2020年東京五輪でセーリング競技の会場となる藤沢市の江の島と対岸をつなぐ「江の島大橋」の車線を増やす工事が終わり、3日、3車線で通行できるようになった。車の渋滞緩和を目的に県が整備した。競技運営の拠点となる「江の島セーリングセンター」も完成し、五輪に向けた準備が進んでいる。(吉岡潤)

 江の島大橋は一九六二年、湘南港を建設するための工事用道路として架けられ、前回の東京五輪が開かれた六四年に一般利用が始まった。二車線のため島内の駐車場に入る車による激しい渋滞が休日を中心に発生。二度目の五輪開催が決まり、県は二年前から三車線化を進めてきた。

 橋の幅を一・四メートル広げて中央分離帯を撤去し、島内に向かう車線を増やした三百二十四メートルある橋の前後の区間と合わせ、約九百メートルが三車線になった。橋の両側には自転車専用の通行路も設けられた。

 完成記念式典で、黒岩祐治知事は「三車線化は悲願だった」と表現。島内三町内会でつくる「江の島振興連絡協議会」の湯浅裕一(ひろかず)会長(69)も「感無量。完成して良かった」と喜んだ。

 セーリングセンターは島内のヨットハーバー内にあり、鉄骨三階建て、延べ床面積九百九十九平方メートル。海面監視室やマストを立てたままヨットを収容できる整備庫や会議室を備え、高さ約十五メートルの屋上は津波の発生時には避難場所となる。

 今月十五〜二十二日に開かれる五輪のテストイベントで使用される予定。来年の五輪本番までは日本選手のトレーニング施設として活用される。

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8月は混雑しているでしょうから、避けます。ですが、秋になって少し静かになったら、出かけて観ることにします。