何のための日中韓首脳会談だったのでしょう。中国の「独裁」ぶりだけが目だって終わりました。情けないことに、日本の外交下手が浮き彫りになった格好です。
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「北朝鮮」すら入らず…共同宣言、中国強硬に(読売新聞) - goo ニュース
2012年5月14日(月)13:00
【北京=中川孝之】14日にようやく発表された日中韓首脳会談の共同宣言に、韓国側は、北朝鮮による核実験阻止などを盛り込むことを主張したが、完成した文書には「北朝鮮」という国名さえ入らなかった。
北朝鮮を刺激することを避けたい中国が反対したためだ。
13日の日中韓首脳会談で、3か国は北朝鮮による核実験など、追加の挑発を容認しないことで意見が一致した。韓国政府筋によると、韓国は会談結果 を受けて、日本と共に、共同宣言にも「核実験」や「挑発」などをキーワードとして盛り込むよう求めたが、中国側は、宣言文では北朝鮮問題に直接言及しない よう、強硬に主張した。
結局、発表された共同宣言には、朝鮮半島情勢についての直接的な表現は皆無で、3か国の協力が東アジアの平和や安定に寄与するとだけ記載された。
韓国政府関係者は14日、「北朝鮮問題を共同宣言に盛り込めなかったのは残念だ。中国は現在、核実験自制を北朝鮮に求めており、韓国としては(今 回の)首脳会談の主催国、中国の立場に配慮せざるを得なかった」と話した。韓国と北朝鮮との対話チャンネルは現在、完全に断絶しており、韓国は中国の北朝 鮮への影響力に頼り切りのため、譲歩したようだ。
日本、手痛い「外交敗北」…対北牽制を中国拒否 日中韓サミット(産経新聞) - goo ニュース
2012年5月14日(月)15:15
文言調整の遅れで日中韓3カ国首脳会議(日中韓サミット)から丸1日たった14日午前に発表された共同宣言。北朝鮮に関する記述がごっそりと抜け落ちたのは、金正恩体制との「対話」を重視する中国の意向が大きい。4月の長距離弾道ミサイル発射を受け、3度目の核実験を牽制(けんせい)したかった日本は手痛い「外交敗北」を喫した。(北京 桑原雄尚)
「共同宣言で言及はなかったが、基本的な考え方は3首脳で共有していますね」。野田佳彦首相は14日午前、北京の人民大会堂で会談した中国の胡錦濤国家主席、李明博大統領にこう言って念を押した。
だが、北朝鮮を名指しできなかったのは日本にとり不本意だった。藤村修官房長官は14日の記者会見で「3カ国で表現について議論を重ねた結果、記述がなくなった」とあけすけに舞台裏を明かした。
昨年5月の日中韓サミットの宣言では、「北朝鮮が主張するウラン濃縮計画」に懸念を表明。日韓両国は今回も、ミサイル発射を受けて国連安保理が4月に出した議長声明を踏襲し、北朝鮮を「強く非難」するよう主張したが、中国に拒否された。
実は、中国と日韓両国のほころびは、共同宣言を発表するはずだった13日の共同記者会見に表れていた。
「各国は辛抱強さを保って善意を示し、対抗を緩和して対話と交渉の正しい道に戻るよう努力すべきだ」
こう対話を訴えた中国の温家宝首相。日韓が圧力をかけようとしたのとは対照的だった。中国の主導による「文言削除」で、今後、中国や北朝鮮に主導権を握られる恐れがある。
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すでに完全に中国と北朝鮮に主導権を握られているわけです。おかげで、日中首脳会談も見送り。何という中国の横暴なのでしょう。
ただし、これも民主党政権が弱腰だと知っているから。日本政府の奮起を求めます。
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