感染症対策の休校中に、全学部でオンライン授業を実施しました。短時間ではありましたが、学年やクラスごとに友だちや教師の顔を見ながら言葉を交わすことができ、子どもたちのうれしそうな笑顔がたくさん見られました。私たち教師も元気をもらいました。小学部では歌に合わせて手話で歌詞を表現したり、教師がやる手遊び歌を見て一緒にリズムを取ったりできました。中学部では特体連体操をして体を動かしたり、休校中に取り組んだことを発表したりできました。高等部では家庭でどのような手伝いをしたか、余暇の過ごし方でどんなことに気を付けたかなどを発表できました。オンライン授業への参加に際して、ご家庭でのご協力ありがとうございました。分散登校中のオンライン授業においても、引き続きよろしくお願いいたします。
今年度も、学年やコースごとの担当教員で集まって、児童生徒への支援方法について考えました。インシデントプロセス法と付箋紙法を活用したケース会議です。一人の児童生徒について学年やコースの担当教員みんなでじっくりと考えることで、多角的に見たり考えたりする力を養うと同時に、児童生徒について共通理解を図り、同じ方向を向いて支援することを目指します。
ケース会議では、まず担任から児童生徒の困り感を発表しました。参加した教員全員からアセスメントのための質問をし、それに対して担任が答えました。その内容を踏まえて、児童生徒の困り感を軽減するための代替行動や支援方法を各自が付箋紙にメモをして、参加者みんなで共有しました。具体的にどんな場面でどんな支援をしていこうか、様々な意見をもとに明日からの支援方針・支援方法を検討することができました。
国語や算数の授業では,個々の課題に合わせた個別の教材に取り組んでいます。タワー型の引き出しに教材を入れておくと,上から順番に一つずつ課題に取り組んでいきます。一つやり遂げたら自分で引き出しにしまい,次の段から教材を取り出します。中が透けて見えるので,どんな課題をやるのか見通しももちやすく,最後の段の引き出しにしまったら「今日の課題は終わり」であることも理解しやすいようです。「これを全部やったらご褒美でタブレット学習ができるぞ!」とモチベーションもアップ!タワー型の引き出しの活用には,感染症対策として子ども同士で教材を共有しないという意味もあります。
自立活動の時間に,両手を使って蝶結びの学習をしているところです。
「書画カメラ」をテレビに接続して,教師の手元を大きく映しています。事前に動画を作成して,それを見せるという手立てもありますが,生徒のつまずいている部分に巻き戻したりスローにしたりする手間がかかります。この方法であれば,生徒の実態や習得度に応じて,ポイントを伝えながら繰り返し指導ができます。
また,従来であれば,教師が生徒の手を取って指導することもありました。しかし,感染症対策のため密接した状況を避ける必要がありますので,そういった点でも有効な手立てとなっています。
生徒も「ここから先のやり方をもう一度見せてください」と意欲的に取り組んでいます。