室内楽の愉しみ

ピアニストで作曲・編曲家の中山育美の音楽活動&ジャンルを超えた音楽フォーラム

第232回東京道産酒の会

2013-03-19 16:20:32 | 日記
北海道にゆかりがあり、北海道を愛する酒好きの名士の集い《東京道産酒の会》も、会を重ねて、”232回” にもなりました。

皆さまのお囃子担当で呼んで頂くようになって、私もだいぶ経ちました。丸六年ですか・・?何回か抜けていると思いますが、それ以前に、年最後の11月だけ何度か伺っているので、五拾回かも・・。キャ~ッ!

・・などと感慨に耽りつつ、第232回のリポートです。


        久しぶりに通った三田で東京タワーにご挨拶して、いざ日本橋へ。

        


        


        いつものように世話人で進行役の堀田さんのご挨拶から。

        

        

        

          


        乾杯は、戸田会員の音頭で。

        

        
        「ヤーッ!」

        


        功労賞(参加回数が八の倍数に達した方)の表彰。

        

         
        

        堀田さんも最多数(台風などでの中止以外の皆勤賞)での功労賞。

        


       
        いつもながら、オール道産の食材によるお料理です。

        

        前菜・・白魚の長芋ポン酢、あさりと菜の花浸し、イカの塩辛と柚子おろし


        

        お造り・・鰹漬けと削り芋、イカ雲丹和え

        (大変ぜーたくでございますが、運転で呑めない身にとりましては、些かしょっぱー。)



        

        焼き物・・鱒、帆立、ケチャップ味マッシュポテト、ブロッコリー添え



        

        揚げ物・・ふつうの公魚、海苔巻きの公魚の天麩羅、海老黄味揚げ、蕗の薹を 塩かレモンで。



        

        温鉢・・芋餅、南瓜餅、蟹の身、鼈甲あん(スッポン!? ホンマでっか?)



        

        食事・・胡麻だれ蕎麦(今回は、桑茶は?)


        いつもより長めの歓談の後、熱き現役北海道サポーターからTPPを憂う声が・・

        


        一見共感かと見えて、実は真反対の意見が・・

        

        
        更に別角度から・・

        

        確かに、複雑な事情が色々あるから、本当に難しい問題なのですね。

        前に進めず、後ろにももどれず、まさに Between Devil & Deep Blue See ですか?

        しかし、博学で、それぞれ思慮深く、本質を語りながら激昂することがない、道産酒の会の皆さん。

        日本人の鑑か・・



        お誕生月の方々。

        

        
        さあ、利き酒大会です。

        「純米か、本醸造か?純米だと思う方、手を挙げて」

        

    
    
        二回戦。

        


        三回戦。

        

        優勝の町田さん。私は同じテーブルなので、私もお土産が頂けます。


        「いつも、優勝者のテーブルにいますねー」と言われる慶田さん。

        

        ご人徳です。

       
関白殿下の装束にお召し替えの間にミュージック・タイム。皆さんに『おぼろ月夜』と『故郷』を歌って頂きました。
そしてホワイトデーに因んで・・いるか分かりませんが、サティの『ジュ・トゥ・ヴー』(君が欲しい)を演奏しました。


        関白殿下位の認定、表彰です。

        
        

        町田さんの力強い〆。

        


        

        


        このところ、道産酒の会の盛り上がり方はハンパじゃありません。

        飲兵衛がただ集う会ではないんです。

        お一人お一人がただ者ではなく、人生の達人にして、楽しんで、愉しみにいらっしゃるからですね。



        そんな事を思いながら通る東京プリンス前。ちゃんと停車して。

        

        珍しいライティングの東京タワー。7度5分の熱が吹き飛びました。












あすなろ保育園卒園式2012年度

2013-03-11 16:21:05 | 日記
卒園児一人一人の歌を創って、皆で歌ってお祝いするユニークな保育園『鳩の森愛の詩保育園』の姉妹園のひとつ《あすなろ保育園》の卒園式が、日曜日に行われました。先生たちが子供たち一人一人に「これからも幸せであれ」との願いをこめて綴った詩に、私も音を付ける側の一員として、ご招待を受けて、幸せな旅立ちに立ち会わせて頂きました。


        
    
    スタンバイした合唱団。卒園児、在園児の父兄、職員、OBやOGやその父兄も中にはいらっしゃいます。


        「おめでとう、おめでとう、おめでーとー」の歌が始まって、

        

        
        子供たちの入場。

        

     
        司会の美奈子さん。

        

  
        卒園児たち《おひさま組》の担任。みっくん。

        
        
        
        担任も、泣かないように緊張の面持ちです。

        


        お立ち台に立つと皆で歌います。

        

      
        歌い終わると、自分の歌詞が書かれている卒園証書を授与されます。

        


        それを高々と皆に見せます。

        


        この卒園証書は、絵の具を使って自分で染めた紙で出来ています。

        

        
        それから抱負を語ります。

        

        「大きくなったら、○○○になります。なぜかというと、○○○が好きだからです。」

        おめでとう、てっくん。


        

        


        廊下から窓越しに様子を見守る四番目の姉妹園《みやざわ保育園》園長の幹太さん。

        


       
        まっぴーも立派に卒園証書を掲げました。

        


        


        

        後方で目頭を押さえているのは、まっぴーのお父さんでしょうか?


        みんな、まだ6年しか生きていないのに、とっても立派です。

自分の気持ちや考えをきちんと言葉に出して主張し、意見を交換し合う、精神活動が発達しているのが、子供たちに贈られた歌詞の中によく表れています。意見が違っても、相手の言い分に耳をかしたり、それでも自分の言い分を聞いてもらったり。もじもじしたり、引っ込み思案だったりした子供が、勇気を出して前進した時のエピソードや、励まし合った時のエピソードなど、本当に先生たちがよーく見ていたことが分かる歌詞ばかりです。どれも子供たち一人一人への愛情に満ちていて、感動させられます。


        《あすなろ保育園》出身のOB、OGの小学生たちが15人も合唱団に参加していました。

        


        歌だけでなく、トロンボーンも吹いてくれるお父さんの紹介。

        

        
        フルートを入れてくれる職員の紹介。

        


        指揮者の山本ひで子さん。

        

        全曲伴奏した咲子さんは、写真が無くてごめんなさい。お疲れさまでした。



        卒園証書授与式が終わると、卒園児たちが『荒馬おどり』を披露します。

        

        

      
        


        

        

        「ラッセーラー、ラッセーラー、ラッセー、ラッセー、ラッセーラー」みんな上手。


        

        先生たちは若さ爆発。本気のド迫力。


        

        

        このジャンプ力!


        最後はみんなで。

        


        外の廊下で出番を待つお父さんたち。

        

        
        

        円陣を組んで『ロックソーラン』の始まりです。

        

        勇壮な踊りだけど、平和の象徴『鳩』の長袢纏というのが、素敵です。


        


        


        


        最後は子供たちが入って、

        

        


        感動のエンディング。

        

        もう、涙が堪えきれなくなりましたー。



        子供たちに語りかけて最後のご挨拶をする《あすなろ》の園長・ゆきこさん。

        



暮れから年明け、二月頭にかけて、電話やFAX で再三、作曲の催促をさせてしまい、やきもきさせてしまいました。《あすなろ》は、三月に入ってすぐ一番早い卒園式なので、危機感もつよく、エネルギーも結集して、毎年、熱気あふれる卒園式ですが、今年は今までに無い、夏日に近い暑い日となり、気がつくと冷房が入れられていました。前代未聞のお天気でした。



        ご招待いただいた私たち来賓は、卒園式終了後、応接室でお昼をごちそうになりました。


        

        第4週に卒園式の《昻谷保育園》の給食スタッフのおもてなしです。


        アップで。

        

        お味といい、見栄えといい、ハイレベルです。



        美味しくご馳走になった後は、第3週に卒園式予定の本家《鳩の森》の合唱練習でした。

        


        私は作曲家の山下恵さんと半分ずつ伴奏を受け持つことになっています。

《鳩の森》も、フルート、クラリネット、アルト・サックスを吹ける先生たちがいるので、助っ人《昻谷》のホルンのゆりちゃんも入ってもらって、伴奏に彩りを添えてもらいます。それらのパート譜作りして夜なべになってしまったんですけど、みんな優秀で、初見でかなり上手に行けたので、今度の日曜日は楽しみです。


        ・・なんちゃって、お手本歌の録音が遅れてしまったので、皆さん歌えるかどうか、心配です~w


        

        黄砂かと思ったら、『煙霧』とのことでしたが、一時は空が薄暗くなるほど覆われたモヤのような・・


      「ミラクルを信じて・・」と言う《鳩の森》合唱担当者美幸ちゃんの言葉に便乗させてもらいましょう。



        ミラクルを信じましょう!
        










中山育美フレンズ!at 銅鑼LIVE in March

2013-03-08 11:49:06 | 日記
3月3日お雛さまの日曜日、新宿三丁目の銅鑼でジャズLIVE に出させて頂きました。


        

        私が曲目を決めるだけの”リーダー” を務める『中山育美フレンズ』です。


      
        他にタイバン、3バンド、合計4バンドが2セットずつ演奏しました。


        

        『後藤洸作リヴァティシックス』



        

        『寺田紀子クインテット』


        

        『茅ヶ崎マリー・フレンズ』神戸のタミーさんが参加。



        

        パンチの利いたニューオリンズ系ヴォーカルのタミーさん。私たちの演奏にも参加されました。



        ウチのエース、菅野淳史氏。

        

        ジャズをやる為に生まれて来たような”何か” を持っている人です。


        

        リリースされたばかりの、菅野淳史CD。彼のソフトな音質とジャズピアニスト小林創さんの達者なピアノが活かされて、BGMとしても心地よい仕上がりになっています。


        
        

        助っ人をお願いした、ギター・阿部寛氏。


        



        助っ人をお願いした、ベース・太田さん。2セット目は福澤さんが参加して下さいました。

        



               



        



        撮影して下さったのはこの方。

        

        カメラ・コレクターの須崎さん。

        スパシーバ!






雛祭りコンサート 2013

2013-03-06 11:15:12 | 日記
高津にある二子保育園での《ひなまつり・コンサート》に今年も伺いました。

 

        


        今年は、なんと15年ぶりになる、トランペット・鈴木啓之氏、トロンボーン・山崎忠男氏がゲスト。


        

 彼等は、クラシック音楽から派生して、南ドイツからスイス・オーストリアに跨る”チロル地方” の民族音楽に精通しており、珍しい楽器も披露して下さいます。


        

        世間ではアルペンホルンと言ってしまいますが、正しくは”アルプ・ホルン”

        調律がG♭なので、楽譜はフラットが6つ付いています。


        
        

        スタイリッシュ・ハーモニカーというアコーデオンに一種とギター。


 学生時代に履修した授業で「クラシック音楽といっても、西ヨーロッパ地方の民族音楽にすぎない」とおっしゃる先生がいらっしゃった事を思い出しました。その通りなんです。

 バッハも、ベートーヴェンも皆、街で聞こえていた市井のメロディやリズムを取り入れた作品がずいぶんあります。逆に、そういう血や肉に染みこんだ音楽を体裁良く整えて、献上品に仕立て上げたものが”クラシック音楽” と云えます。

 クラシック音楽は"CLASS" なので、初めから品良く整えられたモノなのですが、あくまで宇宙の中心に向かって真心を放出させる芸術的営み、という事でジャンルに違いはありません。只、学問的に体系ができあがっているのと、『普遍性』をはっきり意識している点が、他のジャンルと違っているかもしれません。でも、元々民族音楽の中に、メロディやリズムが持っているもののルーツがある事を知るべきですね。そのまま取り入れるかどうかは別としても、少なくとも知った上で、自分はどうしたいか、どう表現したいかを選ぶ作業が在るべき・・。ベートーヴェンのピアノ三重奏をやっている時など、よく思う事ですが、民族音楽に触れて、認識を新たにしました。


        

        珍しい木のお匙を楽器にして踊る民族ダンスに、子供たちは大喜び。



        

        リーダーのバイオリン・井上直子さんと。



        

        最後は『うれしい雛祭り』と『一年生になったら』です。


 子供たちは、生演奏に親しんで育っているので、伸び伸びとしながらも要所要所はちゃんと聴いています。『ロザムンデ(ビヤ樽ポルカ)』など、いっぱい手拍子をしながら聴いてくれました。長い人生がまだ始まったばかりの子供たちの心のどこかに「そういえば、こんな曲、聞いたなぁ」とか、「音楽、聞けて良かったなぁ」と残ってもらえたら本望です。











二月飛んで行った・・

2013-03-01 23:08:36 | 日記
気がつくと、三月になっていました。

二月は、何と言っても、短い!

後半、ずっとバタバタしていましたが、三月を目の前にして、かなり焦りましたっ!



そんな中から、イベントをいくつか・・。


        『タンゴを歌おう会による、昌木悠子先生を偲ぶ会』

        昨年、急逝されたタンゴ歌手・昌木悠子さんのお弟子さん達が、思い出を語りながら熱唱しました。

        

        
        バンドネオンの岡本昭さんと、皆さんの伴奏をさせて頂きました。

       「岡本さんは、ホンモノだ~!」と、つくづく再認識。ちょちょっと入れたオカズの何と素晴らしいこと!

        昌木悠子さんへの感謝の気持ちを込めたお弟子さんたちの真心にも、心打たれました。

    
        思い出話に花が咲いた打ち上げ。

        

        

        

        



        《三金会at 鳥居坂倶楽部》

        国際経済学者・黒澤清一先生を囲む会ですが、先ずは美味しいランチ。

        


        

        

        公魚のフリッター・サラダ。初めて洋食にしてみました。

       
        

        帆立貝柱のソテー。

        
        

        一口頂いてみました。マルゴー、美味しかったです。


        

        

        
        お腹が満たされると30分後に睡魔との闘いが始まる中、暮れの総選挙以降初めての黒澤先生のお話。

        


        「アベノミクス、”ク” が抜けて、”アベノミス” 」


        「円安はアベノミクスが原因ではなく、ユーロ危機が一服して世界的な資金がユーロに回帰したせい」

        「アメリカが進めているシェールガスは公害をもたらし、機械も壊すのでフランス等はやらない」

        「元々日本は、財政赤字が無かったのに'90の宮沢時代に、日本経済を崩壊させる為に、アメリカに公共投資をやれと云われた」

        「TPP で、保険などの破壊を狙っている」

        「アメリカは、日中、日韓がこぜり合いしているのが望ましい。仲良くされたくない」

        「TPP はタフな交渉。アジア自由経済、グローバルに、老獪にやらないといけない」

        悲観的な未来を重点的に語られ、政治と経済、地理も歴史もすべてクロスオーバーに現時点に繋がっていることを実感します。



        《わしゅの会at 四谷倶楽部》

        

        

  
        
        
        塾歌を歌ってから乾杯。

        そのあと、暮れに急逝された長老・仲矢さんに献杯。

        

        黙祷もしました。

        純粋で素敵な方で、音楽が大好きでした。高梯子から落ちて・・なんて信じられません。

        



        

        

        慶應義塾OB による杉並三田会の分科会の一つで、美味しい肴と美味しい日本酒に舌鼓を打ち、交流する会ですが、私はクラビノーバをプリウスに積んで来ているので、お食事のみです。


        

        

        



        
        先付・・北寄貝の酢味噌かけ、芹、エノキ、土筆、独活、柚子

        前菜・・蟹甲羅共和え、ワラビのお浸し、鮟鱇煮凝り、帆立煎餅、蕗味噌の器にされた筍も愉し。


        

        初めは、お品書きを一品ずつ確認しているのですが、次第に皆さんお酒に忙しく、私もビデオでバタバタ。段々、確認しないでパクパク行ってしまいましたが、美味しかったです。


        

        

        

        新入会の皆さん。

        


        

        


        お誕生月の方々で杯を上げました。

        


       
        ミュージック・タイムは、バイオリニストの山中直子さんと、ベートーヴェンのスプリング・ソナタを演奏しました。写真はありませんが、皆さん、熱心に聴いて下さいました。


        さてエンディングは、恒例の『若き血』と藤井さんによるエールです。

        

        
        
        集合写真。

        
        
        
        

        和気藹々とした、寒い日ながらもホットな会となりました。



    
        その翌日は、東京室内管弦楽団コンサートat 紀尾井ホールでした。

    
        

    
        ロッシーニの『絹のはしご』序曲、ブルッフのバイオリン協奏曲第1番、ドヴォルザークの交響曲第8番というプログラムでした。ピアノが入る曲は無いのですが、当日配られたプログラムノートを書かせて頂きました。

        演奏は、大変気合いの入った、生演奏ならではの、観客を興奮させるものでした。殊に、ソリストの物集女純子さんのバイオリンは素晴らしく、本当に感動しました。一緒のステージで良く知っている仲間たちの活躍を客席で聴くのは、とても嬉しい事です。

        コントラバスが舞台下手(向かって左側)、第2バイオリンが上手(向かって右側)というイレギュラーな配置は、指揮者・菅野宏一郎さんの発案だったそうです。残響は長くないけれど、品の良いまとまった響きが作れる紀尾井ホールで、バランスの取れた、勢いのあるサウンドになっていたと思います。

        
        
        二月最後のイベントは、紀尾井ホールの翌日、東村山の中学・高等学校で東京室内管弦楽団。


        

        音楽の先生の独奏によるフルート協奏曲もあり、モルダウもあり、後半は映画音楽が沢山入った盛り沢山なプログラムを、前日の興奮冷めやらぬ雰囲気のまま、良い演奏だったと思います。



        保育園の歌の作曲、お手本録音、合唱伴奏などもあり、ひたすら走り回った二月でしたが、三月も引き続き、駆けずり回りそうです。


        ありがたい・・こってす。