今年の第49回ブルーリボン賞が発表されました。作品賞を始め、順当な結果だと思って新聞記事を見ていたのですが、嬉しいハプニングがふたつ!まず、ひとつめは、蒼井優が主演女優賞を獲得できたことです!パチパチパチ!
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ブルーリボン主演女優賞に蒼井優「誰よりも私が驚いてます」(サンケイスポーツ) - goo ニュース
2007年1月25日(木)06:41
在京のスポーツ7紙の映画記者が選ぶ「第49回ブルーリボン賞」の各賞が24日、決定した。「フラガール」「ハチミツとクローバー」で主演女優賞に輝いた蒼井優(21)は「信じられない」と目を丸くし、「(これで)すごく演技がうまいって思われたらどうしよう」と照れ笑い。「これからも1本、1本の作品を頑張っていきたい」とさらなる飛躍を誓った。授賞式は2月13日に東京・内幸町のイイノホールで行われる。
「誰よりも私が驚いていると思います」
主演女優賞という響きに、蒼井は戸惑いながらも素直に受賞を喜んだ。
驚くのも無理はない。「ハチミツとクローバー」と並んで対象作品にあげられた「フラガール」の主演は松雪泰子(34)で、蒼井が演じたのは親の反対を押し切ってフラダンサーを目指す女子高生・紀美子役。だが選評会では、その存在感やクライマックスのダンスシーンなどを「“主役級”の活躍だった」と絶賛された。蒼井自身、「本当に幅広い年齢層の方が『見たよ』と、声をかけてくれます」と、同作に対する周りの反応が今までの作品と違うことを実感している。
作品を振り返って何よりも思い出すのは、昨年6月11日に都内で行われた映画の完成披露試写会2日前に亡くなった祖母のことだ。それまでプロ意識を持って過ごしてきたつもりだったが、同試写会では、さすがに踊りを披露する元気はなかった。そんなとき、祖母の“やりなさい、プロでしょ”という声が聞こえた気がしたという。「映画を作ることの責任感や重みというのを、祖母が死をもって教えてくれたような気がします。口先だけだった私の甘さを指摘してくれた」と涙声で振り返った。
「何事も経験」と足を踏み入れた芸能界も気が付けばもう8年。以前はすぐにやめるつもりでいたが、平成16年に「花とアリス」(岩井俊二監督)で訪れた釜山国際映画祭をきっかけに、「映画を作るってどういうことなんだろうと改めて考えたとき、見ないようにしていた映画に対する思いが一気に溢れてしまった」と、女優を一生の職業にすることを決心した。
50代、60代の蒼井優像まで思い描き、そうなるにはどうしたら…と考えてばかりで苦しんだ時期もあったというが、「今はむしろ、何年までというよりも1本、1本の作品をやろうと思います」とニッコリ。
今回の受賞にプレッシャーを感じ、「すごく演技がうまいと思われたらどうしよう」と不安も見せたが、「お芝居って奇跡の領域にあるような気がするんです。私が赤い色を出しているつもりでも、写っているものは全然違ったり。いろんなものが写って、いろんな色が混ざって、化学反応が起きている」。
ちょっぴり哲学的に話す蒼井の姿は、すっかり映画のとりこになっているようだった。
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太字で示したように、『フラガール』の主演は松雪泰子ということになっていますが、レビューで書かせてもらったように(こちらをクリック!)、真の主役は蒼井でした。その意味では、妥当だと思います。
しかし、難しい選択であったことは間違いないはずです。『嫌われ松子の一生』(レビューは、こちら!)の中谷美紀も捨てがたい魅力を放っていたからです。
ともあれ、蒼井の快挙に拍手です。
さらに、嬉しいのが、『フラガール』で蒼井の母親役を演じた富司純子さんが助演女優賞を獲得したのです。これまた、パチパチパチ!
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富司、2度目に「感謝」/ブルーリボン賞
第49回ブルーリボン賞で助演女優賞を受賞した富司純子(61)は、99年「おもちゃ」以来の2度目の同賞受賞に「使っていただいたプロデューサーに感謝します」。「フラガール」では炭鉱の母を演じたが、私生活では梨園(りえん)の妻、母の務めを果たしてきた。女優業との両立の秘訣(ひけつ)は「あるがままに」。歌舞伎の初日と楽日は必ず予定を空けてもらうという。「きちっと務めるところは務める。家のことはできることを、できるだけしているつもりです」。
[2007年1月25日9時40分 ニッカンスポーツ紙面から]
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レビューに書きましたが、『フラガール』は、蒼井・富司の母娘によって感動作になりえました。この結果にはうなずけます。
お二人には、さらなる活躍を期待します。
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ブルーリボン主演女優賞に蒼井優「誰よりも私が驚いてます」(サンケイスポーツ) - goo ニュース
2007年1月25日(木)06:41
在京のスポーツ7紙の映画記者が選ぶ「第49回ブルーリボン賞」の各賞が24日、決定した。「フラガール」「ハチミツとクローバー」で主演女優賞に輝いた蒼井優(21)は「信じられない」と目を丸くし、「(これで)すごく演技がうまいって思われたらどうしよう」と照れ笑い。「これからも1本、1本の作品を頑張っていきたい」とさらなる飛躍を誓った。授賞式は2月13日に東京・内幸町のイイノホールで行われる。
「誰よりも私が驚いていると思います」
主演女優賞という響きに、蒼井は戸惑いながらも素直に受賞を喜んだ。
驚くのも無理はない。「ハチミツとクローバー」と並んで対象作品にあげられた「フラガール」の主演は松雪泰子(34)で、蒼井が演じたのは親の反対を押し切ってフラダンサーを目指す女子高生・紀美子役。だが選評会では、その存在感やクライマックスのダンスシーンなどを「“主役級”の活躍だった」と絶賛された。蒼井自身、「本当に幅広い年齢層の方が『見たよ』と、声をかけてくれます」と、同作に対する周りの反応が今までの作品と違うことを実感している。
作品を振り返って何よりも思い出すのは、昨年6月11日に都内で行われた映画の完成披露試写会2日前に亡くなった祖母のことだ。それまでプロ意識を持って過ごしてきたつもりだったが、同試写会では、さすがに踊りを披露する元気はなかった。そんなとき、祖母の“やりなさい、プロでしょ”という声が聞こえた気がしたという。「映画を作ることの責任感や重みというのを、祖母が死をもって教えてくれたような気がします。口先だけだった私の甘さを指摘してくれた」と涙声で振り返った。
「何事も経験」と足を踏み入れた芸能界も気が付けばもう8年。以前はすぐにやめるつもりでいたが、平成16年に「花とアリス」(岩井俊二監督)で訪れた釜山国際映画祭をきっかけに、「映画を作るってどういうことなんだろうと改めて考えたとき、見ないようにしていた映画に対する思いが一気に溢れてしまった」と、女優を一生の職業にすることを決心した。
50代、60代の蒼井優像まで思い描き、そうなるにはどうしたら…と考えてばかりで苦しんだ時期もあったというが、「今はむしろ、何年までというよりも1本、1本の作品をやろうと思います」とニッコリ。
今回の受賞にプレッシャーを感じ、「すごく演技がうまいと思われたらどうしよう」と不安も見せたが、「お芝居って奇跡の領域にあるような気がするんです。私が赤い色を出しているつもりでも、写っているものは全然違ったり。いろんなものが写って、いろんな色が混ざって、化学反応が起きている」。
ちょっぴり哲学的に話す蒼井の姿は、すっかり映画のとりこになっているようだった。
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太字で示したように、『フラガール』の主演は松雪泰子ということになっていますが、レビューで書かせてもらったように(こちらをクリック!)、真の主役は蒼井でした。その意味では、妥当だと思います。
しかし、難しい選択であったことは間違いないはずです。『嫌われ松子の一生』(レビューは、こちら!)の中谷美紀も捨てがたい魅力を放っていたからです。
ともあれ、蒼井の快挙に拍手です。
さらに、嬉しいのが、『フラガール』で蒼井の母親役を演じた富司純子さんが助演女優賞を獲得したのです。これまた、パチパチパチ!
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富司、2度目に「感謝」/ブルーリボン賞
第49回ブルーリボン賞で助演女優賞を受賞した富司純子(61)は、99年「おもちゃ」以来の2度目の同賞受賞に「使っていただいたプロデューサーに感謝します」。「フラガール」では炭鉱の母を演じたが、私生活では梨園(りえん)の妻、母の務めを果たしてきた。女優業との両立の秘訣(ひけつ)は「あるがままに」。歌舞伎の初日と楽日は必ず予定を空けてもらうという。「きちっと務めるところは務める。家のことはできることを、できるだけしているつもりです」。
[2007年1月25日9時40分 ニッカンスポーツ紙面から]
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レビューに書きましたが、『フラガール』は、蒼井・富司の母娘によって感動作になりえました。この結果にはうなずけます。
お二人には、さらなる活躍を期待します。
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