公明党が、何やら頼りになりそうです。
**********
他人のたばこの煙にさらされる受動喫煙防止のため、厚生労働省が1日発表した対策案について、2日の参院予算委員会で、早くも与党・自民党から批判的な質問が出された。対策強化への反発が依然、党内で強いことが浮き彫りとなった。
小規模なバーやスナックを除き、飲食店を原則屋内禁煙にする厚労省案に対し、自民党の小鑓(こやり)隆史氏は「小さな焼き鳥屋さんのような店は(たばこが吸えなくなれば)廃業や厳しい状態になる」と指摘。「個々の判断に任せるのが最大の分煙対策ではないか」と投げかけた。
これに対し、塩崎恭久厚労相は「妊婦、子供、がん患者らの健康が、喫煙の自由よりも後回しにされる現状は看過できない」と一歩も譲らなかった。
一方、公明党の山口那津男代表は2日の党中央幹事会の冒頭で、受動喫煙対策について「喫煙を巡る国民の捉え方は大きく変わりつつある。政治が放置しておいてはならない。国際社会に通用する法整備が必要だ」と厚労相を後押しするような見解を表明。今後、法制定に向けて、党内でも議論を尽くす方針を示した。【山田泰蔵】
「ご迷惑をかけた」 公明・漆原良夫中央幹事会会長が愛煙家時代を反省
たばこの受動喫煙対策をめぐり賛否が渦巻く中、公明党の漆原良夫中央幹事会会長は2日の記者会見で、周囲に“煙害”をまき散らしていた愛煙家時代の過去について反省の弁を述べた。
「当時は浜四津(敏子元環境庁長官)さんや、松(あきら元党副代表)さんら女性議員がいっぱいるところで吸っていた。煙が服にかかったり、髪の毛にいったりして気まずかっただろうな。やめて初めてご迷惑をかけていたと思った。謝ってます」と述べた。
漆原氏は4年前から禁煙を続けている。
**********
小鑓隆史なる勉強不足の代議士も、タバコ権益にしがみつきたいのでしょう。「小さな焼き鳥屋さんのような店は(たばこが吸えなくなれば)廃業や厳しい状態になる」などと、何の根拠もない推測で質問しています。話になりません。
完全禁煙化しても、居酒屋への客足は変わらないのです。それが世界的に見た統計的事実です。むしろ、受動喫煙被害に遭わなくてすむと考えて、タバコ嫌いの客がやってきてより繁盛するかもしれません。
とはいえ、自民党のタバコ権益まみれの抵抗勢力に対して、公明党が頼りになりそうなのは、吉報です。山口代表もタバコを吸わないのでしょう。受動喫煙被害を嫌がる国民目線で発言しています。漆原中央幹事会会長も、スモーカーがどれだけ周囲に迷惑をかけているかを公言するようになってきました。すばらしいことです。
ともあれ、ただでさえ世界水準からすると後退しているのです。塩崎厚労相は、翌まみれの自民党抵抗勢力に絶対に負けないで、一日も早く公共屋内の完全禁煙化を実現してください。それが、大多数の国民の声なのですから。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます