前日に三段リーグで2連敗したのに、女流王将をもぎ取る。大したものです。
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里見香奈がタイトル奪取、女流三冠に 将棋・女流王将戦
朝日新聞 2015年10月13日13時35分
将棋の第37期女流王将戦(囲碁将棋チャンネル主催)三番勝負の第2局が13日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、里見香奈女流名人・女流王位(23)が香川愛生(まなお)女流王将(22)に勝ち、2連勝でタイトルを取り戻した。
里見は2010年に初めて女流王将になり、2度にわたって防衛したものの、13年に香川に敗れた。里見が「女流三冠」になるのは1年5カ月ぶり。対局を終えた里見は「すごく苦しくて本当に大逆転だった。体調を一番に考えて、また新しい気持ちで頑張りたい」と語った。
里見は13年に史上初の女流五冠を達成したが、体調不良で14年3月から12月まで休場。今年1月に復帰した時点でタイトルは一つだけになっていたが、その後は21連勝を記録するなど好調で、11月にある第23期倉敷藤花戦三番勝負の挑戦権も得ている。
里見は12日には棋士養成機関「奨励会」の三段リーグに初参加したが、2連敗した。男性と同じ条件下で「棋士」を目指すためで、リーグ戦の成績上位2人が棋士になれる。(村瀬信也)
将棋の里見女流名人が女流三冠に復帰
2015年10月13日14時38分 スポーツ報知
将棋の第37期女流王将戦三番勝負第2局が13日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、先勝している後手の挑戦者・里見香奈女流名人(23)=女流王位=が116手で香川愛生女流王将(22)に勝ち、2連勝で3期ぶり4期目の女流王将位を奪還、女流三冠に復帰した。
圧巻の逆転劇だった。香川が終盤まで優勢に指し進めたが、里見は一瞬のスキを見逃さず、自玉の不詰みを読み切って逆転。2年前に奪われたタイトルを奪い返した。「すごく押されて苦しかった。これからは安定した力を付けたいですし、精神力も付けたいです」。喜びよりも課題が先に口を突いて出た。
女流棋戦と並行し、女性初の棋士(四段)を目指して棋士養成機関「奨励会」に在籍している。前日は初参加の三段リーグで連敗スタートとなっていた。「切り替えられていたかどうかは分かりません。でも、盤の前に座れば自然と集中できました」。11月10日に開幕する第23期倉敷藤花戦三番勝負での甲斐智美倉敷藤花(32)への挑戦も決めている。「とにかく毎日を積み重ねながら、将棋と向き合っていくしかないです」。今後も険しい二刀流の日々は続く。
里見女流名人、苦しい出だし…連敗スタートから四段昇段は5人だけ
2015年10月13日6時0分 スポーツ報知
将棋の里見香奈女流名人(23)=女流王位=が12日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた棋士養成機関「奨励会」三段リーグの1・2回戦に初参加したが、連敗スタートとなった。
女流棋戦と並行し、女性として初めての棋士(四段)を目指して2011年に奨励会に入会した里見。一昨年の三段昇段後、体調不良のためリーグを3期休場していた。1年半の空白期間を経て念願のデビューとなったが、1回戦で佐々木大地三段(20)に、2回戦で谷合廣紀三段(21)に敗れた。30人が半年間で18局を指し、上位2人のみが昇段する三段リーグ。里見が敗れた2人は過去に13勝5敗の好成績を挙げ、昇段争いを演じた経験のある実力者だった。
修業の場である奨励会では原則的に非公開。女流2冠の里見も特別扱いを望まず、リーグへの抱負を対局前に書面で公表した。「周りの方々への感謝の気持ちを忘れず、体調に気をつけ、これから一生懸命頑張っていきます。温かく見守っていただけると嬉しいです」
過去57回の三段リーグで連敗スタートから四段昇段を果たしたのは郷田真隆王将(44)ら5人だけ。苦しい出だしとなったが、簡単に勝てる世界ではないということは誰よりも里見自身が理解している。
13日には香川愛生女流王将(22)に挑戦している第37期女流王将戦三番勝負第2局に臨む。勝てば女流3冠に復帰する一局。落ち込んでいる暇はない。(北野 新太)
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これで、里見香奈三冠が女流のタイトルでもっていないのは、倉敷藤花、女王、女流王座だけ。どうせなら女流グランドスラムを達成して、四段昇進を達成してほしいものです。
大変ですが、いまの里見三冠なら、できそう。悔いの残らぬように、将棋の世界に没頭してもらいたいと願います。がんばってください。
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