やむを得ない決定だったのかもしれませんが、真実が公表されないのは気持ち悪い限りです。
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不自然な離席、5人前後の棋士が指摘 三浦九段の対局中
朝日新聞 2016年10月13日22時26分
将棋のタイトル戦「竜王戦」の挑戦者になった三浦弘行九段(42)が出場停止処分を受けた問題で、日本将棋連盟は13日の会見で、三浦九段の対局中の不自然な離席を5人前後の棋士が指摘し、対応を求めていたことを明らかにした。1手ごとに席を立つことも度々あり、将棋ソフトを使った不正を疑う声が広がっていたという。
連盟によると、7月以降、「三浦九段が対局中に十数分、席を外す」「1手ごとに席を立つ」などの指摘が対戦相手らから相次いだ。タイトル保持者の渡辺明竜王(32)が同席した11日の常務会で、三浦九段は「別室で体を休めていた」と説明したという。
対局中にトイレに行ったり、建物内の自販機で飲み物を買ったりする棋士は多く、離席を禁ずる規定はない。スマートフォンなどの電子機器については、対局前に電源を切ることを求める規定があるが、連盟は成長が著しいソフトによる不正の防止策が新たに必要と判断。今月になり、スマホなどを対局前にロッカーに預けることなどを求めるルールを定めていた。
また、連盟はこの日、三浦九段の不正の有無について、追加の調査はしない方針を明らかにした。常務理事の島朗(しまあきら)九段(53)は「聞き取りは尽くした。復帰後は疑念を抱かせることのない対局姿勢で臨んでくれると思う」と説明。一方、事情を聴いた常務会について「材料を十分準備して臨んだ。ここでは多くを語れない」と話し、離席の多さ以外に不正が疑われる内容を把握していることを示唆した。朝日新聞の取材に対し、三浦九段は「不正はしていません。ぬれぎぬです」と話している。
出場停止処分に対し、棋士からは戸惑いや疑問の声もあがっている。三浦九段と親交がある棋士の一人は「将棋界にとって大きな汚点ができた。一人の棋士の人生が変わるような話を、なぜこんなに早く決めたのか。今回のやり方は賛同できない」と話している。
連盟によると、三浦九段は常務会で「疑念を持たれたままでは対局できない。休場したい」と話したが、12日までに届け出がなかったという。出場が予定されていた竜王戦七番勝負開幕が15日に迫っていたこともあり、連盟は12月31日までの出場停止処分を決めた。(村瀬信也)
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実際に三浦九段が不正を犯したのかどうか、上の記事では物的証拠なしの状況証拠で処分が下された印象です。極論すると、「リンチ」めいた処分にさえ思えます。
将棋連盟はもっときちんと調査し、その調査報告書を公開すべきです。連盟の手続きの不備に疑問を感じます。
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