

        南アルプスを背景に雄大な景色。


        

        

        「夜桜がまた、いいんです」とおっしゃる山口さん。


        

        極寒の野鳥の写真集も出していらっしゃる腕前の、流石の写真展でした。



        その後は、新しくなった歌舞伎座のお練りの時の裏話など、楽しいスピーチが続きました。

        

        

        



        お誕生月の方々。

        

        

        

        おめでとうございます。



        お待ちかね、利き酒大会。

        

        各テーブルからお二人ずつ参加。優勝者のテーブル全員にお土産があるので盛り上がります。


        「純米酒か、本醸造酒か?純米だと思った方」

        

        「手を挙げた方は、お残りください」


        

        

        


        なかなか決着がつきません。

        

        


        優勝は長田さん。

        


        関白殿下の装束にお召し替えの間にミュージック・タイム。

        皆さんで滝廉太郎の『花』と森さんのリードで『花はさく』を歌って頂きました。

 
        
        関白殿下の装束姿の長田さんのスピーチ。

        


        そして力強い一本締めで、春を愛でる第233回道産酒の会、お開きとなりました。


        
        










Beethoven Trio & いとをかしの会

2013-04-03 18:46:59 | 日記
いったい何時から全力マラソンしていたのか、すっかり分からなくなりましたが、ちょうど年度の変わり目、一昨日、昨日で、何となく一段落した気分になっています。


それにしても、今朝はスゴイ嵐でした。風の音が凄かった。何故か飛行機の音も多かった。

午後になって雨があがったら、白い雪を頂いた青い富士山が現れました。

        

        こちらが雨の時、富士山は雪なんですね。



夕方、日が沈む頃、黄金の輝きがやって来たので、つい写真を撮ったら、左端に2つめの小さい太陽と、肉眼では見えなかった飛行機が写っていました。


        

        

三月の終わりから四月あたまにかけて、殊に集中していたのは、ベートーヴェンのピアノ三重奏シリーズの第6番と、『いとをかしの会』のイベントです。


        バイオリニストの小笠原伸子さんの『関内サロン』で3月27日の水曜ランチタイム・コンサート。

        

        ベートーヴェンのピアノ三重奏の第6番。一人で弾いても何も分からないような作り方の曲です。

        ピアノ三重奏は、それぞれにベートーヴェンが新しいアイデアを与えていて、それが面白いのですが、

        この第6番は、三人で弾かないと分からないように、わざと書いたとしか思えません。

        だから2回のリハーサルでは厳しかったですね。でも、何とか笑顔で終われました。


        


        折りしも『内田正泰・貼り絵展』の展覧会期間中で、内田先生の素敵な作品と空間を共有し、

        エネルギーを頂き、私たちも念力を放出しました。

        
        演奏後に、内田先生が貼り絵の実演を見せて下さいました。

        

        御年傘寿にして、益々創作意欲にあふれ、その感覚は研ぎ澄ませれていらっしゃいます。

        


        「こうやって出来ました」

        

        その域に達しないと出来ない表現へ到達し、更に進化できる・・。

        素晴らしく、幸福な方です。



4月1日は『いとをかしの会』に出演いたしました。『いとをかしの会』は趣のある文化交流を目指すイベントを毎月催していらっしゃる集いで、発足一年を記念して、初めて杉並公会堂小ホールでの催しを企画されました。

一級建築士で彫刻家にして声楽家の寒河江淳二さんが、第一部でご自身の彫刻作品について、彫刻の歴史も辿りながら語られました。

        


        


第二部が音楽会で、私が独奏を3曲、ピアノと自分の関わりについてお話しながら演奏させて頂いて、その後、寒河江さんが、日本の唱歌を季節ごとに3曲ずつお歌いになるのを、伴奏させて頂きました。

        独奏の場面の写真も、二人ならんだ写真も無いんですが、伴奏中の写真だけ。

        


私も日本の唱歌は、世界に誇れる素晴らしい歌であり、私自身が子供の頃に、幼稚園でも、小学校でも、また母からも習った、自分の中によく染みこんだスタンダードな音楽であったという意識を強く持っていて、フルート2本とピアノの為の『四季のぽぷり』というシリーズで、季節ごとに選んだ唱歌やわらべうたなどのメドレーの楽譜を出版してきた程なので、寒河江さんとは、意気投合して、とても愉しい企画となりました。


        会の修了後の打ち上げは、かなり盛り上がりました。

        主催者・松浦正好さんの乾杯。

        

        松浦さんのパートナーの簡憲幸さん(中央奥)

        
        

        主役の寒河江さん(左)

        

        皆さんに「天は何物も与えて不公平」と言われてらっしゃいました。

      「六十代になってから高い声も出るようになった」とおっしゃるように無理の無い素晴らしい発声です。



打ち上げが色々盛り上がって、中華料理も美味しくて、ついなかなかお暇できないでいたら、11時半になってしまいました。
あわててバタバタ駅に向かいましたが、いくら検索しても、最寄り駅に「朝5時過ぎ到着」と出る始末。

「ア~、やっちまったダー」と思いつつも、何とか横浜まででも帰りつかなくてはなりません。色んな社線の時刻表の検索をして、品川から京浜急行に乗ることにしました。品川で6分は余裕がある筈だったのに、山手線は大崎で長い時間停車。品川駅を走りまくって京浜急行の改札まで着いたら、自動改札機は上の部分が開かれて、入れないようにされていました。でも、まだ電車はドアを開けてそこにいたので、「そこを何とか、お願いします!」と言ったら、駅員さんたちが通して下さいました。お優しい皆さん・・。

京急に乗っている間に、「そうだ、横浜からタクシーに乗るより、上大岡からの方が少しは近いかも」と思いついて、上大岡まで行き、タクシーで帰りました。


翌日はまた、朝から出掛ける仕事で、ちゃんと着く事じたいが仕事みたいな感じでしたが、無事に終えて、春休み中の姪と待ち合わせをして帰って来ました。姪といて「そうか、世間は春休みなんだ」と実感しました。

年度替わりの時期に当たり、私も何だか一段落したような気分になってしまいましたが、油断は禁物。

さて、荷物を入れ替えて立ち上がらねば・・。