因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

文学座5月アトリエの会 『いずれおとらぬトトントトン』

2019-05-17 | 舞台
*戌井昭人作 所奏演出 公式サイトはこちら  信濃町/文学座アトリエ 21日終了 アトリエの会は今年70周年を迎え、2020年までのテーマを「演劇立体化雲合―これからの演劇と岸田國士―」とした。その第一弾が、2017年、『青べか物語』で観客をけむに巻いたコンビによる書下ろしの新作である。映画『カッコーの巣の上で』(Wikipedia)に着想を得て、といってもいわゆる翻案ではない。「自由を希求する人 . . . 本文を読む
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加藤健一事務所vol.105 『Taking Sides~それぞれの旋律~ 』

2019-05-15 | 舞台
*ロナルド・ハーウッド作 小田島恒志、小田島則子翻訳 鵜山仁演出 公式サイトはこちら 29日まで本多劇場 その後京都府立府民ホール・アルティ、兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール   第二次世界大戦後のドイツ・ベルリン。連合軍によって、徹底した非ナチ化政策が遂行されている。世界的な名指揮者であるフルトヴェングラー(小林勝也/文学座)は、戦争中も亡命することなくドイツ国内で活動していたことから、 . . . 本文を読む
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理性的な変人たち『燃えるスタアのバラッド』

2019-05-04 | 舞台
*ニル・パルディ作 角田美知代翻訳 生田みゆき(文学座)演出 ながしまみのり音楽 公式サイトはこちら 渋谷/THE RUBYROOM 6日終了 東京藝術大学で音楽やデザインを学び、なぜか演劇に表現の道を求めた女性6人によるパフォーマンス集団の公演(注・1名は事情により降板。文学座の梅村綾子が代役を担った)である。皆さん早々たる経歴の持ち主だ。なぜ演劇を、どのような経緯で?と詳しく知りたくなるが、開 . . . 本文を読む
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【お知らせ】月刊シアターχ批評通信寄稿

2019-05-02 | お知らせ
 両国のシアターχで発行しておられる「月刊シアターχ批評通信」104号に寄稿いたしました。「演劇的良縁」と題しまして、今年3月、日本近・現代秀作短編劇100本シリーズ 第48回名作劇場で上演の『良緣』(山田時子作 川和孝演出)について書かせていただいております(観劇直後のブログ記事はこちら)。機会が与えられたこと、舞台との出会いに改めて感謝いたします。 . . . 本文を読む
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追加しました!2019年5月観劇と俳句の予定

2019-05-01 | お知らせ
【観劇予定を2本追加いたしました。いずれも月末です】 平成から令和に年号が変わること、というより天皇皇后両陛下が代替わりすることにはやはり言葉にしがたい感慨があります。観劇も俳句も相変わらずのあわただしさですが、一つひとつを丁寧に体験することを心がけようと。未確定のものも含めて、まずは観劇から。 *唐組第63回公演(1,2,3,4,5,6,7,8) 唐十郎作 久保井研+唐十郎演出『ジャガーの眼』 . . . 本文を読む
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