うーん、悔しい……。
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将棋のプロ棋士養成機関「奨励会」の最終関門にあたる三段リーグに所属し、女性初の棋士を目指してきた里見香奈さん(25)が、18日の対局で連敗し、年齢制限のため奨励会の退会が決まった。
里見さんは島根県出雲市出身。2004年に女流棋士としてデビューし、女流タイトルを31期獲得。現在、六つの女流タイトル戦のうち五冠を持っている。
一方、男性だけだったプロ棋士になることも目指し、11年5月に奨励会編入試験の1級に合格。13年12月に女性として初の三段となった。だが、体調不良を理由に14年3月から12月まで休場。15年10月から三段リーグに復帰したが、過去4期は負け越していた。
里見さんは18日、第62回三段リーグの15、16回戦で連敗。今期のリーグ成績は7勝9敗となった。たとえ3月4日の三段リーグ最終日の17、18回戦で連勝しても勝敗は9勝9敗にとどまるため、年齢制限から退会が決まった。
奨励会を経て棋士になる以外に、今泉健司四段(44)のようにプロ公式戦で好成績を挙げ、プロ編入試験を受験する道もある。
奨励会幹事の北浜健介八段(42)は18日、「女性の第一人者としての里見三段の挑戦がこういう形でついえたのは残念です。7勝目を挙げてからの4連敗ということでショックも大きいと思いますが、まだ最終日が残されているので、最後の1局までベストを尽くして欲しいと思います」とのコメントを発表した。(佐藤圭司)
将棋の里見香奈女流5冠(25)は18日、大阪市福島区の関西将棋会館であった第62回奨励会三段リーグ戦(全18局)で連敗し、7勝9敗となった。残り2局を勝っても勝ち越せず、年齢制限の規定で今回限りでの退会が決まった。奨励会から女性初のプロ棋士へという里見の挑戦は、夢かなわず終わった。
半年間にわたる三段リーグ戦はプロへの最終関門で、上位2人が四段に昇段、プロになる。「26歳」の年齢制限があるが、10勝8敗以上すれば、29歳までは次回リーグ戦に参加できる。
里見が12歳でなった「女流棋士(プロ)」はこれとは別制度で、里見は女性初のプロ棋士を目指し、2011年5月、奨励会1級の編入試験(対局)に合格。13年12月には女性初の三段に昇段したが、体調不良のため、三段リーグ戦は15年10月開幕の第58回から参加。これまで4回の最高成績は第60回の8勝10敗だった。
里見は今回リーグ戦のさなかに26歳になるため、年齢制限の規定が適用される。
里見は終局後、無言で帰った。関西奨励会幹事の北浜健介八段は「女性の第一人者としての挑戦がこういう形でついえたのは残念です。7勝目を挙げてからの4連敗ということでショックも大きいと思いますが、最後の一局までベストを尽くしてほしい」とコメントした。
里見は今後、女流棋士も出場権があるプロ公式戦で規定の成績を挙げれば、プロ棋士への編入試験を受けることができる。【新土居仁昌】
将棋の里見香奈女流名人(25)=女流王座、女流王位、女流王将、倉敷藤花=が18日、大阪市の関西将棋会館で行われた棋士養成期間「奨励会」第62回三段リーグの15・16回戦で連敗し、通算成績7勝9敗となって今期限りでの退会が確定した。
半年間にわたり、三段(第62回は36人が在籍)がリーグ戦形式で各18局を戦い、上位2人(原則)が四段(棋士)に昇段する三段リーグ。四段昇段を果たせないまま、年齢制限の26歳を迎えると退会を余儀なくされる規定がある。
10勝8敗以上の成績で勝ち越せば、次回の三段リーグに残ることが出来る「勝ち越し規定」があり、30歳まで適用されるが、7勝9敗となった里見は3月4日の最終17・18回戦で連勝しても9勝9敗にとどまるため、規定には該当しない。よって退会が確定した。
里見は、女流棋士として6つの女流タイトルのうち5つを保持。歴代2位の女流タイトル獲得通算31期を誇っている。
2011年に女流棋士としての活動と並行し、奨励会に入会。昇段を重ね、13年に女性として初めて三段昇段を果たし、女性として初めての(男性と同じ)棋士を目指す挑戦を続けていた。
奨励会三段リーグのレベルは極めて高く、17日に史上最年少の棋戦優勝を果たした藤井聡太六段(15)は一昨年、初参加のリーグで即昇段を果たしたものの、成績は13勝5敗だった。
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それにしても、将棋連盟は、いつまで年齢制限という愚かな規則を崇め奉るのでしょう。夢と希望があって、環境が許せば、何歳になっても、プロに挑戦させてよいではありませんか。憤懣やるかたない気分です。
それにしても、里見三段には四段昇進してほしかった。今月7日のマイナビ女子オープン準決勝で負けた後遺症が残っていたのでしょうか。残念です。
里見三段には、捲土重来を果たしてもらいたいもの。応援してます!
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