*6月15日から3週連続放送
三十年前の大ヒットドラマがリメイクされた。当時わたしは小学校高学年だったが、クラスの女子たちの盛り上がりは相当なものであった。今の冬ソナブームのようなものである。で、その中でわたしはブームについていけない女の子だった。かといってそれをはっきり言うとどんな目に遭うか怖かったので、一応ついていっているふりをしていた。理由の最大はおもしろいと思わなかったからである。あまりといえばあまりだが。さらにもっと言うとわたしは当時から山口百恵という人がなぜそんなにすごいと言われるのかほとんど理解、実感できないのである。
さて今回にリメイク版をみて驚いた。時代設定もクレジットの大きな文字もテーマ曲も音楽もオリジナルのまんまなのである。今の俳優で新しい演出で、2005年の今作る意味はどこにあるのだろうか?ここまで「まんま」に作るくらいなら、いっそオリジナルを再放送したほうがよかったのではないか?
リメイクの例を挙げて、『白い巨塔』や『砂の器』がよかったのは、かつての名作を「自分たちはこう作るのだ」という作り手側の強い意志、心意気がみるほうにもびんびん伝わってきたからである。
熱演すぎて狂気じみている陣内孝則、やりすぎなあめくみちこ(うわ、全部ひらがなだ)、いいのか悪いのかよくわからないヒロインの石原さとみ、特別出演しているのが気の毒にすら感じられる三浦友和などなどの中で、わたしが強く心引かれたのはヒロインの恋人光夫役の藤原竜也であった。
山口百恵論は書けず、リメイクの功罪についてはいずれ考えたいが、舞台出演を中心に見てきた藤原竜也について、これを機会にきちんと書いてみたい。因幡屋通信の次号に向けて頑張ります。
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