続けて行われた対局で大橋貴洸四段(26)には敗れ、記録更新の5連勝はならなかった。対局を終えた里見は「都成五段戦は苦しい将棋だったが、勝ち切れてよかった。(連勝は)特に意識していなかったが、注目してもらえるのはうれしい」と話した。
女流将棋5冠の里見香奈女流名人(27)=女流王座、女流王位、女流王将、倉敷藤花=が28日、大阪・関西将棋会館でのヒューリック杯棋聖戦1次予選で都成竜馬五段(29)を破り、女流棋士の対男性棋士戦4連勝の新記録を樹立した。09年に石橋幸緒さん(38=引退)が記録し、昨年に自身が並んだ3連勝を更新した。
その約2時間後、大橋貴洸(たかひろ)四段(26)と同予選決勝を争ったが、こちらは完敗で5連勝とはならず。女流棋士初の同棋戦2次予選進出は逃した。
この日は大阪でのG20初日で、福島区の関西将棋会館前の道路も交通規制が敷かれて物々しいムード。「何かあったらいけない。余裕を持って」と、里見女流名人は普段より30分早く自宅を出て会館入りした。これが奏功したのか、実力者・都成との1分将棋を力強く制して「苦しかったので勝ち切れてよかった」。大橋戦は「一局目の事しか考えていなかったが、精いっぱい力を出せるよう挑みました」と話した。
新記録は「意識はしていませんが、注目していただけるのはうれしいことです」。対男性棋士戦(公式戦)は通算42戦15勝27敗だが、ここ12戦は7勝5敗。これから3連勝すれば「最近の成績が10勝以上かつ勝率6割5分以上」というプロ編入試験の受験条件を満たす。「公式戦に出させていただく機会に恵まれているので、純粋に楽しんでいます」との言葉の裏には、最強女流の進化を示すデータがあった。
◆将棋プロ編入試験 プロの公式戦で10勝以上、勝率・650以上の直近成績を残した女流棋士・アマチュアが受験資格を得る。編入試験は新四段5人と5番勝負を戦い、3勝すると合格。四段(棋士)となる。2006年の制度開始以降、元奨励会三段のアマチュア3人が資格を得て、14年の今泉健司(現四段)のみ受験。3勝1敗で四段となった。
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こんな可愛い女性が、男尊女卑の将棋界で頑張っているのを見ると、応援したくなります。今回は残念でしたが、次の棋戦で、里見女流五冠には、男性棋士を圧倒してもらいたいものです。
期待しています。
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