囲碁の日本棋院に所属する棋士の平成28年賞金ランキングが27日発表され、史上初の七大タイトル独占を果たした井山裕太六冠(27)が1億3494万円で6年連続1位になった。棋聖・本因坊・王座・碁聖・天元を防衛し、十段を奪還したが、秋に名人を失冠したこともあり、過去最高だった前年より約3700万円減らした。1億円の大台を超えは5年連続

 2位は10期ぶりに名人返り咲きの高尾紳路名人(40)が約2640万円増の5821万円天元戦に挑戦した一力遼七段(19)が3523万円で、前年9位から3位に大きく上昇した。

 女流名人・女流棋聖に加え2つの女流トーナメントも制した謝依旻(しぇい・いみん)女流名人(27)が前年比867万円増の2976万円で女流1位、全体でも5位に入った。

(1)井山裕太六冠 1億3494万2000円

(2)高尾紳路名人   5820万9900円

(3)一力遼七段   3522万7850円

(4)河野臨九段   3166万1036円

(5)謝依旻女流名人  2976万3575円

(6)山下敬吾九段   2969万5400円

(7)張栩九段    2801万8600円

(8)趙治勲名誉名人  1464万7183円

(9)羽根直樹九段   1368万6000円

(10)藤沢里菜女流本因坊1175万1650円

(平成28年1月1日〜12月31日に行われた全棋戦が対象、対局料を含む) 

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井山六冠の賞金額は立派ですが、10位が1175万円だと知ると、寂しくなります。もう少し賞金が増やせないものでしょうか。

とはいえ、これからAIが人間よりも強くなるとなれば、棋戦のスポンサーも態度を変える可能性もあります。人間棋士の対戦に価値があるのか。これからのプロ棋士は、こんな難しいことも考えなければなりません。

そのためにも、AIを圧倒するような棋士が現れてくれればと願います。井山六冠が、その最右翼であることはいうまでもありません。

いま現在、棋聖戦で1勝1敗の井山六冠。がんばってもらいたいものです。